【混戦】バスタータイプは3連勝でOP勝ちと急上昇中。調整順調で動き良く重賞初Vを期待。サンマルデュークは難しさ持ち乗り替わりカギも、しまい生きる展開なら差し切りまで。イッシンドウタイは前走◎と接戦。状態戻って昨年2着の無念を晴らすことも可能。昨年Vのマイネルクロップも状態上向き。クリノスターオーも力量遜色なく、ドコフクカゼやモズライジンなども差はない。

【関東バスター】バスタータイプは、中山1800ダートを目下三連勝中。その勢いは、数字としても一目瞭然。三走前の香取特別から総武Sで、時計2秒を短縮。ゆったりとしたローテーションをとってきたため、稽古の動きも依然として活発だ。関西からの再遠征、56キロも一気にクリア可能と見た。

　58キロから56・5キロへと斤量差が縮まる、総武Sでクビ差の接戦を演じたイッシンドウタイとの追い比べが第一本線。同レース3着のサンマルデュークも、56・5キロなら前走の0秒4差は計算通りなら当然詰まってくる。

　昨年のマーチSの優勝馬マイネルクロップは、佐賀記念を2着経由で連覇に虎視眈々。総武S・0秒5差4着のモズライジンも、差はわずか。距離不足だが、ドコフクカゼは目下絶好調。

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【伏兵注意】混戦だが、上昇の勢いがあるバスタータイプを中心に指名。ドコフクカゼは展開次第だが決め手を評価して対抗に据える。イッシンドウタイは再度の好位差しなら善戦以上が十分。クリノスターオーは上昇ムードだがトップハンデを考慮して連下までにとどめておく。サンマルデュークは今回も仕掛けがハマれば上位まで。昨年の覇者、マイネルクロップの流れ込みにも警戒したい。

※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　JRAのダート路線は、フェブラリーSでひとつ区切りがつきます。それ以来最初のJRAダート重賞がこのマーチS。歴代の勝ち馬にはテスタマッタ、エスポワールシチーというチャンピオンの名前も見られますが、たいていの年はビッグネームは不在で、どんぐりの背比べのようなメンバー構成になります。くわえてハンデ戦でもあって、二桁人気馬もちょくちょく馬券圏内に飛び込んできます。難易度の高いレースだと言えます。

1.先手必敗、差し・マクリが優勢

　ダート1800は先行有利が原則ですが、このレースにおいては当てはまりません。2012年のサイレントメロディと2013年のグランドシチーは追い込み、一昨年のソロルはマクリ、昨年のマイネルクロップは差しでこのレースを制しました。一方で昨年のマスクトヒーロー、一昨年のエーシンゴールドの1番人気馬は先行して3・4着。オープン特別は先行で押しきれても、マーチSはそう簡単にはいきません。

2.長めの距離からの臨戦が優位に

　近年のマーチSにおいて最も多くの好走馬を送り出しているステップレースは、2000mの仁川S。一昨年の3着馬、2013年の1・2着馬が該当します。仁川S組が不在だった昨年は、2000mの佐賀記念から臨戦したマイネルクロップが勝利。より長い距離からの短縮はマーチSの必勝ローテとすら言えるでしょう。

3.中山実績は参考にならない

　過去10年のうち中山で行われた9回を見ると、前走で中山ダート1800mを走っていた馬は[0-2-1-15]と勝ち切れていません。ダート路線は関西馬上位が大前提で、オープン特別や条件戦のレベルも主要4場の中では中山が一番低くなります。中山で実績を重ねている馬は疑ってみる余地があります。

　ドコフクカゼは4歳で挑んだ一昨年のこのレースが0.1秒差の3着。仁川S2着からの臨戦も当時と同様で、一回りパワーアップした今回は重賞初勝利のチャンスと言えるでしょう。

　マイネルクロップは昨年のこのレースの勝ち馬。以来勝ち星から遠ざかっていますが、前走佐賀記念2着と復調気配で連覇の期待がかかります。バスタータイプは中山ダート1800で内田博幸騎手とコンビを組んで3連勝と軌道に乗りました。初の一線級相手でも素質的には見劣りません。

　トウショウフリークは昨夏以来の久々ですが、乗り込みは入念ですしこの馬自身は鉄砲を苦にしません。川崎記念3着、ダイオライト記念2着のスタミナに注目。昨年のこのレース2着のイッシンドウタイ、ここに来て復調気配のクリノスターオー、使い詰めも出走に踏み切れば侮れないモズライジンまで。

2走前までは人気薄だった▲サンマルデュークもすっかり人気になってしまった。指数も安定してここではハンデもなかなか。しかしトップ評価するのは前走118◎バスタータイプ。そこに○イッシンドウタイと平均値トップ☆ドコフクカゼという上位組。これはおそらく人気サイドだろう。人気薄での狙いとすれば△モズライジン。平均値も4位同位で距離コースも116あれば一発ある。

昨年の2着馬7イッシンドウタイを推す。中山のこの条件はベストで末脚が生かせるならチャンスは大だ。次位は3バスタータイプ、上り調子でコース適性の高さから逆転は可能。▲はディフェンディングCの5マイネルクロップ。額面通りならチャンスはある。