※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
高松宮記念への
ステップ重賞のひとつ。
阪急杯は1400mなので、1200mの
ステップとしては、中山の
オーシャンSとこのレースとの二択です。
ストレイトガール、
ドリームバレンチノ、
ロードカナロアと、過去5年の勝ち馬のうち3頭が、
高松宮記念に直行して馬券圏内に入っているように、ハンデ戦でありながらGIに直結する、重要な一戦です。
1.キレ味が問われる
過去10年間で、レースの上がり3Fが35秒台になったのは2008年だけ。最近7年間はすべて34秒台前半以下で、33秒台に突入したことも4回あります。短距離戦は、スタートからダッシュを利かせて前傾ラップのスピード勝負、というイメージもありますが、このレースは例外的。器用さと瞬発力が問われます。
2.軽量馬が互角に戦える
昨年の最優秀短距離馬
ミッキーアイルは馬体重が490kg前後で、
高松宮記念勝ち馬の
ビッグアーサーが520kg台。頂点を争うようなス
プリンターは馬格に恵まれていることが通例ですが、このレースに限っては、大型であることが決定的なアドバンテージにはなりません。最近3年間の勝ち馬は、452kgの
ストレイトガール、454kgの
アンバルブライベン、444kgの
ダンスディレクター。他コースでは勝ち味に遅い小柄な馬が、きっちり勝ち切っていることに注目。
3.サンデー系対ミスプロ系
器用さと瞬発力が問われますよ、というデータの血統面からの裏付け。過去10年の当レースでは、
サンデーサイレンス系が4勝してミスタープロ
スペクター系も4勝。ほぼこの両系統の一騎討ちの様相です(残りは
ロージズインメイと
ニホンピロウイナー)。日本を代表する短距離種牡馬の
サクラバクシンオー産駒は、昨年の
ビッグアーサー、2009年の
スプリングソングが1番人気に推されながら、両方着外。
ノーザンダンサー系の1番人気も、2014年の
レディオブオペラが2着、2013年の
アイラブリリが13着と、もうひとつの結果に終わっています。
ここは
ブランボヌール。ここまでの全3勝が、函館・札幌という小回りで直線が平坦なコースでのもの。京都では、外回りの
ファンタジーSでタイム差なしの3着があり、内回りの
シルクロードSは、ベスト条件となる可能性が少なくありません。素質の高いス
プリンターであることは明白ですが、比較的軽量なために、
スプリンターズSのような肉弾戦になると、着順が崩れてしまう悲哀があります。逆に、仕上がり早で久々を苦にしないのは軽量馬の利点。今回が絶好の狙い所です。
ソルヴェイグは
スプリンターズSの3着馬。京都芝では[1-0-1-1]ですが、内回りの新馬戦で1着しながら外回りでは1番人気で連敗。その後、
フィリーズレビューと函館ス
プリントSを勝っているように、直線が短いコースのほうが脚の使い所がハマります。
ダンスディレクターは去年のこのレースを勝っているように、名うての京都巧者。ハンデを背負わされるのは実績面から当然のことで、ベストの条件に替わって前進は必至。
ネロは
京阪杯で念願の重賞初勝利を果たしました。最近の充実ぶりは目を引きますが、あのレースは不良に近い重馬場での
パワー勝負でした。競り合いになったときの勝負弱さが解消されたわけではなく、4番手までの評価。以下、最近7戦で5勝と波に乗る
セイウンコウセイ、堅実な末脚の持ち主で今回は斤量も楽になる
アースソニック、立ち回り自在で安定味が魅力の
セカンドテーブル。