【風景一変】距離1400mになれば、レーヌミノルのスピードと記録が際立ってくる。今年の3歳牝馬世代のレベルは高く、昨年暮れの阪神JFは1000m通過が58秒8-1400mは1分21秒8という、よどみのないミドルラップで展開。走破タイムも近年では最高位にランクされるHレベル決着だった。年明けのクイーンCも1400m通過は1分21秒6、決勝タイムも1分33秒2。

　レーヌミノルは、その両方のレースで残り1F標識まで先頭、3・4着に踏ん張った。普通の年なら、マイルでもごまかせるが、生まれた年が悪かった?(笑)。体型・スタミナ的にも、マキシマムは1400m、この距離と組み合わせではアタマ一つ抜けている。

　ジューヌエコールも、マイルの阪神JFは折り合いを欠き11着に沈んだが、7Fの流れなら我慢も効き、ききょうSやデイリー杯のような、34秒を切る末脚が繰り出せるとみた。

　カラクレナイは7Fを連勝、1400mの走り方を体に刻み込んだ。タガノカトレアはダートで2連勝。芝は初めてだが、420キロ台のスラリとした体型をしており、母は芝重賞で好走歴があった。アズールムーンも芝7Fで2勝をマーク。クインズサリナはファンタジーSで上がり33秒6という末脚を繰り出した。

　フィリーズレビューで買いたいパターンは3つ。ひとつは阪神JFの上位馬。ふたつめはGII-オープン特別で掲示板に載ってきた馬、みっつめは500万条件で0.1秒以上のタイム差をつけて勝ってきた馬だ。

　○レーヌミノルは前の2つを兼ねるのだが、阪神JFのあと1走挟んだのが気になる。阪神JFが牝馬GIになって以降、そこで掲示板に載り、1走挟んでフィリーズレビューに出た馬は3頭。人気順は2,3,4番人気だが結果は4-10着で馬券に絡んだ馬はいない。ここは軸にすることは回避したい。

　そこで、500万条件を快勝してきた◎カラクレナイ。道中後ろになりすぎることだけが心配だが、このメンバー構成なら地力の面でかなわない相手は見当たらない。権利取りがかかる一戦で重賞に強い鞍上。勝ち切るところまで期待したい。

　▲ジューヌエコールも実績からもちろん高評価するが、馬券的な本音は☆以下。「3着がこじれての大穴」を意識して、相手を広めに取る3連単中心でいきたい。

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【頭堅い】今年の3歳牝馬はレベルが高いと言われているが、その真っただ中にいてしっかりと結果を残している15レーヌミノル。ここでは断然の存在か。前走もあくまで今回の叩き台としながら、スピードの絶対値でハナに行ってしまうなど、競走馬としてのスペックが、他の17頭とは違う印象。本番は歴史に名を残すような強豪馬が相手となるだけに、ここに全力投球。

　相手は阪神JFから、じっくり間隔をあけた12シグルーン。阪神マイルで新馬戦を勝ったことから、本来はチューリップ賞に出たかったところを、相手を見てこちらに参戦。言い換えると、何が何でも桜花賞のチケットを取りに来た戦略だけに、初距離でもここは有力視したい。

　6ジューヌエコールは、前走で見せ場を作れなかったものの、2走前に牡馬相手に重賞制覇は立派。賞金面で足りているとはいえ、ここで不様な競馬は見せられない。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　桜花賞トライアルとして3着までに優先出走権が与えられますが、距離も短ければ回りも内回りで、本番との関連性はあまり高くありません。しかしながら数少ない牝馬GIIで、1着賞金が5200万円というGIに次ぐ高額レースでもあります。

　短距離志向が強い馬にとっては、桜花賞ではなくここが最大目標というケースもしばしばあります。もちろん優先出走権獲得に燃える馬もいて、さまざまな思惑が入り乱れます。馬券的にも荒れて当たり前と考えておくべきです。

1.アンチクラシックな血統馬

　近年の勝ち馬の父の名前を見ると、サクラバクシンオー、ファルブラヴ、タイキシャトル、アグネスデジタルと、クラシックには縁の薄い種牡馬が目立ちます。ちなみにディープインパクト産駒はこれまで[0-0-1-5]。

2.スプリンターの素質が開花する

　昨年の勝ち馬ソルヴェイグは、3か月後に函館スプリントSを制して、スプリンターズSでも3着。2014年の勝ち馬ベルカントは、サマースプリントシリーズを2回制覇する名スプリンターに育ちましたし、2009年の勝ち馬ワンカラットは古馬1200m重賞を3勝、2007年の勝ち馬アストンマーチャンはその年のスプリンターズSを制覇。名スプリンターの登竜門とすら言える錚々たる顔ぶれが並んでいます。

3.大型馬に要注目

　昨年の勝ち馬ソルヴェイグは460kg、2014年の勝ち馬ベルカントは470kg、2013年の勝ち馬メイショウマンボも470kg。498kgのフレンチカクタス、492kgのワンカラットと、パワーに自信がある大型馬が力量を発揮しやすい条件です。

　レーヌミノルはクイーンCでは強気の先行策で4着に敗れましたが、1分33秒7の時計は立派ですし、また他馬より1kg重い斤量を背負ってのものでした。ひと叩きして距離短縮の今回は、順当に勝機が回ってきそう。

　カラクレナイは牡馬相手に完勝した万両賞が強い内容でした。前走で476kgと馬格にも恵まれており、重賞でも素質で見劣りしません。ジューヌエコールはデイリー杯2歳Sの勝ち馬ですが、2戦2勝の1400mがベストという印象。適距離で巻き返しが期待されます。

　アズールムーンはりんどう賞の勝ち馬。ダート挑戦の兵庫ジュニアグランプリは敗れましたが、芝に戻ってすんなり先手ならば見限れません。ゴールドケープは阪神JFで6着。キレる脚はないものの前向きな気性で、この距離も悪くないでしょう。ベルカプリは安定した先行力が武器で、久々を叩かれての上積みも見込めます。シグルーンはアルテミスSの3着馬。新馬戦ではカデナを負かした実績もあり、本来の先行策が叶えば一変も。

【波乱含み】阪神JFで大敗した06ジューヌエコールを見直したい。血統的にも距離短縮はプラスで、折り合いがつきやすくなるのも好印象。いかにもこのレースを勝ちそうなタイプといえる。相手はひねり気味に、13ゴールドケープと05クインズサリナを上位にチョイス。◎○▲の組み合わせから手広く流す3連複・3連単主体で、積極的に高配当を狙っていきたい。

【小波乱】レーヌミノルは距離短縮を追い風に鮮やかに決める。レースがうまいシグルーン。良化一途のカラクレナイにも注目。

指数では○レーヌミノル。だが前走の競馬を今回するのかどうか。平均値では差はあるが前走同距離コースで91の◎カラクレナイでもいける。重賞に強いデムーロ推しでいく。あとは▲ジューヌエコールと☆ベルカプリ。前走値重視でいく。前走ダート91だった△タガノカトレア抜擢。

組し易い相手関係から15レーヌミノルが有力だ。阪神JF3着の好走からコース適性は高く決め脚は上位だ。次位は6ジューヌエコールで決め脚は鋭く条件は合う。▲は16カラクレナイで伸びシロが大きい。