※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
マイル路線はス
プリント路線ほどは専門化されておらず、他
ジャンルからの参入が容易です。とくに秋の
マイルCSは中距離・短距離路線からの参入馬対マイル路線プロパーの戦いという図式で、毎年のように大混戦になります。今年は2015、2016年のマイルG1勝ち馬が不在ということで、さらに混戦に拍車がかかっている印象があります。
1.底力が問われる一戦
富士Sも
スワンSもあるいは
毎日王冠も、前哨戦はすべて連続開催の前半戦に行われるため、スピード馬場で上がりの鋭さが要求されるようなレースになって、そこでの結果は本番にあまり直結しません。過去10年で「前走でGIを使われていた馬」の成績は[5-2-2-34]、勝率11.6%、連対率16.3%。GIの厳しい流れを経験している馬は信頼感があります。
2.前走凡走馬が巻き返す
過去10年で前走の着順が「1-5着」だった馬の成績が勝率6.3%、連対率13.7%、であるのに対して、「6-10着」だった馬はそれぞれ8.3%、14.6%と逆転しています。前走を好走した勢いが通用しにくいレースで、むしろ前走好走馬は疲労残りの見極めが必要になります。
3.近年は距離延長
ステップが好走
馬場の高速化により、最近4年間は1分32秒台か31秒台で決着していますが、それに伴って距離延長
ステップの馬の好走が目立つようになっています。最近5年間は、前走からの距離延長組が連対率20.8%であるのに対して、距離短縮組は5.9%。前走もマイル戦だったという組は9.7%ですから、一番連対率が高いのは、じつは距離延長組なのです。
ミッキーアイルは
スプリンターズSがタイム差なしの2着。外枠からハナに立つまでにロスがありましたし、休み明けだったことを思えば敗れてなお強しを印象づけました。近走は短距離が主戦場になっていますが、戦歴を振り返れば今回のメンバーでは数少ないマイルG1勝ち馬。惨敗した一昨年と違って、今年は同型に手強い相手が不在ですから、逃げ切りの目は小さくありません。
サトノアラジンは
スワンSが休み明けで追い足りない状態だったことを思えば、叩かれての上積みは大きそう。ただし、不器用な面があるので、外目の枠がほしいところです。
ガリバルディは流れが向かなかった富士Sでも最速上がりをマークしており、一線級相手でも見限れません。ギリギリで出走圏内に滑り込んだ幸運を活かしたいところ。
フィエロは前哨戦を見せ場なく敗れたものの、このコースは得意にしており、春の
安田記念でも3着と衰えは感じられません。
イスラボニータは決め手不足に泣く形で古馬になってからは未勝利。
ルメール騎手の手綱捌きで詰めの甘さを解消できるか。以下、重賞を連勝中で前で立ち回れる自在性が強みの
ヤングマンパワー、前走は2走ボケもあっての敗戦で、栗東入厩で巻き返しを期す
ロードクエスト。