【ここ一番のムーア】
ダノンリバティの鞍上にはムーア――ならば馬の姿勢と意欲がガラリと変わる。
関屋記念・1分31秒8という好タイムで走るときもあれば、
京成杯AHのように、ダラダラとした淡泊な競馬をしてしまうともある。その生ずるさを解消するには、まさにムーアはうってつけ。直前の坂路追い切りでは一番時計をマーク、馬も厳しく仕上げた。
対抗一番手は
フルーキー。一昨年の秋に復帰してから富士Sまで掲示板を外したことがなかった。しかし、前走は1000m通過が59秒8というスロー。1番人気の追い込み馬
ロードクエストにマークを絞ったために後方ままで共倒れとなってしまったが、正攻法の差しに構えれば巻き返し十分。
一角崩しは
ダンツプリウス。
カシオペアSは休み明けに加え距離1800m。地味に映るが、マイルならオープンでも
トップレベルにいる実力派の3歳馬だ。
ブラックムーンは、富士S6着でクラスに手応えを得た。末脚勝負に徹し切れば
ケントオーの強襲。
ブレイブスマッシュも、マイル路線なら再生の余地あり。