※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
荒れるハンデ重賞として名高い
七夕賞。かつては1番人気がまったく勝てない時代が続きましたが、サマー2000シリーズの第1戦に位置づけられてから、関西馬の出走も増えて出走馬のレベルが上がり、かつてよりは人気馬の信頼性は上昇しています。
また、2013年の番組改正により、夏の福島開催の2週目に行われるようになったのも大きな変更点です。それ以前とそれ以降とではレースの質が変わっており、そこが馬券の突破口になりそうです。
1.スピードレースの傾向強まる
開催前半に移動してから4年間の勝ちタイムはいずれも1分58秒台。それ以前と比べると2秒前後は早くなっています。必然的に先行馬有利の傾向が強まっており、4角先頭の馬が2勝して4角2番手、4角4番手が1勝ずつ。スピードがあって早めに動ける馬の優位は歴然としています。
2.上がり馬にはハードルが高い
ローカルのハンデGIIIならば格下の軽ハンデ馬に狙い目が、とは誰しもが考えることですが、前走が準オープンだった馬の連対は2008年が最後ですし、前走がオープン特別だった馬の連対も過去5年で2例のみ。その2頭の
マイネルラクリマと
ニューダイナスティにしても重賞出走経験自体は豊富でした。勢いのある上がり馬よりは重賞で負けてきた馬に妙味があります。
3.
鳴尾記念組が優位
2012年に
鳴尾記念が春開催に移動してからの5年間で、
鳴尾記念からの臨戦馬は2勝して2着1回。
鳴尾記念は
宝塚記念に向けた
ステップレースであり、レベルは他のGIII戦とは一線を画します。
七夕賞に向けて最良の叩き台になっているのも当然のことです。
マルターズアポジーは昨秋以来、敗れたのはG1の2戦のみ。その2戦は
有馬記念と
大阪杯で、いずれも
キタサンブラックに早めに潰される展開でした。逆に言えば、
キタサンブラック以外には、この馬の競馬を崩せる相手は現れていないということでもあります。福島では過去4戦3勝3着1回と相性抜群。月曜時点では出否は未定とのことですが、大型馬のわりに鉄砲が利くタイプでもあり、出走に踏み切ったら勝負態勢は整っていると判断していいでしょう。
スズカデヴィアスは豪華メンバーの
金鯱賞3着でびっくりさせましたが、前残りの展開だった
鳴尾記念でも4着に追い込んで、今シーズンの充実ぶりが本物であることを示しました。前走から
横山典弘騎手の継続騎乗も、ここで結果を出すための布石です。
ゼーヴィントは昨年の
ラジオNIKKEI賞の勝ち馬で
福島記念も2着。立ち回りが上手で福島コースはぴったりです。今回は脚元の不安で間隔が開いて、半年ぶりの競馬になるので、直前の気配に要注目。
ヴォージュは年が明けてから3戦2勝。馬体に実が入ってぐんぐん充実しています。脚質的に小回りの福島コースは合っている可能性が高く、重賞挑戦でも。以下、ブリンカー着用でスランプを脱出した実力馬
マイネルフロスト、格上挑戦も相手なりに走れるので侮れない
ソールインパクト、
福島民報杯2着でオープンクラスに目処がたった
フェルメッツァ。