【大物の予感】ミッキースピリットの母フリーティングスピリットは、英6F・G1ジュライC勝ちを含め、5勝を挙げ、全欧チャンピオンスプリンターに輝いた、次代を担うディープインパクト産駒。

　セレクトから育成等、その軌跡を追ってきた馬ですが、血統的に6-7Fベースのスピード馬かなと思っていたが、CWで6F追いを消化。音無厩舎は坂路調教も上りのかかる後半に入ることが多いが、二週にわたって上り12秒台を計測。瞬発力と持久力の両方を備えた、1800m仕様の一級ディープに仕上がった。

　対抗はヴィクトリアピース。本馬の兄はダービー4着馬ブラストワンピース。父がハービンジャーからヴィクトワールピサへと代わり、若干パワー型になったが、アヴドゥラが手綱を握り、15日のCWは83秒0-67秒4-38秒8-11秒9。追うたび、終い1Fの伸びが目立つようになった。

　一角崩しがあればブラックモリオン。半兄ブラックスピネル(父タニノギムレット)は、東京新聞杯勝ち、半姉モーヴサファイア(父ハービンジャー)は、小倉2000mのあすなろ賞勝ち。ルーラーシップ産駒の妹も、来春はオークスも見える、実直な良質中距離馬だ。

　上り重点だが、ワークフォース産駒のトロハも、CW・11秒台を連発。ハーツクライ産駒のグランドビクトリー、ギルマも連下なら。

【混戦模様】性格が穏やかで調整のし易さが目立っている12ブラックモリオン。中距離から始動する気持ちも納得。8ヴィクトリアピースも気性はのんびり穏やか。稽古の動きを見ても若駒離れしている安定感を見せる。13ミッキースピリットも初戦から力を出せそう。

【仕上がる】小柄な牝馬で仕上がりも早そうな、10セラールネイジュを本命に推す。目立つ程ではないが稽古でも動けており、臨戦過程もなかなか入念。混戦模様な一戦だけに、適度に人気がないのも魅力的といえる。相手は、08ヴィクトリアピースと13ミッキースピリットの2頭を上位に評価。ここは、◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負する。

【小波乱】ブラックモリオンはセンスがいい。前向きなトロハ。芝の実戦でブルベアマローネが持ち味を発揮。

スピードに欠けるタイプが多いような気がする。先手取ってのスローでそのままというような展開になりそう。最内の軽量牝馬◎ハーゲンフレイヤを狙う。是非先手を取って欲しい。相手は小倉同距離コースでの適性高そうなところを。◎が人気なければ面白い。