※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
朝日杯FSの前哨戦としての位置づけを明確にするために、1か月施行時期が繰り下げられて、今年で4年目。かつて10月に行われていた頃は、
レーヴディソールや
キャプテントゥーレなど、翌年のクラシックの主役クラスが勝ち上がった歴史があるが、2歳重賞が増えたこともあって、近年になってレースの性質は変化しつつある。
1.前走の格は関係ない
前走で重賞・オープン特別を使っていた馬が3勝2着6回で連対率16.7%であるのに対して、前走で新馬・未勝利を勝ったばかりの馬が7勝2着4回で連対率19%(過去10年間)。3連勝中の
シュウジを新馬勝ち直後だった
エアスピネルが差し切った一昨年が示すとおり、素質があればキャリアの少なさは不問にしていい。
2.折り合って差す競馬ができるか
過去歴を見ると逃げ・先行馬の活躍が目立つが、それは少頭数になることがほとんどだから。過去10年間で、前走逃げていた馬は[0-1-2-13]と不振である。それまでに「差す競馬」をマスターしているかどうかは2歳重賞の要
チェックポイントで、折り合いに自信がある馬だからこそ余裕を持って位置取りを選択できるのだ、という理屈でもある。
3.秋競馬に使われている馬が中心
レースの施行時期が移動してからの3年間で、夏のローカル以来の臨戦で連対したのは、一昨年断然の1番人気で2着だった
シュウジのみ。秋の中央場所はレースレベルが高くなっているので、ローカルから休み明けで挑む馬は低くないハードルを超える必要がある。
特別登録馬10頭のうち、6頭までが前走で逃げ・先行のレースをしていた。折り合いに不安を抱えるタイプが少なくない組み合わせなので、「きちんと差せる」という観点から、
ディープインパクト産駒カツジを中心に採り上げたい。
直線で前が開くのを待ってノーステッキで抜け出してきたデビュー戦は、着差以上にインパクト充分の勝利だった。新馬を勝って中2週でデイリー杯というのはデビュー前の青写真通りで、思惑通り攻め馬の走りも軽快さを増している。追っての味を考えると外回りに替わるのも歓迎で、コース形態・展開など、今回はさまざまな面で競馬がしやすくなりそうだ。
ジャンダルムは名ス
プリンター・
ビリーヴの息子。レースセンス抜群で、持ち時計を短縮できれば勝ち負けになるだろう。
フロンティアは
新潟2歳Sの勝ち馬だが、
テンションが上がりやすいタイプだけに、休み明けの一戦で落ち着きがカギになる。
以下、5か月ぶりと間隔が開いたが好メンバーの新馬戦を完勝した
ケイアイノーテック、自分のリズムで運べればしぶとい
ロードイヒラニ、追って味があるタイプで距離延長歓迎の
ヒシコスマー、自己条件とのダブル登録ながらキレ味鋭く重賞でも侮れない
オーデットエール。