※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
春の福島開催の締めくくりを飾る牝馬重賞。2週前の
阪神牝馬Sが今年から芝1600mになったことで、トップクラスはそこから
ヴィクトリアマイルへ向かい、こちらにはそれに次ぐクラスが集結することになりました。メンバーレベルが落ちるため、勝ち負けのハードルは低く、過去10年で7番人気と9番人気が2勝ずつ。まともに収まる年のほうが珍しいほどです。
1.
中山牝馬S組が有利
過去10年のうち、
中山牝馬Sからの臨戦馬が7勝。
中山牝馬Sを出走取消になった昨年の
スイートサルサを含めれば8勝しています。同じ小回り1800m戦ということで、
中山牝馬S組の優位は歴然としています。
2.距離以上にスタミナが必要
昨年の勝ち馬
スイートサルサは芝2000mの
愛知杯で3着の実績がありましたし、それ以前の
オールザットジャズ、
フミノイマージン、
ブラボーデイジーも2000m以上の距離で勝ち鞍がありました。良績が1800m以下に偏っている馬よりは、2000mもカバーできるスタミナがある馬の方が軸として安心できます。
3.勢いだけでは通用しない
前走1着馬はこのレースにおいては[0-3-0-22]と不振です。牡馬よりも牝馬は疲労が残りやすいこともあり、連勝で重賞を突破するのは至難の業となっています。逆に、前哨戦を負けている馬の巻き返しに馬券的な妙味があります。
ハピネスダンサーは芝2000m戦で4勝を挙げています。最近の重賞3戦はいずれも直線で窮屈な形になって力を出しきれていませんが、福島最終週で外が伸びる馬場になってきているので、ようやくこの馬の本領が発揮されることでしょう。
シャルールは気難しさがあって出世が遅れましたが、ここに来て破竹の3連勝。小回りも苦にせず、素質的には重賞でも見劣りません。
アースライズは
中山牝馬Sでは内枠が仇になってスムーズさを欠きました。
愛知杯3着、
オークス4着があるようにスタミナ勝負は歓迎で、巻き返しに注意。
リラヴァティは準オープン馬の身ですが、昨年のこのレースの2着馬で3歳時には
チューリップ賞3着もあり、重賞でも五分に戦える実力馬です。7歳にしてさらに
パワーアップが窺える
メイショウスザンナ、叩き2走目の
キャットコイン、距離延長で巻き返しを期す
ディープジュエリーまで。