※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
サ
マースプリントシリーズでは最終戦の
セントウルSだけがGIIですが、残り5戦のGIIIのなかで
キーンランドカップだけはやや賞金が高く設定されています(1着賞金4100万円。他の4戦は3900万円)。また、他の4つのGIII戦がハンデ戦や賞金別定であるのに対して、このレースは
グレード別定。つまり、このレースは同じGIIIでありながらやや格上に位置づけられているのです。
キーンランドカップから
スプリンターズSまでは中5週。2014年の
スノードラゴン、2011年の
カレンチャンと、ここを叩き台として
スプリンターズSを制覇している馬が近年で2頭出ているように、GIへの
ステップレースとしての役割もあって、ここまでのサ
マースプリントシリーズとは趣きが異なることに注意が必要です。
1.より長い距離での実績に注目
昨年の勝ち馬
ウキヨノカゼは
クイーンCの勝ち馬でしたし、
ローブティサージュは阪神JFの勝者。また、2011年の勝ち馬
カレンチャン、2010年の勝ち馬
ワンカラット、2009年の勝ち馬
ビービーガルダンにも芝1400mで重賞勝ちの実績がありました。札幌のコーナーは大回りのため加速をつけやすいので、上のクラスになるとペースアップの地点が早くなり、他場の1200m戦以上のスタミナを求められます。より長い距離もカバーできることが勝ち負けするための必須条件と言えます。
2.フレッシュさと勢いが必要
最近5年間の連対馬10頭のうち8頭までが前走でも馬券圏内に好走していました。例外2頭のうち
ビービーガルダンは前走が適性外の
安田記念でしたし、もう1頭の
トーホウアマポーラの前走は苦手な道悪で休み明けということで度外視できます。とくにス
プリント路線は鮮度が大事なカテゴリーでもあり、近走で好走しながらそこそこ、という馬の巻き返しを狙うのは得策ではありません。単勝候補は前走でも勝ち負けしている馬か、あるいは別路線からの参入組。
3.牝馬が強い
過去10年で牝馬が7勝を挙げています。それらのうち1番人気は1頭だけだったように、戦前はそれほど重く見られていなかった馬も少なくありません。牝馬全体の勝率が12.1%、連対率が20.7%であるのに対して、牡馬・セン馬は3.0%、8.1%。また、牝馬の1番人気が[1-3-1-0]とほぼ
パーフェクトであるのに対して、牡馬の1番人気は[0-1-2-2]と、信頼しきれない数字しか残せていません。
レコード決着となった函館ス
プリントSでワンツーした3歳馬・
ソルヴェイグと
シュウジが人気になりそうです。両馬はス
プリント路線に現れた新星という可能性もありますが、7着までが0.4秒差という小差の決着でしたから、展開や斤量的に上手く運んだ印象も拭えません。この2頭の扱いが最大のキーポイントになるでしょう。
ブランボヌールも同じく3歳馬。
函館2歳Sの勝ち馬で、阪神JFで3着したように距離への対応力もあります。
桜花賞では
ソルヴェイグに、
NHKマイルCでは
シュウジに先着しているのですから、能力的にこの2頭以上の評価を与えても不自然ではないでしょう。休み明けになりますが、戸崎騎手を確保しての参戦ですから、勝負気配が低かろうはずがありません。適性外の距離のため近走の着順は一息ながら状態は良好で、このまま尻すぼみになる馬とは思えません。この相手でも勝機十分と見ます。
函館ス
プリントS組では、モレイラ騎手への乗り替わりとなる
シュウジも魅力ですが、データ通り牝馬の
ソルヴェイグを上に評価します。穴の期待は、
ルメール騎手を確保して巻き返しを期す
サトノルパン。以下、洋芝得意で立ち回り巧みな
エポワス、前走で復調のきっかけをつかんだ
レッツゴードンキ、58kgが課題も地力は上位の
アクティブミノル。