※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
エリザベス女王杯の
ステップレース。かつては本番との関連性があまり高くなく、重要レースが目白押しの秋の東京開催の中では、地味な印象もあった。しかし、2011年のGII昇格以降、出走メンバーのレベルが徐々にアップ。一昨年は勝った
クイーンズリングが本番も連勝、本番で2着した
シングウィズジョイも当レースに出走していた(7着)。昨年の勝ち馬
クロコスミアも本番で9番人気2着と、かつてとは性格が変わって、ここに来て
ステップレースとしての重要性が高くなっている。
1.重賞実績馬の存在感が高まる
GII昇格後昨年まで7年間の連対馬14頭のうち11頭は、それ以前に重賞を勝った経験があった。昨年の勝ち馬
クロコスミアは重賞初勝利だったものの、3歳時に
ローズS2着の実績があった。2010年までは3年続けて重賞未勝利の馬が勝っていたように、格上がりの馬の活躍が目立ったが、GII昇格以降は実績で劣る馬には好走の余地が小さくなっている。
2.
秋華賞との関連性が高い
昨年の2着馬
ヴィブロスは前年の
秋華賞馬で、一昨年の勝ち馬
クイーンズリングはその前年の
秋華賞で2着、このレースを3回走って2・2・3着の
スマートレイアーも
秋華賞2着馬。2009年に7番人気でここを勝った
ムードインディゴは、前年の
秋華賞を8番人気で2着と、両レースをともに穴で好走している。コース形態や距離は違うものの、速い上がりの中距離戦ということで、この2レースの関連性は高い。
3.牡馬混合戦
ステップに注目
昨年の勝ち馬
クロコスミアは牡馬混合の準オープンを快勝しての臨戦で、2着の
ヴィブロスの前走
ドバイターフも牡馬混合。一昨年の1、2着馬
クイーンズリング(
米子S)、
マジックタイム(
関屋記念)、2015年の1、2着馬
ノボリディアーナ(
小倉日経OP)、
スマートレイアー(
米子S)も同様。牝馬限定重賞からの臨戦が多数を占めるなかで、前走で牡馬混合の厳しい流れを経験している馬の好走例が目立つ。
リスグラシューは
ヴィクトリアマイルでハナ差2着に終わったが、大外枠が響いた面があり、負けて強しと言う内容だった。牡馬の一線級相手の
安田記念は8着に終わったものの、今冬には
東京新聞杯勝ちの実績もあり、東京では重賞を2勝していて得意コースと言える。
グレード別定の規定により、54kgで出走できるのも有利だ。
ディアドラは
クイーンSを3馬身差で完勝。
ドバイターフでも3着に踏ん張ったように、古馬になってさらに
パワーアップした印象だ。
クロコスミアは昨年の当レースの勝ち馬。今年はずっと牡馬の強豪を相手に戦って結果に恵まれていないが、牝馬限定戦に戻ってしぶとい先行力を見直したい。
ソウルスターリングはスランプに陥った印象だが、折り合いを欠いた
クイーンSでも3着に踏ん張っており、復活の兆しは見られる。
ジュールポレールは
ヴィクトリアマイルの勝ち馬だがベストは1600m戦と思われる。1Fの距離延長と56kgの克服が課題になる。以下、サマー2000シリーズに挑んだ経験を買いたい
キンショーユキヒメ、粗削りな面が残るがスピードはここでも侮れない
カワキタエンカ。