【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

6番：好仕上がり。
7番：パワフルな好馬体。
12番：しなやか。

【伏兵注意】グレンツェントはダートで力発揮しユニコーンS3着も存在感ある内容。中間の気配も良好で重賞初Vに期待。ケイティブレイブは前走JDDを2着。伏竜Sでは◎の後塵拝すも内容は良く逆転も可能。ネクストムーブは上り調子。前走も評価できこのメンバーでも。ピットボスも前走は◎と差なく状態も良好。レガーロも態勢整い侮れず、マイネルバサラやグランセブルスなどにも注意が必要。

【行って迷わず】ケイティブレイブの逃げに惑いなし。戦法をいくつか試してもみた。しかし、兵庫ChSの逃げ切りで型を作った。大井のJDDは、その前走をなぞる形で強気に先手。ややピッチを上げ過ぎたぶん、勝ち馬の差し込みを許してしまったが、ゴール前二枚腰をつかって3着以下は封印。2分6秒6というタイムも、同レースの水準レベルに達している。フラットコースの新潟1800ダートは、大井の2000mよりも負担が軽く、言われているように先行有利。前走のスピードと感触を、武豊が生かし切るとみた。

　むろん、グレンツェントの破壊力は怖い。ユニコーンS・1分36秒3で3着という記録も優秀だ。ただ、調教である程度癖は掴んでいるだろうが、直線勝負のストレッチランナー。戸崎をもってしても、コーナーで置かれ促しても反応し切れない危うさもある。

　間隙を突いて、京都1800ダートを1分51秒7、後続を0秒6とチギる圧勝を演じてきたネクストムーブ。鳳雛S・1分51秒3のマイネルバサラの粘り込み。ユニコーンS4着のピットボス。直線勝負に徹すれば、グランセブルスにも連下の目が出てくる。

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　◎マイネルバサラは｢シニスターミニスター×サザンヘイロー｣という組み合わせ。父シニスターミニスターは新潟ダ1800mで圧倒的な実績を残している。2010年以降、当コースで産駒が20走以上した種牡馬86頭中、連対率44.4%(36戦16連対)は断然トップ。2位トワイニング(35.7%)を大きく引き離している。単勝回収率362%、複勝回収率229%も素晴らしい。｢新潟ダ1800mはシニスターミニスターから買う｣のが鉄則といえる。当レースでは13年にインカンテーションが勝っている。新潟初見参だが、おそらくコース適性は高いだろう。

　前走のユニコーンS(G3)は逃げて9着と敗れているが、シニスターミニスター産駒は東京ダ1600mを苦手としており、連対率6.7%(60戦4連対)とまったく走っていない。最も苦手なコースから最も得意なコースに替わる今回は大きな変わり身を見せると思われる。前々走の鳳雛S(OP)はクビ差2着で、勝ったキョウエイギアは次走、大井競馬場でジャパンダートダービー(Jpn1)を4馬身差で圧勝した。本馬がこれと同等の能力を秘めているとすれば、今回のメンバー相手にも十分通用すると思われる。

【順当】ケイティブレイブは今回も主導権が取れそうで先行押し切りの可能性が高そう。グレンツェントは折り合い次第だが流れひとつで好勝負が狙える。ピットボスはしぶといタイプで距離延長がプラスになりそう。グランセブルスはひと息入ったが早めの仕掛けが決まれば一発が可能だろう。ネクストムーブは相手強化だが好位付けが叶えば食い込みも。レガーロは仕上がり良好も条件的に微妙とみて押さえまで。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　今年で8回目と歴史の浅いレースですが、未来のダート王を輩出する出世レースとしてその存在感は年々高まっています。第1回の勝ち馬がトランセンド、第4回目の勝ち馬がホッコータルマエと、2頭の超大物がここから巣立っていったこともあり、3歳ダート路線の総決算として確固たる位置を占めています。

1.人気馬が強い

　3歳ダート路線のJRAにおける最終戦で、ここが終わると次は古馬混合の条件戦かオープン特別を戦わなくてはなりません。有力馬はここを大目標にしてあとのない仕上げで臨みますから、当然のように人気馬の信頼性は高くなります。過去7回で1番人気が5勝していて、残る2回は2番人気が勝っています。

2.完成度の高さが必要

　過去のこのレースの勝ち馬は、すでに3歳オープンか古馬1000万条件で勝ち星があった馬だけです。今年になって重賞を2勝したアスカノロマンは3歳春に頭角を現した遅咲きで、一昨年のこのレースでは3番人気に支持されながら5着。素質型よりもすでにある程度完成されている馬の方が信頼できます。

3.スピード戦の様相強まる

　一昨年7番人気で2着したクライスマイルは前走で1600mを使われていました。一昨年の勝ち馬アジアエクスプレス、昨年2着のダノンリバティはいずれも芝重賞での実績馬。スピード面の裏付けがある馬の台頭がここに来て目立つようになっています。

　今年は前走で1000万条件を勝った馬がいません。重賞活躍馬とそれ以外の馬で、やや上下差が感じられる組み合わせ。それだけに、上位馬の順番付けが重要になってきます。

　ケイティブレイブは地方交流重賞を1、2着で来ていますが、中央競馬で500万下、オープン特別を使われた時は[1-0-3-2]と勝ち味に遅くなっています。追っての味が薄い馬で、勝った500万平場は人気ですんなり逃げての結果。中央重賞では地方交流ほど楽な逃げは望めません。実績的には最上位ですが、勝ちパターンに持ち込めるかどうかで着順は上下しそうです。

　ここは確実に脚を使うグレンツェントから入るのがより確実です。気性的に難しい面があるため位置取りには不自由さがつきまといますが、短い直線もものともしない強烈な末脚は中山での3戦が示す通り。戸崎騎手への乗り替わりもプラス材料で、前が混み合いそうなレース展開もこの馬に向きそうです。

　重賞初挑戦の前走ユニコーンSでも見せ場充分の好内容だったピットボスが相手。マイネルバサラもユニコーンSでは厳しい流れでも大バテしておらず、適距離に戻って見直せます。以下、3月デビューで若さ残るものの能力高いネクストムーブ、前走に復調気配が見られたオーシャンビュー、一気の距離延長鍵もレースぶりに進境が見られるコパノリスボン。

【小波乱】グレンツェントはこの距離が合う。しぶといケイティブレイブ。フォースリッチは追い比べで台頭する。

平均値で100を超える○ケイティブレイブと次点で前走109で走っている◎グレンツェントはもはや世代最強クラス。ここではどちらが上かの勝負なだけ。前走分で上下を決めた。さらに僅差で▲ピットボス。以下もほぼ平均値順にいく。こういう場合はあまりコネないほうが結果がいいからだ。

新潟に舞台を移し一発の魅力を秘めるのが12マイネルバサラだ。直線が短くなるのは歓迎で先行集団から力強く末脚を伸ばしそうだ。次位は6グレンツェントで切れ味は抜群で能力は上位。▲は5ケイティブレイブで積極策から押し切りを狙う。

　今年で8回目と、創設からまだ日が浅い重賞だが、近年は好走馬の実績やステップレースの多様化が目立っている。それでもジャパンダートダービー組の強さだけは際立っているので、素直にケイティブレイブ◎の手もあるが、前走に引き続いてグレンツェントを狙ってみたい。その前走、ユニコーンSでは、あまりにも後ろから行き過ぎたものであり、完全に鞍上の乗り違いだったと見ていい。戸崎圭騎手に乗り替わってきたなら、流れに乗せて差し切ってくれるはずだ。

　相手本線は、当然ケイティブレイブだが、強気にハナを切る形ならピットボスの粘り込みも十分ある。以下は、底を見せていないネクストムーブ、年明け以降はチグハグな競馬を続けているが能力はあるレガーロの順とした。