【女モーリス?】デアレガーロが確変急。2000mで新馬勝ち、1800mの500万を連勝、そしてフラワーC・11着で3歳春を終えたが、3勝目は1200m。折り合いを重視し、決め手を活かす、短距離寄りに矛先を変えところが、ドンピシャとハマった。

　マイルの市川Sも、1000m通過が57秒8のミドル-1400m通過は1分20秒9という、よどみのない流れのアシストを受けたとはいえ、11秒5-11秒6-11秒6(3Fは34秒7)というレースの上りを、なんと1秒4も上回る33秒3で大外一気。中山マイルのラップと外強襲劇は、あのモーリスに近い感覚だろうか。調教の精度も一段アップ、輸送さえこなせればGIIIに壁なし。

　ミスパンテールとの追い比べが第一本線。キャリア二戦目で、チューリップ賞・1分33秒5の2着に突入した切れ者。懸案のイレ込みも解消、ターコイズSは針の穴を通すような、水際立ったコース取りを打てた。

　ソルヴェイグも好勝負。昨秋は目標としていたスプリンターズSを除外。変則ローテに体調を崩してしまったが、函館1200mのレコードホルダー、2016年のスプリンターズS3着馬。久しぶりにスカッとした追い切りができており、7Fは地力でクリア可能。

　ワンスインナムーンも去年のスプリンターズSで3着と見せ場を作った。競馬週刊誌によると、海外遠征明けだが460キロ近くまで馬体が戻ったとある。

　ヴゼットジョリーは、新潟2歳Sの覇者。マイルをベースとして秋華賞も走ったが、7Fの差し馬として一変十分。イレ込みさえなければ、ミスエルテの差し込み十分。

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【順当】重賞でも実績のある8ミスパンテール。前々走、前走と実績を認めながらも、初の古馬相手など不安があったため、それほど支持を集められなかった。しかし、そんな声に反して解消。かなりの能力であることを、3歳春時に続いて証明した。京都も1戦1勝。1ハロン距離短縮もむしろプラス。3ソルヴェイグは休養明けになるが、気持ちも乗っておりむしろ以前より良いくらい。ごちゃつくと力を出し損じるだけに、直線でバラける今の馬場は合っている。10デアレガーロも近走充実。

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　正月開催のマイル戦として長く親しまれたが、一昨年から1400mに距離短縮されて、時期も冬の京都の最終週に移された。これによって名称は同じながら、レースの性格は大きく変わることになった。

　条件変更初年度の一昨年は、クイーンズリング、マジックタイムが1-2着。クイーンズリングは秋にエリザベス女王杯を勝って、マジックタイムはマイル重賞を2勝。昨年の勝ち馬レッツゴードンキもその年のスプリントGIで2着2回と活躍した。それ以前とは打って変わって出世レースの色合いが強まっており、その傾向が今年以降も続くのか、注目される。

1.4歳世代が圧倒的

　条件変更前を含む過去10年で、4歳馬が7勝という好成績を収めている。以下、5歳が2勝で6歳が1勝で、「若ければ若いほど成績が良い」という傾向になっている。

2.持続力が要求される

　連続開催の最終週ということもあって、1400という距離以上にスタミナを要求される。距離短縮以降の2年間、前走で1400m以下の距離を使われていた馬は19頭いたが、連対は1頭のみ。

3.冬場の牝馬戦は調子を重視

　牝馬は夏に強いと言われるのと対照的に、冬場はなかなか調子が上がらないのが通例だ。前走で凡走した馬の巻き返しは簡単ではない。条件変更後の2年間、1-3着馬6頭のうち5頭は前走で連対を果たしていた。唯一の例外のクイーンズリングは、前走8着とは言えエリザベス女王杯で0.3秒差だった。

　デアレガーロはマイル以下の距離を使われるようになってから折り合いの不安が解消、持てる能力をレースで発揮できるようになった。前走は準オープンではあるが、勝ち時計はターコイズSを上回る開催ナンバーワンだった。兄姉に短距離重賞での活躍馬が多数いるスピード豊富な血統で、距離短縮もプラスに働くことが期待される。

　ミスパンテールはマイル以下の距離で崩れたのは桜花賞だけ。入れ込む気性だけに輸送時間の短い京都に替わるのも良さそうだ。ワンスインナムーンは昨年の2着馬だがこの一年でさらに力をつけている。直線平坦コースの1400m戦はベスト条件。以下、昇級初戦も素質高く侮れないエンジェルフェイス、距離延長が課題も地力高いソルヴェイグ、センス高くこの距離で見直せるヴゼットジョリー、時計のかかる馬場が得意で条件が向きそうなエスティタート。

【差し優勢】かなり外差しバイアスになってきた、京都芝コース。しかもここは、先行指向の強いメンバー構成である。かなり差し優勢とみて、本命は10デアレガーロに。前走で見せたキレ味は上々で、距離短縮もプラスに出そうだ。相手は、01オーヴィレールと07サザナミの2頭を上位にチョイス。波乱含みとみて、◎○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負。

【小波乱】ミスエルテは切れ味上位。勢い上々のミスパンテール。ヴゼットジョリーはこの距離が合う。

前走での京都同距離コース戦だったのは準オープンでのエスティタートの91。でもこの数字のままでは足りないのは明白。おそらく110に近い勝負になると思う。前走で114だったのは◎デアレガーロ。京都初だがこの馬を狙ってみたい。相手に○ソルヴェイグと▲ミスパンテール。一発に☆ワンスインナムーンを。

重賞勝ちを含め連勝中と勢いがある8ミスパンテールが有力。距離短縮は歓迎で抜け出せる。次位は2ワンスインナムーンでスピード能力は高く巻き返しは可能。▲は10デアレガーロで末脚は鋭く侮れない。