※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
2006年に距離短縮されてス
プリント戦になって今年で11回目。過去10回のうち4回が馬連万馬券という夏のローカル重賞でも屈指の大荒れレースがこの
北九州記念です。しかし、昨年は一転して
ベルカント-
ビッグアーサーによる2-1番人気のガチガチ決着になりました。大荒れかガチガチか。なかなか一筋縄ではいかない振り幅の広い重賞になっています。
1.アイビスサマーダッシュ組強し
かつてはアイビスサマーダッシュからの臨戦馬は苦戦する傾向がありましたが、レース日程が変更されて
北九州記念まで中2週となった2013年以降は3年で2頭の勝ち馬(
リトルゲルダ、
ベルカント)を出しています。
リトルゲルダはアイビスで4着、
ベルカントはアイビスを勝利しており、アイビスの好走は
北九州記念に直結しやすくなっています。
2.長距離型の種牡馬が穴
一昨年3着の
カイシュウコロンボは
マンハッタンカフェ産駒ですし、2013年の勝ち馬
ツルマルレオンは
ハーツクライ産駒、2着の
ニンジャは
グラスワンダー産駒、2010年の勝ち馬
メリッサは
ホワイトマズル産駒と、典型的なス
プリンター血統に混ざって、2400m以上の距離で本領を発揮する種牡馬の産駒が結果を出しています。
3.差し・追い込み馬が能力を発揮できる
過去10年で3コーナーの通過順位が二桁だった馬が5勝を挙げているように、差し・追い込み型の活躍が目立つレースです。徹底先行タイプは激しい先行争いに巻き込まれて失速する懸念があります。逃げ・先行のイメージが強い
ベルカントも昨年のこのレースでは好位からの差し切り勝ちを決めています。
今年の特別登録馬は13頭。この時点で、距離が1200に短縮されて以来もっとも少ない頭数で行われることが確定しています。
CBC賞とアイビスサマーダッシュも13頭立てでしたから、今年の本州におけるサ
マースプリントシリーズの層の薄さが如実に表れていると考えるべきでしょう。
ベルカントは56キロを背負いますが、この相手ならば主力は譲れません。直線巧者のイメージもありますが、本来は右回りでラチを頼る形が好走パターン。
CBC賞は苦手の左回りでの敗戦で、前走は直線競馬とはいえ内枠スタートでラチを頼れない形で薄氷の勝利でした。極端な外枠を引いた時には不安もありますが、この頭数ならばそれも杞憂に終わる可能性は小さくないでしょう。
相手の筆頭は
プリンセスムーン。不器用な面があるため直線競馬を中心に使われていましたが、今回は頭数が落ち着きそうなのがプラス材料。休み休み使われているので、6歳ですがまだ上昇の余地を秘めています。
ジャストドゥイングの前走はスローペースで軽ハンデ馬にやられたという印象。超のつく巨漢馬でもあり、ハイペースになる重賞で巻き返しが期待できます。
オウノミチは今年2月の小倉で2連勝しているコース巧者。高速馬場の1200はぴったりですが、ハンデの54キロはやや背負わされた印象。以下、昨年の3着馬で夏場は走る
ベルルミエール、
CBC賞2着で引き続き軽ハンデで臨める
ラヴァーズポイント、重賞初挑戦のアイビスサマーダッシュでもスピード負けしていなかった
ローズミラクル。