【資質をルック】
ルックトゥワイスは5歳馬ながら、キャリアは浅く全成績は【4402】。降級の恩恵こそないものの、この夏はオープン突破も視野に入る好素材だ。4勝中3勝が左回りの2000m。東京2400mで挙げた
青嵐賞は、同日のダービーより3秒1速い2分23秒8で一気差し。前走の緑風Sも最速の上りで2着に急追。先着を許した勝者は次走GII・
目黒記念を優勝し、2分23秒2という走破記録の質の高さを表明してくれた。この少頭数なら重馬場の10Fでもしっかり間合いをはかり戸崎が追い出してくれる。
対抗は
サトノグランの上昇度。勝ち上がりは昨年の春、未勝利・500万を連勝したが、体質強化がかなわず1000万で足踏みをした時期もあった。だが、前回の
稲村ヶ崎特別は、1000m通過・58秒6-マイル通過・1分34秒0というよどみのない平均ラップを、じっくりと後方待機。直線勝負がハマったとはいえ、レースの上りを1秒1上回る力強い脚取りでアッサリと1馬身余抜け出す快勝をとげた。1分57秒9という決着タイムも優秀、準オープンでもすぐに足りる。
サトノケンシロウは久々がどう出るか。ただ、全姉は
エリザベス女王杯優勝馬
ラキシス、全兄に
安田記念勝ちの
サトノアラジンの名が連なる良血馬。遅咲きの血統を考慮し、成長に合わせレースを選択しているが、ここをジャンプ台にして、秋はオープンが目標となる。
クラウンディバイダの粘り込みも要警戒。0秒3差の5着に終わったものの、前走の
むらさき賞を1分45秒7という好タイムで見せ場を作った。
コパノマリーンも今回は大逃げの打ちごろ。