【どこまでも】昇竜
ルヴァンスレーヴの背に乗る。新馬から全日本2歳優駿にかけ3連勝を果たし、3歳前春の
ユニコーンSは、1分35秒0という過去十年で最速のタイムで独走。
砂の深いタフな大井2000mのJDDを連勝し、3歳世代のダートシーンの頂点に立ったが、秋緒戦は盛岡のマイルGI・南部杯で古馬と手合わせ。斤量面でいくぶん有利ではあったにせよ、腰に力がついたことで課題だったスタートも決めた。ポジションは中団前め、M・デムーロの合図と同時に即座にギアが入り、ラ
イバルが一歩迫ればまた一歩前へ。最速の上り35秒3を計時し、余裕残しで追撃を封じ込めている。
チャンピオンズCは、中京9Fという舞台に設定されて今年が4回目となるが、左回りの1600m実績がリンクする傾向が強く、
パワーよりはスピードと決め手がポイント。南部杯の加速力そのまま、1F延長の中京1800ダートを制圧だ。
対抗は
ケイティブレイブ。JBCクラシックは、マイル通過・1分37秒1-1800m通過・1分50秒1というミドルラップを中団外から悠々の差し切り。福永が熱心に競馬を教え込み、518キロの肉体に錬磨。時計対応にも進境がうかがえ、4着に敗れた去年とは心身の強度がまったく違う。
三番手は3歳馬
オメガパフュームの勢い。JBCは、身体がねじれるような激しい4コーナーの仕掛けにも音を上げることなく、直線もうひと伸びし2着に追い上げてきた。追い切りも順調に消化、反動よりは上積みを期待してよさそうだ。
JBCクラシック3着馬
サンライズソアは、5F通過あたりで絡まれ、一気に11秒台に上げざるをえないシーンが痛かった。1800mなら、モレイラなら、もうひと踏ん張りが効く。
ウェスタールンドは
シリウスSを上り35秒1というオニ脚を使い2着に急追。前走の
武蔵野Sは道中他馬に乗っかかり、大きく
バランスを崩し7着に敗れてしまったが、再コンビを組む藤岡佑は、直強襲の一発を狙っている。
パヴェルはドバイワールドC4着。近三走内で格式高い米国G1・連対2回を数える4歳馬。今年の外国馬はかなり手強い。