【今夏の特注馬】
クインズサターンは、この夏ジャンプアップが期待できる4歳馬。3歳春、GIIIの
ユニコーンSにチャレンジしたこともあったが(5着)、心身の調子や成長度合いをうかがいつつ、ジックリとローテを組んできた。現級の準オープンでも、三走前の
錦秋Sで2着連対実績があり、東京1600ダート・1分34秒8という時計も出色だった。輸送競馬だとテンションが上がり気味になり、身体も細くなるタイプ。前日入厩はプラスとなるだろう。直線の長い東京は末脚勝負で結果を出してきたが、小回り1700ダートなら3コーナーからスパートしても終いは鈍らない。最終追い切りの栗東坂路は51秒9-37秒7-12秒2。今、馬は唸っている。
対抗は
コスモカナディアン。本年1月の
招福Sで準オープンを突破し、川崎記念3着、
仁川S2着とオープンでも好勝負を演じた降級馬。短期放牧でリフレッシュをはかり疲れもとれたか。福島・函館・札幌で1700ダートも経験済み、脚質も自在だ。
エネスクも降級の恩恵を受ける一頭。頭の高い走法はちょっと特殊。ジョッキーが指示しても反応がワンテンポ遅れる時もあるが、砂を被っても追えばあきらめずに頑張る。スタート次第では、先行差しという組み立ても可能だ。
クラシックメタルは、中山の
下総S2着、阪神の灘Sも二番手追走からクビ差2着に踏ん張った。ここにきて去勢効果が結果として現れ、ムラが少なくなった。あと0秒5程度の時計短縮がカギになるが、
猪苗代特別を快勝した
トゥルーウインドの勢い。
クロフネビームスは、夏のこの時期から上昇モードに入る、
クロフネ産駒の芦毛だ。