※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
これからGI戦線に殴り込んでいこう、という
チャレンジャーのためのGIII戦。以前、この時期の阪神では別定で
鳴尾記念が行われていたが、5年前にハンデ戦芝1800mの
チャレンジCになって、さらに今年から別定の芝2000mと、ここに来て条件が目まぐるしく変わっている。
昨年までこの週に行われていた
金鯱賞が今年から春に移動したことにともなって、中京2週目に設置されたハンデGIIIの
中日新聞杯と施行時期が入れ替わる形。つまり、
有馬記念まで中2週の
グレード別定戦という意味で、昨年までの
金鯱賞に近い役割も担うことになる。
1.器用さが問われる内回り戦
阪神芝2000mでは、GIの
大阪杯、GIIIの
鳴尾記念、
チャレンジC、
マーメイドSと、古馬の芝2000m重賞が4つ揃うことになる。内回りの阪神芝2000mは器用さが要求されるコースで、さらに開幕週となれば逃げ・先行馬に有利なレースになりそうだ。
2.前走からの斤量変わりに注意
翌週に同じ距離でGIIIの
中日新聞杯が行われるが、あちらはハンデ戦でこちらは別定戦。間隔的に
有馬記念への参戦も可能ということで、実績上位馬はこちらを使うことが多くなると予想される。前走から斤量が軽くなる実績上位の馬に要注意。
3.洋芝の開幕週でキレよりしぶとさ
阪神の芝コースはこの開催の前に洋芝がオーバーシードされる。その効果もあって、12月開催は一年のうちでもっとも力を要する馬場状態になる。キレ味を武器にするタイプは割り引いて考える必要がある。
マイネルミラノはハンデGIIIでは58kgを背負わされる馬で、
中日新聞杯ではなくこちらへ矛先を向けてきた。58kgを背負った
福島記念では早め先頭から粘り切れなかったが、前々走の
オールカマーは56kgで格上相手に見せ場充分の4着。
函館記念勝ちにオープン特別を2勝の実績は、今回のメンバーでは格上と考えられる。洋芝の開幕週で落ち着いた頭数と、今回は買い材料が多い。
ジョルジュサンクは夏以降に3戦2勝でオープンに戻ってきた。前走は放馬で除外されてしまったが、阪神では3歳時の
すみれS勝ちを含めて3戦2勝と相性がいい。
サトノクロニクルは不器用さがあって勝ち味に遅いが、重賞でも大崩れしない力量を持つ。
菊花賞は不良馬場を苦にして力を出し切っていないし、前走から斤量が2kg減るのもプラス材料。
マキシマムドパリは
エリザベス女王杯の4着馬で、当コースでは
マーメイドSを快勝した実績もあるが、来週の
中日新聞杯に回る可能性があるようだ。以下、2歳時の状態に戻ってくれば軽くは扱えない
ブレスジャーニー、相性のいい
ルメール騎手とのコンビ復活で巻き返しを図る
モンドインテロ、当コースでは
若葉S勝ちの実績がある
レッドソロモン。