※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
夏のマイル重賞として生まれ変わって今年で5年目。これまでの4回の勝ちタイムは1分35秒台、33秒台、37秒台、33秒台と年によってまちまちです。中京の芝は、軽いか重いかどちらか極端になる傾向があり、レース結果もそれによって大きく左右されます。
今年に関しては、3週目までは時計が速い状態で来ていますし、東海地方はすでに梅雨明けが発表されましたから、週末にかけて大きな天気の崩れはなさそう。高速決着を想定して予想を組み立てていきましょう。
1.重賞実績馬のハードルは高い
条件変更後の4年間の勝ち馬は3頭(
フラガラッハが2勝)。そのうち
スマートオリオンと
サダムパテックはすでに重賞勝ちの実績がありましたし、
フラガラッハにしても1勝目以前の段階で
阪神C3着と
阪急杯3着があり、重賞に手が届く能力があることを示していました。格下の
チャレンジャーにはハードルが高いレースになっています。
2.大型馬の
パワーが活きる
同じく過去4年間で3着以内に入った12頭のうち、最も馬体重が小さかった馬は2012年2着の
ショウリュウムーン(470kg)。過半数の7頭が490kg以上ですから、非力で切れ味を武器にするようなタイプは割り引いて考える必要があります。
3.前走重賞好走馬はアテにならない
過去4年間の連対馬8頭のうち、前走で掲示板に乗っていた馬は3頭いますが、それらはいずれもオープン特別からの臨戦でした。前走重賞でそこそこ好走していた馬は、一見すると無難そうでじつは危険性の高い選択肢なのです。2012年1番人気7着の
ダノンヨーヨー、2014年1番人気10着の
フラガラッハがこのパターン。前走重賞組はむしろ大敗した馬の方が好成績を残しています。
ハンデ戦らしく、特別登録馬の前走はGIから1000万下までさまざま。年齢も3歳から8歳まで幅広いメンバーが集まりました。かなりカオスな一戦にも思えますが、「重賞実績」ということで線を引けばある程度勝敗ラインが明瞭になってくるはずです。
狙いは
ダノンリバティ。昨年
毎日杯で2着した時の3着馬が
アンビシャス、4着が
アルバートドック、5着
シュヴァルグランですから、錚々たるメンバーだったことがわかります。その後はダート重賞でも2着が2回。能力的にはまだ重賞を勝っていないのが不思議なほどの実力馬です。追ってからそれほど切れる脚が使えないのが泣き所ですが、今回は最終週の
パワー馬場と
毎日杯で2着した時の
武豊騎手の再騎乗が大きな
アシストになるでしょう。
ピークトラムは左回りのマイル戦はベスト条件。2歳時ですが重賞3着が2回あり、重賞に入っても格負けはしないはずです。
ダッシングブレイズは重賞で壁にぶつかった現状で、ハンデも据え置きと恵まれませんでした。メンバー弱化と
ルメール騎手への乗り替わりで巻き返しを図ります。
以下、復活した
デイリー杯2歳Sの勝ち馬
タガノエスプレッソ、リピーターが強いレースで侮れない昨年の覇者
スマートオリオン、同じく昨年の2着馬
アルマディヴァン。3歳馬
トウショウドラフタはマイル戦だと折り合いに難しさがあるため、押さえまでの評価。