【兄に追いつけ追い越せ】
ゼウスバローズはダービー馬
ディープブリランテの2つ下の全弟。3歳春の東京優駿で完成形を見た兄とは身体のパーツも戦法も異なり、成長曲線も緩やかだが、二走前の
調布特別の上がりは33秒0。血統馬が本領を発揮し始めた。前回の
マレーシアCはスローに泣き、追い込み届かずの3着に敗れたものの、後半5ハロンすべてで11秒台のラップを計時。レースの上がりを1秒9上回る33秒2の爆発力を駆使している。直線の短い内回りの2200mは、3-4コーナーをロスなく油断なく回る技術が求められるが、リーディングジョッキーの戸崎も、ここは腕の見せどころだろう。
対抗は
グランドサッシュ。新潟シリーズ開幕週の佐渡Sで上がり33秒7という軽快な末脚を繰り出し、1分58秒2・3着に好走。重量は2キロ増え内回りにかわるが、前年の
日本海Sでも3着という実績を残している。
ペンタトニックは、少し記録は古いが新潟2200mは未勝利を脱出した相性のいいコース。差し一手だけに展開に左右されることも多いが、近5戦で最速の上がりを3回マークしている。少頭数のヨーイドン、瞬発力勝負ならヒケはとらない。
マイネルラフレシアは東京スポーツ杯3着や
プリンシパルS2着などがある
サウスポー。オープンからの降級とあれば大幅な巻き返しも十分だろう。確たる先行馬不在で
グランアルマダには先手の利。直線の短い内回りはバテそうでいてなかなか前が止まらない。