※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
JRAでは3歳春にダート馬が活躍する機会が限られていますから、このレースは彼らが日の目を浴びる数少ない機会になります。ここから大井の
ジャパンダートダービーを経て、8月の
レパードSへ。賞金的な面を考えると、このシリーズが実質的に3歳ダート馬にとって勝負の3連戦になります。
1.スピードと切れ味が要求される
近年の勝ちタイムはいずれも1分36秒台前半、あるいは35秒台。またレース上がりも速く、差して好走するためには3F36秒台そこそこの切れ味が必要になります。レースのスピード化にともなって、1800m戦にしか実績がない馬は苦戦を強いられているのが近年の傾向です。
2.春の実績馬強し
2013年以降は施行時期が2週間繰り下げられています。同時に3歳のダートオープン特別も番組面の充実が図られていて、春の3歳ダート路線のレベルも向上してきました。時期変更以降の3年間で、前走で500万下を使われていた馬の連対例は皆無です。
3.
サンデーサイレンス血脈が重要
昨年の1-3着馬はいずれも父か母の父が
サンデーサイレンス系の種牡馬でした。そして断然人気を裏切った
ゴールデンバローズは非
サンデーサイレンス。また一昨年断然人気で大敗した
アジアエクスプレスも非
サンデーサイレンスでした。高速の
ユニコーンSでは、軽く走れる
サンデーサイレンスの血を持つ馬が有利にレースを進められます。
グレンツェントはダートでは4戦3勝。唯一2着に敗れた
伏竜Sは外を回らされたのが響いたもので、勝った
ストロングバローズとの勝負付けは済んでいません。前走は着差はハナでしたが、相手が来れば来るだけ伸びる感じで危なげのない勝利でした。昨年の3歳ダート王
ノンコノユメと同じ
加藤征弘厩舎所属で、この馬もこの路線で頂点を目指せるだけの実力馬です。再来日するトミー・
ベリー騎手の
モチベーションの高さにも期待。
ストロングバローズは東京では3戦して1勝2着2回と、決め手が要求されるこのコースでは勝ち味が遅くなっています。しかし前々で運べるスピード能力は安定感充分で、能力的には世代トップクラスであることは間違いありません。
ゴールドドリームは兵庫チャンピオンシップを2着とはいえ完敗しましたが、使われていた勝ち馬に対してこの馬は休み明けだった面も堪えたようです。叩かれた上積みは見込めますし、広いコースに替わるのもプラス。
アルーアキャロルは前走が休み明けでしたから叩かれての上積みはありそう。馬体的にはまだ未完成という印象がありますが、素質の高さで大勢逆転を狙います。前走詰まる場面がありながら盛り返して距離に目処をつけた
ダノンフェイス、前走圧勝で勢いにのる
クインズサターン、決め手優秀で東京では堅実な
イーグルフェザーが押さえ。