【センス抜群】本番の
桜花賞・マイルとなると考えなくてはならないが、1400mまでなら
アンヴァルは首位を張れる。小倉1200m・1分9秒0という初勝利のタイムは、同日の小倉2歳Sより0秒1速かった。解けば母も祖母も小倉2歳Sを優勝した、「小倉っ子」。平坦6Fの走りには納得だろうか。
続く京都・芝1200mは不良馬場、走破タイムは1分12秒1だったが、スナップの効いたピッチフォームで後続に3馬身の楽勝。輸送がある中央場所・不良馬場でも結果を出し、
福島2歳Sはさらに抜け出す時の脚が早くなった。覆面を着用するなど工夫して、この血統につきもののイレコミや消耗を軽減できている。1F延長の1400mも記録上は大丈夫。
対抗は
アンコールプリュ。軽量馬ゆえ、デビュー戦の造りはおっかなびっくり。八分の仕上げでも阪神マイルでデビュー勝ち。
つわぶき賞は7Fの速い流れにも折り合いはピタリ、12秒0-11秒2-11秒2(3Fは34秒4)というレースの上りを0秒9も上回る、推定10秒台の2連続ラップで一閃。まだ完成途上ながら、中間一段と体質もよくなった。
一角崩しがあれば
モルトアレグロ。
紅梅Sは好位から楽々抜け出し1分22秒7で快勝。ある程度の時計決着にも目処が立った。
パワー型だけに、少し湿り気の残る芝もありがたい。
素質や将来性なら
デルニエオールも負けていない。記録的には地味ながら、前走は後続が迫るとグイとまたひと伸び。ゴール入線後も勢いが衰えず、検量室に帰ってくるのにも苦労。兄
オルフェーヴルによく似た怖さも抱えているが、高揚を抑え馬群で折り合えば、GI級の脚を使う可能性も考えられる。
アマルフィコーストは、
ファンタジーSはスローとコース取りに戸惑い、もったいない3着となったが、マイルまでなら距離も戦法も問わない。7Fまでなら
コーディエライトの粘りも連下に警戒。