ダノンフォーチュンの新馬戦は現地でパドックも見たが、素質だけでなく完成度でも他をリードしていた。ディープインパクト×ストームキャット×ウォーレリックの黄金配合で、リアルスティールを柔らかくしたような馬で外1800mのスローの斬れ味勝負は望むところ。

　オブセッションは母方のパワーが強く上がりだけの競馬だとジリっぽいかも。トゥラヴェスーラの俊敏さとリュクスポケットの前残りを相手にとった。

【これは大物】ダノンフォーチュンのスケール圧巻。初陣は下腹がダブつき加減、いかにも重め残り。道中1000mは1分2秒6のスロー、構えは後方より。上りのレースラップは12秒3-11秒5-11秒5という(3Fは35秒3)、正味2Fの直線勝負となったが、外一気のゴボウ抜き。位置から逆算すると、11秒3-11秒0見当の超加速ラップでネジ伏せている。500キロ前後の、重量感あふれるディープ産駒の、クラシック展開がここで見える。

　藤沢厩舎が送り出すオブセッションも、デビュー戦は516キロ。馬っ気を出しながら、東京2000mをひょいと楽勝。手繰るような走法に加え、重馬場ゆえ、上りラップは11秒6-11秒3-12秒0止まりだったが、高速ラップをどう乗り切るかで立ち位置が決まる。萩S3着のリュクスポケットとの勝負付けは、絶好のモノサシ。

　トゥラヴェスーラ、バイオレントブローの前残りを、3連複・連単用に押さえておきたい。

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【順当】追ってからのスピードに、明るい未来を予感させた6ダノンフォーチュン。負かした相手も血統馬。ラストの力強い伸び脚は、坂のあるコースに変わってますます威力を増すイメージが沸く。5オブセッションは、極悪馬場に気持ちを削がれず走り切ったことを評価。4リュクスポケットは若さ見せるものの、一戦毎に筋肉が強化されてきた。

【前走優秀】前走の荻Sでは、悪い馬場のなかでいい踏ん張りを見せていた04リュクスポケット。開幕週の500万下ならば、前走以上に持ち味を発揮できることだろう。この中間もしっかり乗り込まれ、状態面も良好。相手は、07トゥラヴェスーラと02バイオレントブローを上位に取った。たった7頭という少頭数なので、ここは◎-○▲の馬連・馬単主体でいきたい。

【小波乱】ダノンフォーチュンは上昇一途。センスがいいオブセッション。リュクスポケットは粘り強い。

初戦同距離コース91で2戦目86と下げているが◎リュクスポケットが筆頭扱いだろう。相手に○オブセッションと▲ダノンフォーチュン。同レベルで☆トゥラヴェスーラ。前走値90のバイオレントブローはサウジアラビアRCが指数出過ぎ。印4頭まで。

デビュー戦の鮮やかな勝ちっぷりから6ダノンフォーチュンが有力。巨漢馬で使っての変わり身は大きい。しまい勝負で抜け出せる。○は7トゥラヴェスーラ、スピード能力が高く距離延長はプラス。