【スケールを買う】
ブラゾンダムールの器に、まずは注目。母の父メダグ
リアドーロの色合いが濃く、
ディープインパクト産駒にしては、四肢は頑丈、腹袋も大きい。なるほど母系を紐解くと、近親は
BCターフを一閃した
フレイズ――いつか見た
フレイズの造りに似てなくもない(1994年のJC来日・10着)。
なんて、まあ気性は、若馬らしいちょっと乱暴者。しかしゲートの出は普通、1000m通過・1分3秒9の超スローにも我慢が出来ていた。直線一瞬操縦に手間取ったが、11秒3-11秒0-11秒4(3Fは33秒7)というレースラップを、上り33秒4でスパリ。最後は馬なりの圧勝だった。東京コースで、あのラップが作れるのなら、よほどのスタートミスや折り合いを欠いたりしない限り、クラシック圏内だろう。
対抗一番手は
タニノフランケル。体格のわりに反応は敏感なタイプ、アイビーSは不良馬場だけに、変に動かしたくなかったか。良馬場の決め手勝負で、改めて才能を問いたい。
ドンアルゴスは、前残り展開の紫菊賞を、あきらめずゴール前もうひと伸び。2分0秒5というタイムも、まずまず精度が高い。
マイスターシャーレは、前回11秒台の連続ラップを33秒6でしのぎ切った。
ジュンヴァルロは、先行策を選べばムーア様が持たす。
オーデットエールは、時計勝負で、さてどうか。