【蘇る金狼】
ゴールデンバローズが旧に復した。2-3歳春にかけ、東京1600ダートで2歳レコードをマークするなど3連勝を果たした逸材。頭数と相手に恵まれたとはいえ、UAEダービーも3着に粘り込んだ。その海外遠征の疲れが抜けず、造り直しに時間も要したけれど、今春はV2と好調。前回の
立夏Sは、時計は1分36秒3ながら、12秒0-12秒0-12秒1(3Fは36秒1)というレースラップに対し、自身の上がりは35秒5。余力残しの手応えと高速ラップに、本来のポテンシャルとオープン対応が透けて見える。斤量は2キロ減の55キロ、ハンデにも恵まれた。
アルタイルとの追い比べが本線。二走前の
マーチS3着で、GIIIでも結果を出した。
オアシスSは良馬場で1分35秒3に躍進、展開がハマったとはいえ、上がり35秒6の末脚鮮やかだった。
ただ、前走後ひと息入れ、少し重目が残るようなら、代わって
カゼノコが浮上。
ジャパンダートダービー優勝馬ゆえハンデ戦はいつも負担が重いけれど、
オアシスSは砂を被りながら内から伸びてきた。ダート馬にしては軽量、脚抜きのいい馬場は伸びを
アシストしてくれる。
ドリームキラリは、マークが薄くなりつつある今回あたりが逃げ残りのチャンス。
メイショウウタゲは、脚質的にも東京使いは面白い。高速決着になると58キロが重荷になりかねないが、
ブライトラインも好調はキープ。