※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください
春の天皇賞へ繋がる古馬長距離路線の重要レース。しかしながら、古馬長距離路線自体が衰退傾向にあることから、
阪神大賞典も古馬のトップホースの第一選択肢ではなくなっていて、レースレベルは低下気味だった。
そんななか、この5年間は1番人気が5連勝(うち
ゴールドシップが3勝)していて、権威が復活しているようにも見える。ただ、昨年の勝ち馬
サトノダイヤモンドは今年は
金鯱賞に回り、2着馬の
シュヴァルグランは
大阪杯に出走予定。春の古馬中距離路線が充実した代償を、
阪神大賞典が払わされる格好で、今年はやや華やかさに欠ける顔ぶれになりそうだ。
1.4歳馬に有利な斤量規定
過去10年で4歳馬が[4-5-2-15]で、勝率15.4%、連対率34.6%はともに年齢別でトップの成績。5歳(連対率23.1%)、6歳(連対率10.7%)を上回る。2200m以上の長距離カテゴリーにおいては、4歳の3月まで5歳馬以上に対して1kgの減量が与えられる規定になっている。ちなみに、4歳馬の優遇がなくなる
天皇賞(春)では、年齢別の成績は5歳→6歳→4歳の順になる。つまり4歳馬の上げ下げのリズムは「
阪神大賞典で上げて
天皇賞(春)で下げる」のが正しい。
2.近走不振馬は狙いづらい
過去10年間で、前走で掲示板外の凡走をしていた馬が勝ったのは、2015年の
ゴールドシップの1回だけ。残り9頭のうち6頭は、前走でも3着以内に好走していた。昨年の
ワンアンドオンリー(3番人気7着)や、一昨年の
トーホウジャッカル(2番人気7着)のように、かつての実績馬が復活を期して出走するケースが少なくないが、「昔の名前は通用しない」という傾向。
3.小回り実績が必要
過去10年の勝ち馬にはすべて、中山や京都・阪神の内回りなど、直線が短いコースの芝2000m戦以上で勝利した実績があった。2着馬についても、10頭中8頭がこの条件をクリアしている。コーナー6回でゴール前直線が短いというコース設定なので、不器用な面が残るタイプは勝ち負けにかかりにくい。
3000m超のレースを4勝という名ステイヤー・
アルバートがいるが、ここは「4歳馬」という一点で
クリンチャーを上に取る。もともと叩き良化の傾向があった馬で、休み明けでの
京都記念勝利は地力強化の表れと考える。直線が短い阪神に替わるのはプラスで、雨で馬場が渋るようなら鬼に金棒と言える。
阪神大賞典8勝を誇る
武豊騎手への乗り替わりも注目材料。
相手本線は、7歳にして阪神初登場ながら長距離実績断然の
アルバート。二頭の順序もさることながら、その先のヒモ選びが重要になりそうだが、筆頭には阪神芝では[1-3-0-1](唯一の着外は芝1400mでの4着)と、優秀なコース実績を誇る
ヤマカツライデンを抜擢する。以下、折り合いに不安もコース向く
レインボーライン、小回りに課題を残す4歳馬
サトノクロニクル。