【ランクが上】
ミッキーブラックが、能力の旗幟を鮮明に掲げる。母は亜6勝、芝2200mのGI勝ち。祖母はアルゼンチン2歳牝馬チャンプ--日本の牝系で例えるなら、
ダイナカールか
オーハヤブサか(古いね)。アルゼンチンの競馬を支えてきた名族。
父ブラックタイド種付けは、
キタサンブラックなどを思い描いてのものだったか。デビュー戦は、坂路主体の八分の仕上げながら、ラスト4F・11秒9-11秒7-11秒7-11秒8(3Fは35秒2)というレースラップを、唸るようにして、上り34秒5で串刺し。1分50秒1というタイムも、福島1800mの新馬としては出色。八分の仕上げだった初戦より、明らかに馬体にも締まりが出てきた。中山2000mで、能力をラップとして証明しておきたい。
次位に置いた
セイウンオフロードは、二戦目ながら同じ福島9Fを1分49秒7(上りは36秒1)で、ひとマクり。
ルタンブルは、小倉2000mを11秒7-11秒7-11秒3の加速ラップで粘り強く競り勝ち。
ジャスパージャックは、最終的な落としどころは、血統的にはダート?ただ、デビュー戦の上りは11秒0-10秒8-11秒5。湿った馬場、1勝クラスなら芝でも足りる。
ボスジラは、兄弟同様、使うたび味が出る血統馬。ただ、
カイザースクルーンも含め、デビュー戦は数字的には説得力が若干乏しい。