福島はエクイターフを本格的に導入した2012年度以降、馬場高速化が顕著。土曜日はダートが稍重スタートだったように、多少の雨の影響がありましたが、それでもやはり高速馬場でした。馬場が高速化すれば、騎手は最後まで脚を残しておきたい意識になるために、レースは当然、スローペース化。容易に前がバテないために、前に行ける脚がない馬にとっては不利な流れになります。
さて、過去4年の
ラジオNIKKEI賞はどうかというと、さすがに強いメンバーが揃うG3だけあって、極端にスローペースになることはありません。しかし、高速馬場ならば平均ペースで流れても逃げ、先行馬が十分に残れます。ただ、今年は強い先行馬の
アーバンキッド、
ブラックスピネルが揃って外枠に入りました。他有力馬が内々で脚を溜めるなかで、
アーバンキッド、
ブラックスピネルが勝ちに行けば、1コーナーで外に張られて、そのまま外々を回る可能性が高まります。それでも勝てるかというと疑問符がつくので、今回は差し馬を狙うことにしました。
福島芝1800mは前半がスロー過ぎると、各馬が3コーナーからポジションを押し上げて内側ががっぽりと開くことがあるので、今回はその可能性に賭けました。2013年の勝ち馬
ケイアイチョウサンのように、がっぽりと開いた内目を突く競馬ならばチャンスがあるでしょう。今回は逃げ馬の
ロードヴァンドールが「控えます」宣言どおりの競馬ならば、本来は逃げ馬ではない馬がレースメイクすることになるので、前半がスロー過ぎる可能性は十分あるでしょう。
よって、◎には芝1200mからマイルへの延長となったニュージーランドTでは、大方の予想を覆す14番人気での2着と大波乱の立役者となった
ストーミーシーを推します。確かにニュージーランドTは速めの流れで、先行した勝ち馬
ダンツプリウスのほうがいい内容でしたが、それでも4コーナーの大外から一気に1番人気の
アストラエンブレムを呑み込んで
ダンツプリウスにハナ差まで詰め寄ったのは紛れもない事実。前走の
NHKマイルCでは、
メジャーエンブレムが自分のペースで逃げて粘るレースになったために、勝ち馬
メジャーエンブレムとは0.5秒差の9着止まりでしたが、ここでも上位の評価が出来る能力はあります。一発ならばこの馬でしょう。
○は、芝1800mの
毎日杯の2着馬
アーバンキッド。前走の
NHKマイルCは、
メジャーエンブレムが作ったペースの2列目で競馬をしたために16着まで失速しました。
NHKマイルCは
アーバンキッドと同じ2列目で競馬をした
シュウジが先々週の
函館スプリントSで2着に巻き返したように、見た目以上に厳しい流れ。惨敗したからといって、評価を落とす必要はないでしょう。問題は前記したように今回外枠に入ってしまったこと。同馬の強さは認めますが、外枠に入って勝ちに行く競馬をすることを考慮すると、評価を落とさざるを得ません。
▲は、距離不安と前走の
ファルコンSで14着に大敗したことで全く人気がない
キングハート。確かに同馬は、芝1200mで2勝を挙げています。しかし、同馬は芝1600mの新馬戦で逃げ粘っており、距離はむしろ伸びたほうがマイペースの競馬がしやすく、能力を発揮できる可能性も十分にあり得ます。今回は2番枠。マイペースの競馬で大穴馬の資格は十分あるでしょう。
ストーミーシーとの組み合わせならば配当がかなり付くので、競馬が楽しめそうです。