※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
冬から春にかけての長距離重賞戦線は、
ステイヤーズS、
ダイヤモンドS、
阪神大賞典、
天皇賞(春)という流れ。
ダイヤモンドSはその中で唯一のGIII戦で、なおかつハンデ戦ということで特殊な位置にあります。
特殊距離のハンデ戦ながら、1番人気は過去10年で6勝していて、最近5年に限れば3勝。15番人気の
ケイアイドウソジンが逃げ切った2012年も、2、3着には1・2番人気が入っていますから、近年は人気馬の信頼感が高くなっています。
1.背負っている馬が強い
57.5kg以上のハンデを背負った馬が、過去10年で勝率20%・連対率40%。昨年も58.5kgを背負った
フェイムゲームが2着を確保しています。東京の長丁場では「いかに我慢が利くか」を競うようなレースになるので、ハンデを背負って動きが鈍くなることは、大きなマイナスにはならないようです。
2.勝つのは若い馬
このカテゴリーはベテランがいつまでも居座り続けて、出走表の多数を占めがちですが、連対率で見ると4歳馬が4勝して2着4回で29.6%(過去10年)と、他世代を圧倒しています。3400m走って最後は体力の残量を問うようなレースになりますから、若さは軽視できない
ファクターです。
3.この条件は
ハーツクライ
この条件=このレースですから、サンプルは多くありませんが、そもそも東京の長距離戦こそが
ハーツクライ産駒にぴったりの条件なのです。産駒が初出走した2012年から昨年まで、5年連続して出走馬を送り込み、すべての年で連対を果たしています。まあ、そのうち3回は
フェイムゲーム一頭なのですが、他にも
アドマイヤラクティ、
ギュスターヴクライも連対していて、信頼感は抜群です。
ここは
カフジプリンス。勝負所でズブさが出るのが難点ですが、そこがいかにも
ハーツクライ産駒らしい、とも言えます。そういう馬ですから、京都はまったく合っていません(これまで4戦すべて着外)。
日経新春杯の5着は、むしろ苦手コースでよく頑張ったと評価できます。輸送は苦にしないタイプで、東京・中山では2戦2勝。強い4歳世代の一角で、
神戸新聞杯で
エアスピネルに先着した才能をここで再評価すべきでしょう。
アルバートは、一昨年、昨年と
ステイヤーズSを連覇。
有馬記念でも崩れていないのですから、現役最強ステイヤーと呼ぶにふさわしい存在です。ムーア騎手の騎乗も頼もしい材料。ただし、スローに流れた昨年の
ステイヤーズSが辛勝だったように、決め手の鋭さを問われた場合には不安が残ります。
フェイムゲームはこのレースには4年連続出走。重い斤量は背負わされますがいつものことですし、それよりもキャリアの豊富さをプラス材料に考えます。
プロレタリアトは、牝馬ですが長丁場は得意ですし、なによりこのレースに向く
ハーツクライ産駒というだけで、黙って買い目に加える価値があります。
ジャングルクルーズは、現在、長距離戦仕様に馬を教育中。前走に続き四位騎手を呼び寄せているところからも、陣営の本腰の入れようがわかります。
ジャパンカップ4着の実績がある東京コース替わりはプラス材料。
ラブラドライトは、先行できなかった前走
万葉Sでも2着。ゆったり流れる長距離戦は合っています。
ダイヤモンドSでは3年前に4着の実績があり、レースぶりに幅が出た今なら馬券圏内突入も。
ファタモルガーナはこの戦線の常連で、
ダイヤモンドSでも過去に2着と3着があるように、堅実な末脚の持ち主です。