昨年から京都芝1400m外回りで行われるようになった秋明菊賞。1着が1番人気の馬ナリ平均併用、2着は5番人気の標準少め坂路主体。2着馬は休み明けで馬体重が22キロも増えていたので、追い切り本数が標準以上の併用系統であれば、勝ち馬ともっと接戦だったと想像できます。1400mとはいえ、キャリアの浅い2歳戦だけに併用調教が重要なレースということでしょう。

　◎ブラックランナーの調教タイプは標準併用。しかも最終追い切り場所が栗東坂路で2F目から3F目に1秒以上加速する京都芝外回りに適性高い追い切り内容に該当。ダートで勝ち上がっている馬ではありますが、ラップの踏み方から芝に対する適性も十分と思えるだけに、すんなり先行することができれば。

1.キャスパリーグ
今回：標準坂路
前回：馬ナリ平均坂路主体

2.フェルトベルク
今回：馬ナリ平均トラック
前回：標準少めトラック

3.ブリラーレ
今回：標準トラック主体
前回：標準トラック主体

4.メイショウベルボン
今回：標準坂路
前回：標準少め併用

5.ダノンチャンス
今回：標準併用
前回：スパルタ併用

6.サマーサプライズ
今回：標準坂路
前回：標準坂路

7.アートオブダムール
今回：標準坂路
前回：標準併用

8.ケンビション
今回：標準併用
前回：標準併用

9.ブラックランナー
今回：標準併用
前回：標準坂路

10.レッドラシーマ
今回：標準坂路
前回：標準少め坂路

11.アリンナ
今回：馬ナリ平均坂路
前回：馬ナリ平均坂路

【リズムよし】キャスパリーグは、新潟2歳S・5着という経験を、すかさず次走もみじSにつなげた。レース内容も、11秒5-11秒6-11秒3(3Fは34秒4)というレースラップを最速の上がりで2着。下り坂の京都7Fは、もっともリズムに乗りやすい。

　当面の目標はアリンナ。前走は後半3Fを11秒4-11秒5-11秒2と、終い1Fを加速しながら、余力残しで逃げ切っている。単穴はレッドラシーマ。2000mの紫菊賞は掛かってレースにならず。デビュー戦の上がり33秒9という数字を見ても、適性はマイル近辺の差しだろう。

　ダノンチャンスの前走時計は、よく見ると3歳未勝利と同レベル。500万ならすぐに勝ち負けに持ち込める。特筆すべきラップは見えないけれど、フェルトベルクは初陣の京都1400mを1分22秒4、メイショウベルボンは1分22秒6で勝ち上がってきた。

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【上位拮抗】逃げる競馬になったが、最後は後続との差を突き放す強い競馬だった前走のアリンナ。あの競馬なら、1ハロン延びても心配はなさそう。調教の動きも軽快だ。相手はOPで、すでに実績のあるキャスパリーグ。大きな上積みは見込めないが、前走は勝ち馬が強かっただけ。ここで崩れることは考えにくい。

【速力通用】夏の小倉で、いいスピードを見せていた05ダノンチャンス。放牧明けになるが好仕上がりで、坂路で好時計をマークした。パワーも兼ね備えた血統なので、道悪になっても大丈夫なはず。相手は、11アリンナと04メイショウベルボンを上位に評価している。馬券は、妙味がありそうな◎-○▲の馬連・馬単主体で勝負したい。

【小波乱】サマーサプライズはこの距離が合う。きっちり押し切る。根性があるブラックランナーが対抗。ブリラーレは立ち回りがうまい。

前走同距離コース87◎キャスパリーグ。これだけあれば馬券圏内キープの軸としては機能するはず。相手に前走他距離87○アリンナと初戦同距離コース80▲フェルトベルク。そこに2走目85☆ブラックランナーなどここも争覇圏内伏兵多数。

昇級戦になるがスピード能力は高い1キャスパリーグを狙い撃つ。先行策から抜け出しは十分。○は2フェルトベルクで末脚は鋭く能力も上位。