【
ルージュバック級】
ソウルスターリングは、東京1800mに舞台がかわれば、
ルージュバック級の強烈なパフォーマンスを繰り出す可能性を秘めている。父は14戦全勝の
フランケル、
母スタセリタは欧州・米国の両方でGIを制した超良血。初陣の体重は480キロと、サイズも文句なし。デビュー戦は洋芝の札幌、しかも前半1000mは1分4秒5というスローで展開し、全体時計は1分51秒4止まりながら、11秒7-11秒5-11秒7(3Fは34秒9)というレースラップに対し、自身のソレは34秒2。
パワーを要する洋芝でのこの数値は、東京の芝なら33秒ソコソコに匹敵。
桜花賞を念頭に置いたマイルではなく、牡馬相手、決定力勝負の東京1800mを選んできたところに、才能に対する陣営の自負を感じ取ることができる。ただ、お嬢様は怖がり。パドックでも返し馬でも、ビクビクと進んで行かない臆病さもうかがえた。
その危うさがポロリとこぼれれば、
ペルシアンナイトが逆転。デビュー戦は小倉、こちらも前半3-4Fにかけ13秒台の緩ラップが2つも並ぶスロー。上がりが速くなるのは当然だが、12秒0-11秒7-11秒9(3Fは35秒6)というレースラップに対し、自身のソレは35秒3。本年の小倉開催は上がり1Fに12秒台を要す重い芝、11秒台の連続ラップは実は破格。
母オリエントチャームは4勝(
マーメイドS3着)、祖母は
ニキーヤ。血統構成もクラシック級だが、パドックでの佇まいは泰然自若。直前の追い切りパートナーは、
菊花賞でも人気を集めるあの
サトノダイヤモンド、2歳馬が古馬GI級と併せ馬を消化できたことにも仰天だ。
◎と〇の二頭に比べると若干小粒だが、
ルートディレクトリは新潟マイルを11秒7-10秒6-11秒5(3Fは33秒8)というレースラップを33秒4で強襲。
アルミューテンは、急坂の中山1800mをラスト1F・11秒3でフィニッシュ。
キャナルストリートの新馬・2分2秒9は、ひと昔前だったら即
オークス候補と言われる好タイムだ。