【資質断然】
プロディガルサンの資質を再考。全兄は
ドバイターフを制した
リアルスティールという血統馬。東京マイルの新馬・
芙蓉Sを連勝し、クラシック候補にも挙げられた逸材。度々の休養歴が示すように、体作りに苦労し、いまだ重賞制覇に至っていないが、完成途上の段階でも、GIIの
セントライト記念3着。三走前の
東京新聞杯は、10秒9-10秒8-11秒0(3Fは32秒7)というレースラップに対し、自身の上がりは32秒0。究極ともいえるHラップを叩き出している。
マイラーズCは阪神への輸送でテンションが上がり、しかもスローに加え出遅れ。負けるべくして7着に失速したが、今度はホームの東京。態勢を立て直し、調教の動きも迫力満点。
次位は
ヴォージュ。成長度合いを見ながら大事に使われたこともあり、準OP奪取に少し時間はかかったが、下鴨Sの走破タイムは1分58秒2。ラスト4F・11秒5-11秒6-11秒4-12秒0という、タフな上がりを二番手追走から押し切った。降級4歳、勝って現級据え置き。東京2000mは
府中S2着で下調べ済み。
単穴は
トーセンマタコイヤ。緑風Sは絶好の手応えで直線を向きながら、1Fが長く残り200m近辺でパタリと脚が止まってしまった。重馬場も苦手だったのだろう。ただ東京2000mは、現級連対実績も含め〔2200〕。自在の立ち回りと機動力を誇る。
ブラックバゴは、
アメジストSを上がり33秒9で1分58秒8。懸案の脚元も現時点は健やか、調教も今は攻めて行ける。
ドレッドノータスは、
京都2歳Sを勝った旧OP。稲村ケ崎特別は相手にも恵まれたことは確かだが、去勢明け緒戦でいきなり快勝。ややローテーションが窮屈だが、反動よりは上積みに期待したい。
スモークフリーは、横山典が大事に育て、東京9Fは常に33秒台の脚が使えるようになった。