昨年は7番人気トキノゲンジに◎を打って予想的中。その理由は、近3年のNST賞(新潟ダート1200m)で連対している4頭の共通点は最終追い切り場所が栗東坂路で2F時計が25.1秒以下というもの。新潟ダートの直線距離は354mですが、この約2Fの距離をパワフルに駆け抜ける必要があるということでしょう。

　今年の該当馬は5頭しかいないので、馬券は馬連ボックスを予定していますが、中心は◎セトアロー。1000万下の格下ですが、過去に新潟ダート1200mでは1分11秒4の時計があり、当時の斤量から想定すれば、もっと速い時計にも対応できるはず。夏開催新潟ダート1200mにおける森秀行厩舎の複勝回収率は200%を超えていますし(2013年以降3年)、馬券的妙味は十分でしょう。

1.エイシンローリン
今回：標準少め坂路
前回：標準少め坂路

2.セトアロー
今回：標準坂路
前回：標準少め坂路

3.ナンヨーマーク
今回：標準多め併用
前回：標準坂路主体

4.ワディ
今回：馬ナリ平均坂路
前回：標準坂路

5.サトノデプロマット
今回：馬ナリ平均トラック
前回：標準トラック

6.トキノゲンジ
今回：標準トラック
前回：急仕上げトラック

7.ゴーイングパワー
今回：標準トラック
前回：標準少めトラック

8.ダッシャーワン
今回：標準坂路
前回：標準坂路

9.ドリームドルチェ
今回：馬ナリ平均トラック
前回：標準少めトラック

10.ポメグラネイト
今回：標準坂路
前回：標準坂路

11.カジキ
今回：標準坂路主体
前回：馬ナリ平均坂路

12.キャプテンシップ
今回：標準少め坂路
前回：軽目坂路

13.ナンチンノン
今回：標準少め坂路
前回：標準少め坂路

14.ビリオネア
今回：標準坂路
前回：軽目坂路

15.レーザーバレット
今回：標準坂路
前回：地方

【波乱含み】ゴーイングパワーは前走芝で0秒3差と健闘。引き続き状態良くダートに戻って本領発揮。カジキは休み明けも仕上がり良好。気配前走以上で巻き返し見込める。ビリオネアは前走快勝。ここに来て充実示しており52キロも魅力。レーザーバレットは8歳も元気いっぱい。地力上位でトップハンデでも。ワディも力つけており侮れず、ダッシャーワンやナンチンノンなどにも注意を払いたい。

【粘り込む】ゴーイングパワーの実績と粘り強さに賭ける。巡り合わせもあるのだろう。新潟1200ダートは〔0003〕と結果を残せていないでいるが、天王山Sが1分10秒4(2着)。天保山Sは、1200m通過・1分10秒0という流れを、我慢強く1分22秒7で押し切った。ハンデは56キロ止まり、叩き合いに一日の長あり。

　ビリオネアとの追い比べが本線。斤量に恵まれたとはいえ、三宮Sは1分9秒8で突破。昇級でも、52キロで戸崎とくれば、逆転の単まで有望。ここ数戦、不甲斐ないレースが続いているが、カジキには思い切った先手、前日入厩というプラス面がある。

　天保山S4着のワディ。斤量的にあまり妙味はないが、昨年の2着馬ダッシャーワン。レーザーバレットの格、ドリームドルチェの粘り込みを連穴に警戒。

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【波乱含み】混戦のメンバーなら、クラス2度目で先行力がいきそうなワディが主軸。ゴーイングパワーはスタート五分なら粘り込みが可能とみる。ダッシャーワンは昨年の2着馬で、休み明けでも乗り込み入念で単穴にマーク。レーザーバレットは実績上位だが、コース適性とハンデを考慮して押さえまでにとどめる。エイシンローリンは仕上がり良好でスピードに乗れればチャンスあり。カジキも地力互角で一発に注意しておきたい。

【小波乱】ドリームドルチェは勢い上々。体質が強くなったエイシンローリン。ビリオネアはこのコースが合う。

近走で同距離コース高数値を持っているのは◎ドリームドルチェ。数値は106。今回は57キロから5キロダウンとなるので格上挑戦でも狙えるだろう。まあ人気にはならないと思うので面白いはずだ。逆転されるならば同距離コース高数値持つ格上。平均値トップ○ゴーイングパワー。意外に軽量▲ビリオネア。そこに104連発の☆ワディ。△ダッシャーワンも押さえ必要な指数。

条件はベストの8ダッシャーワンを狙い撃つ。自在な脚があり田辺に手替わりするのもプラス。実績あるコースで巻き返す。次位は4ワディで52キロの軽量なら変わり身は必至。▲は15レーザーバレットで決め手勝負なら浮上する。

　例年、格下からの挑戦馬も多いレースだが、ハンデ戦だけにどの馬にもチャンスがあるというわけではない。そもそも先行馬が断然有利のコースであり、時計がかかって軽ハンデ馬の追い込みが決まった昨年などは、レアケースと見ていいだろう。◎はゴーイングパワーとした。前走で芝を使って、というローテーションは、7歳のこの馬にとって良い刺激となるはず。先行しての押し切りに期待した。

　相手は、8歳馬ながら交流重賞で元気な姿を見せているレーザーバレット、流れに乗る形で運んだ前走で目下の充実ぶりを示したビリオネアへが本線。ハナを叩く形になれば、ナンチンノンの残り目も怖い。