11R

スプリンターズS

15:40発走 / 芝1200m (右 外 C) / 天候:晴 / 馬場:良
4回 中山 8日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 16頭
本賞金:9800,3900,2500,1500,980万円
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 望田潤の予想

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予想印
1ビッグアーサー(1人気)
5シュウジ(5人気)
6ベルカント(11人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
ワイド

1

-

5

1点 5000円

ワイド

1

-

6

1点 2000円

馬単

1

5

1点 2000円

馬単

1

6

1点 1000円

望田潤の見解

 新中京の高松宮記念と中山のスプリンターズSを連覇したのはロードカナロアカレンチャンだけだが、ともにサンデーサイレンスの血を引いていない。

 急坂コースの1200mを一息に押し切るには何よりもまずパワーが必要で、その場合柔らかくしなやかなサンデーサイレンスの血が入ることはプラスではないのだ。

 非サンデーの新短距離王ビッグアーサーから、サンデーサイレンスの血が薄い(3代目)シュウジと、非サンデーのベルカントへ、ミッキーアイルの追い切りがどうもピンとこなかったのでこの2点で。

 山崎エリカの予想

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予想印
6ベルカント(11人気)
1ビッグアーサー(1人気)
4ソルヴェイグ(9人気)
5シュウジ(5人気)
11ダンスディレクター(4人気)
13レッドファルクス(3人気)
15ミッキーアイル(2人気)
16ネロ(8人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

6

1点 5000円

馬連

1

-

6

1点 2300円

馬連

6

-

16

1点 200円

馬連流し

6

相手

4

5

11

13

15

5通り 各500円

山崎エリカの見解

 スプリンターズSが行われる中山芝1200mは、外回りの坂の頂上付近からスタートして、約4.5mもの坂を下って行くコースです。スタートから約250m地点のところに最初の3コーナーがありますが、皆さんもご存知のように中山の外回りはおむすび型。コーナーが緩いため、下り坂で加速がついたまま4コーナーに突入というのが基本の乗り方。短距離戦ということもあり、へたに折り合いをつけようとはせず、ゲートを出たなりに下り坂でスピードに乗せて、そのまま行かせてしまうことが多いです。つまり、前傾ラップが基本でペースが上がりやすいコース形態ということ。

 しかし、昨年のスプリンターズSでは、前半3F34秒1‐後半3F34秒0(同日の10Rの1000万下よりも0.1秒差遅い)という、おそらく史上初なのでは(?)という後傾ラップが出現。これは逃げ馬がペースコントロールしたというよりは、強い逃げ馬の不在がもたらしたもの。もっと言うと、昨年逃げたハクサンムーンはもともと出たなりなら33秒台前半、おっつけてやっと前半32秒台後半で行けるテンの遅い逃げ馬でしたが、昨年のスプリンターズSではややズブくなってしまっているそのハクサンムーンのハナを叩ける馬が存在しなかったことによる結果です。

 また、スプリントの大レース、高松宮記念が行われる中京芝1200mもスプリンターズSが行われる中山芝1200mも、ハイペースになりやすいコース形態。よって、重賞で通用する馬になると、好位で立ち回れる馬に育てようとする陣営の意志も、大舞台のスローペース化を作り出す要因になっています。逃げ、先行馬はよほどの気性難ではない限り、後方を意識する競馬をさせて、差し、追い込み馬は前を意識したレースをさせます。より多くのコース、展開にも対応させるためです。

 つまり、短距離G1のスローペース化は、陣営の工夫によるもの。アストンマーチャンが勝った2007年のように、極悪馬場になれば後続勢が追走に消耗して極上の切れ味が使えなくなるため、強ければ問答無用に押し切れます。しかし、馬場高速化の近年においては、スピードのある馬ほど下り坂で加速がつきすぎて最後に失速してしまうことが多いために、陣営は馬に折り合う教育を施すのでしょう。

 ただし、今年のように逃げ馬や2番手にはつけたい馬が多いと、さすがに後傾ラップになることはないでしょう。逃げ、先行馬が揃って内枠に入ったので、騎手はなるべく折り合おうとしますが、それでもある程度速い流れの前傾ラップになるはず。雨が降って馬場が悪化すればなおさらです。基本的に差し馬有利のレースになると見ていますが、今回は逃げ、先行馬のほうが一枚上なので、前々から押し切る可能性も十分あります。

 よって、◎には前半3F32秒7-後半3F34秒6の速い流れになった昨年の北九州記念で、今回断然1番人気のビッグアーサーを撃破したベルカントを推します。正直、昨年のスプリンターズSでの、あそこまでの大敗は想定外でしたが、北九州記念のパフォーマンス(指数)が高すぎたために、疲労による凡走の可能性を秘めていました。しかし、今年はアイビスサマーダッシュではネロと競り合って能力を引き出されたために、前走の北九州記念ではやや凡走。また、今年の北九州記念も速い流れとなり、そこで勝ちに行く競馬をしたために、バクシンテイオーの外差しが決まりました。同レースで11着に失速したラヴァーズポイントがその次走のセントウルSで3着に巻き返して来たことを考えてもペースが厳しかったはず。

 確かに断然人気のビッグアーサーは、今年の高松宮記念を勝利したように力をつけていますが、前走でオーバーペースに巻き込まれて失速した馬がもっとも番狂わせを起こすのが競馬の常。ましてベルカントは、今回のメンバーが相手でも能力面でヒケを取らないので、同馬の巻き返しに期待しました。

 〇は、今年1月のシルクロードSでは展開不向きで初めて馬券圏外に敗れ、再び先行・好位を意識した競馬で、前々走・高松宮記念では結果を出したビッグアーサー。前走の前哨戦セントウルSでは、スノードラゴンに並びかけられたところで、力んでコントロール不能になりましたが、それでも押し切るという強さを見せつけることが出来ました。前走は強さを証明する反面、本番での折り合い面での課題を残す形となったこと、そして休養明け好走の反動が出るパターンも視野に入れて対抗評価としました。

 ▲は、フィリーズレビューで1着と結果を出し、スプリント路線へと転向した函館スプリントSでは12番人気という低評価を覆して勝利したソルヴェイグ。前々走・函館スプリントSは3走前の桜花賞で前が厳しい流れを先行して失速したことが、前々走へと繋がった部分も大きいですが、前走のキーンランドCでも4着と崩れなかったのはこの馬の成長の証でしょう。

※このコラムは、9月16日に発売された『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)を一部抜粋しております。

 古澤秀和の予想

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予想印
1ビッグアーサー(1人気)
5シュウジ(5人気)
13レッドファルクス(3人気)
11ダンスディレクター(4人気)
16ネロ(8人気)
7スノードラゴン(12人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
ワイド流し

1

相手

5

13

2通り 各5000円

古澤秀和の見解

【パドック速報対象レース】
 当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

1番:絞れたし、馬場も合う。まず勝ち負け。
5番:プラス体重も筋肉が増えた分。大幅良化。
13番:デキ良く、馬場も合いそう。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

予想印
11ダンスディレクター(4人気)
1ビッグアーサー(1人気)
5シュウジ(5人気)
2ブランボヌール(6人気)
6ベルカント(11人気)
15ミッキーアイル(2人気)
16ネロ(8人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

11

相手

1

2

5

6

15

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

1

相手

2

5

6

15

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

5

相手

1

2

6

15

16

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【混戦】ダンスディレクターシルクロードSの勝ちっぷり優秀。長休明け叩かれ気配上向きでG1の大舞台で能力発揮。高松宮記念の覇者ビッグアーサーも前哨戦快勝で力量示す。状態充実でG1連勝態勢。シュウジはスピード能力豊富でこのメンバーでも。ブランボヌールも短距離で能力の高さ見せる。ミッキーアイルも底力高く侮れず、ネロベルカントなども力量遜色なく熱戦が期待される。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

1

相手

2

7

11

13

14

15

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

13

相手

2

7

11

14

15

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

7

相手

2

11

13

14

15

30通り 各100円

丹下日出夫の見解

アーサー王君臨】5歳秋、ビッグアーサーが現役最強スプリンターとして完熟の時を迎えた。春のGI・高松宮記念は1分6秒7でレコ勝ち。全体時計も、もちろん優秀だったが、前後半の3Fは33秒3―33秒4。坂という負荷のある中京コースで、このバランス感は圧巻だ。迎えて秋、前哨戦のセントウルSスプリンターズSから逆算すると中二週。ここで惨敗するようなことがあってはすぐの巻き返しは苦しい。次走も見越し、ある程度は仕上げ、同時に結果を出さなければならない一戦だったが、スタート後の2Fから10秒2―10秒6―10秒8というHラップを自ら先導。中山1200mとコース形態の似た、坂コースの阪神で横綱相撲を演じ切ってみせた。

 前哨戦は、まずは格の違い。脚やコンディションをはかるべく、安全策の逃げを打ったが、一度つかったことでガス抜きも完了。今度はリズムよく好位で流れに乗れる。ちなみに父サクラバクシンオーも本格化は5歳、引退レースのスプリンターズSがもっとも強く、その父の軌跡をなぞるように後肢や臀部も太く大きく成長している。

 対抗一番手はレッドファルクス。二走前の欅S快勝に続き、芝1200mのGIII・CBC賞は、10秒9―10秒8―11秒7(3Fは33秒4)というレースラップを、32秒7という破格の切れでゴール前強襲。開催時期は異なるものの、1分7秒2というタイムは高松宮記念と0秒5差。ビッグアーサーの背中が見えてきた。条件時代ながら57キロで2勝をマーク。3か月振りの実戦になるが、高い位置で好調子を維持できている。

 単穴はスノードラゴンセントウルSは意表をつく先行策に見えたかもしれないが、よく考えればGI馬。ビッグ同様、デキや気合いを確かめるためあえて先行、大一番の次走にピークをもってくる作戦は当然ありえた。今度は持ち味である直線強襲というカードが切れる。

 ミッキーアイルは、高松宮記念を0秒1差の2着。1分6秒台でビッグに肉薄できたのはこの馬だけ。ただ、休み明けには実績があるし、ここ一本に絞ったにせよ、前哨戦を踏まえていないという点で、強引に◎までは推しにくい。シルクロードSでビッグを撃破したダンスディレクターの変わり身。1分7秒前半の時計決着がカギになるが、ブランボヌールは6Fは3戦3勝だ。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

1

相手

2

5

2通り 各1100円

馬連フォーメーション
1着

2

5

2着

1

2

5

6

7

12

13

15

相手
13通り 各600円

須田鷹雄の見解

 スプリンターズSの前走としてセントウルSキーンランドC北九州記念はほぼ同じ価値があるのだが、人気に結びつきやすいのは直近のレースであるぶんセントウルS。逆に、馬券的には他の2レースから入る価値がある。
 
 もうひとつ、今年は人気でセントウルS勝ち馬のビッグアーサーと、北九州記念を勝ってきたベルカントがともにサクラバクシンオー産駒というのも気になる点。中山芝1200mの重賞とは相性の悪い種牡馬なので、この2頭のいずれかと心中というのは嫌だ。
 
 ◎はブランボヌール。1200mではまだ伸びシロを残しているし、4-5番手あたりからレースを進められそうな脚質もよい。ガサのない牝馬が前走大きく馬体を増やしたうえで勝ったのもプラス。同じレースの2着馬○シュウジとどちらかが連対する前提の馬連で。▲ビッグアーサー絡みはオッズがつかないので金額を積み増す。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

予想印
1ビッグアーサー(1人気)
7スノードラゴン(12人気)
11ダンスディレクター(4人気)
3ティーハーフ(16人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

1

3

7

11

12通り 各400円

3連単BOX

1

3

7

11

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

1

相手

2

5

11

13

15

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

1

相手

2

5

11

13

15

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ビッグアーサーは「サクラバクシンオー×キングマンボ」という組み合わせ。エルコンドルパサー、ヘンリーザナヴィゲーター、ディヴァインプロポーションズ、ヴァージニアウォーターズなどと同じく、母シヤボナは「キングマンボ×サドラーズウェルズ」のニックスから誕生した。ヨーロッパ的な重厚さ、底力、成長力を感じさせる血統で、父サクラバクシンオーに欠けているものを母方から補っている。

 春の高松宮記念(G1)をレコード勝ちし、休み明けの前走セントウルS(G2)を危なげなく逃げ切り勝って重賞2連勝。母方から伝わる成長力によっていよいよ本格化した感がある。デビュー以来12戦して馬券圏内を外したのは一度だけ。5着と敗れた1月のシルクロードS(G3)は、中間にフレグモーネで4日間稽古を休んだことも影響した。今回は休み明け2戦目の上積みに加え、別定戦から定量戦に変わることによる斤量面の恩恵も大きい。位置取りは自在なのでどんな展開にも対処できる。歴戦の古馬なので初コースに戸惑うことはないだろう。凡走するシーンは考えづらい。

データから好走馬だけを絞り込む! 浅野靖典の予想

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浅野靖典

予想印
1ビッグアーサー(1人気)
5シュウジ(5人気)
11ダンスディレクター(4人気)
13レッドファルクス(3人気)
8サクラゴスペル(13人気)
14ウリウリ(10人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

1

相手

5

8

11

13

14

10通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

5

相手

8

11

13

14

24通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

11

相手

5

8

13

14

24通り 各100円

浅野靖典の見解

【差し注意】ハイペース必至のメンバー構成。ならば、ビッグアーサーは好位付けから流れに乗っての首位争いが濃厚。シュウジは前走が逃げ粘れずの形だったが、ここなら好位差しが決まる可能性が高いとみる。ダンスディレクターは決め手上位で展開的にも有利になりそう。レッドファルクスも仕掛けひとつで上位食い込みが可能だろう。サクラゴスペルはこの条件が得意で8歳の休み明けでも穴に一考。ウリウリは叩き前進が十分可能で、昨年の5着以上に要注意。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

予想印
15ミッキーアイル(2人気)
1ビッグアーサー(1人気)
14ウリウリ(10人気)
12レッツゴードンキ(7人気)
2ブランボヌール(6人気)
5シュウジ(5人気)
13レッドファルクス(3人気)

netkeiba編集部の見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 春のGIシリーズは高松宮記念からスタートして、秋はスプリンターズSから。スケジュール的には同じような位置にある両レースですが、考えておかなければならない大きな違いがひとつあります。

 それは、サマースプリントシリーズの存在。GIに手が届きそうにないクラスの短距離馬は、夏場にレース数を使ってしまう傾向が強まり、スプリンターズSを欠席する馬が少なくありません。

 その結果、高松宮記念ほどのオールスターキャストにはなりにくくなっており、そのことがレースの展開面にも小さくない影響を与えています。

1.秋は差しが利きにくい

 過去10年のうち新潟開催の2014年を除く9回で、4角先頭だった馬が4勝して2着2回。高松宮記念の過去9回では4角先頭の馬は1勝3着1回ですから、両レースの性質の差はあきらかです。

2.距離に融通が利くタイプが頑張る

 同じく過去9回の連対馬で外国調教馬を除く16頭のうち、1400m以上の距離で重賞を勝っていたか、あるいはマイルGIで3着以内の実績があった馬が11頭を数えます。また、毎年1頭はそういうタイプの馬が必ず連に絡んでいます。

3.難しいセントウルSステップ

 セントウルSからスプリンターズSまでは中2週と間隔が詰まっています。この両レースを連勝したのは、セントウルSが1200mで施行されるようになってからは2002年のビリーヴただ一頭だけ。この年は新潟でのスプリンターズSだったので、中山開催としてはまだ一頭もいません。全力を出したあとの中2週では、疲労や精神面のケアは容易ではありません。むしろセントウルSを「捨てた」馬のほうが本番での活躍が目立ちます。

 スプリント界の両横綱は、ビッグアーサーミッキーアイル。春の高松宮記念の結果を見れば、この両頭の優越ははっきりしています。

 セントウルSでは、休み明けのビッグアーサーが夏のサマースプリントシリーズ組を一蹴。夏の上がり馬たちにとっては、超えなければならないハードルがいかに高いことか、うかがい知れるでしょう。一週前段階としては「春のワンツーの再現が濃厚」というのが自然な結論になります。

 両馬の比較では、先行力上位でマイル実績もあるミッキーアイルを上に見ます。気性的に燃えやすい面がある馬で、休み明けでのGI挑戦は予定の行動。5か月ぶりだったスワンSを快勝した実績もあり、それを含めて2か月半以上の休み明けで重賞を3勝。この馬とってベストのローテーションなので、臨戦過程を理由に評価を下げる必要はありません。

 ビッグアーサーは今回の出走馬の中でも抜けた大型馬。それゆえ、機敏には動けない弱みがあります。高松宮記念以前のGIII戦をコロコロ取りこぼしていたのには、ひとつにはそういう理由があります。コース中にコーナーの占める割合が大きい中山芝1200mでは、ゴチャつく場所に入ったときに脚を余す心配も。

 ウリウリセントウルSを「捨てた」形で9着に敗れましたが、上がり3Fではメンバー中最速をマークしていますから、叩き台としては上々でした。セントウルSを負けた6歳牝馬ということでは、昨年の勝ち馬ストレイトガールと同じ。藤原英昭厩舎としては昨年同様、予定通りの臨戦過程です。そして、鞍上も同じく戸崎圭太騎手

 レッツゴードンキ函館スプリントSに続いてキーンランドSでも3着。短距離戦を差す形がすっかり板につきました。高松宮記念では初の1200戦で8着(3着とは0.3秒差)。スプリント戦の流れに慣れた今回は春以上の結果が期待できます。なにより、昨年の桜花賞馬。長めの距離での経験がタフな中山マイルで活きてくるはず。

 レッドファルクスCBC賞の勝ち馬。初のGI挑戦でもキレ味には警戒が必要です。ただし、左回りのほうがスムーズな馬で、関東馬にもかかわらず中山に実績がありません。割引は必要。

 シュウジ函館スプリントSキーンランドCを連続して2着ですが、連勝していてもまったくおかしくない内容でした。マイルにも実績があり(デイリー杯2着)、3歳馬では最上位の評価。

 ブランボヌールキーンランドC勝ちを含めて、1200mでは3戦3勝で重賞も2勝。この馬がスプリント路線の真打ち、という可能性もあります。ただ、これまでの3勝はいずれも滞在となる北海道開催でのもの。中山への長距離輸送で大きく馬体が減るようなことがないか、心配は残ります。

アグレッシブ予想 藤村和彦の予想

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藤村和彦

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

11

相手

1

7

9

10

13

15

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

10

相手

1

7

9

13

15

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

1

相手

7

9

10

13

15

30通り 各100円

藤村和彦の見解

【小波乱】ダンスディレクターは上昇一途。流れに乗りレッドアリオンが肉薄。ビッグアーサーはこのコースでも踏ん張りが利く。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

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大石川大二郎

予想印
13レッドファルクス(3人気)
1ビッグアーサー(1人気)
11ダンスディレクター(4人気)
14ウリウリ(10人気)
2ブランボヌール(6人気)
5シュウジ(5人気)
15ミッキーアイル(2人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

13

相手

1

2

5

11

14

15

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

13

2着

1

相手

2

5

11

14

15

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

13

2着

11

相手

1

2

5

14

15

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

驚いたのは○ビッグアーサーの前走が106とあまり指数が高くなかったこと。これをどう考えるかだ。同じ最内枠から同じ戦法を取ったとしても確勝とはいえないのかも。同じ驚きは◎レッドファルクスの前走114。これは高い。右回りがどうかといわれているが芝適正は鬼高いかもしれないとみて軸抜擢。2走前118▲ダンスディレクター。戸崎圭で☆ウリウリが要注意。昨年同様勝負は△の打ち方。3歳に期待する。

元祖“情報” 田沼亨の予想

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田沼亨

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

1

相手

2

7

11

12

13

15

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

11

相手

2

7

12

13

15

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

2

相手

7

11

12

13

15

30通り 各100円

田沼亨の見解

上昇度という点から注目したいのが1ビッグアーサーだ。前走は逃げ切り勝ちを決めたが本来は好位差しが理想。最内枠を生かして直線一気。春秋連覇のスプリント王に輝く。次位は11ダンスディレクターで強靭な末脚は魅力でゲートがカギを握る。▲は2ブランボヌールで53キロで末脚を引き出せれば差はない。

 佐藤直文の予想

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予想印
1ビッグアーサー(1人気)
11ダンスディレクター(4人気)
2ブランボヌール(6人気)
15ミッキーアイル(2人気)
5シュウジ(5人気)
13レッドファルクス(3人気)
16ネロ(8人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

1

-

11

1点 3000円

馬連

1

-

2

1点 2500円

馬連

1

-

15

1点 1500円

馬連流し

1

相手

5

13

16

3通り 各1000円

佐藤直文の見解

 この秋の重賞戦線では、順調に夏を越した実力馬が人気に応える走りを続けているが、ここも人気のビッグアーサーに逆らえないだろう。高松宮記念以前までは、重賞となるとあと一歩だったのに、福永騎手に替わってアッサリとGIを制覇。行く気に任せる騎乗も合っていたとはいえ、58キロを背負っていた前走のセントウルSも圧巻の内容だった。定量戦で、勝負付けの済んでいる馬や、サマーシリーズを戦い抜いてきた馬が相手なら、少々のことがあっても負けないと見た。

 相手は、前で運ぶ馬よりも差してくる馬。久々の前走を叩いての変わり身が見込めるダンスディレクターと、サマーシリーズは1戦のみでここへ備えたブランボヌールが本線。高松宮記念2着のミッキーアイルは、実力は認めるものの、ぶっつけなら次位の評価が妥当だろう。

厳選予想 ウマい馬券