【伏兵注意】ブラストワンピースは59キロで高速馬場と条件は厳しいが状態は良好で地力の高さで勝利を期待。アイスバブルは休み明けも入念に乗り込まれ態勢整い力量アップも顕著で5キロ差なら肉薄も。ムイトオブリガードは動き上々で充実うかがえ好勝負可能。ソールインパクトは東京の長丁場で崩れなし。ルックトゥワイスも気配良好で、パリンジェネシスやゴーフォザサミットなどにも注意が必要。

【凱旋門賞は59.5キロになる】59キロの斤量を背負うが、ブラストワンピースの屋台骨は緩まない。毎日杯は勝ったが、ダービーは2番人気で4着惜敗。春をすぎても馬体が整い切れず、新潟記念から菊花賞へ直行、奇をてらったわけではなく、馬体調整とローテーションには苦労した。

　しかし、有馬記念は、プレッシャーも少なかったにせよ、自ら動き出し古馬を制圧。グリップ力に格段の力強さが加わった。大阪杯の内回り2000mというコースは、逃げ・先行の天下。今年も1000m通過は1分1秒3のスロー、加えて本年はパワーを要する特殊な良馬場。出遅れも祟り終始外を回され、観念しながらの6着入線に終わったが、東京なら一変。府中2400mのゆりかもめ賞の上り34秒0が、実はキャリア一番ともいえる内容だった。凱旋門賞では59.5キロを背負う。59キロで泣き言を言ってはいられない。

　もしやもしや、大逆転があるとすれば持ち時計のある逃げ馬。パリンジェネシスは、昨年の同時期、ダービー前日、青嵐賞を2分22秒9という破格のタイムで快走した夏馬。冬場は皮膚が厚ぼったく、粘りや闘志が一息だが、気温の上昇とともに肌艶と身のこなしが一変。前回の中山戦は上り3F・11秒7-11秒2-11秒5という二枚腰を披露。失うものは、そう多くない。東京2500mでも去年と同じ時計で走れば、GIIでも勝ち負けを演出できる。

　ルックトゥワイスも、昨年5月緑風Sを2分23秒2で2着(勝ち馬は目黒記念も優勝)。日経新春杯2着でGIIの力関係も把握できている。ソールインパクトは、馬具を矯正し、今ノド回りが健康と聞く。ダイヤヤモンドS、阪神大賞典を4着、54キロなら上位を脅かせる。ムイトオブリガードはアルゼンチン共和国杯2着、鞍上は武豊だ。チェスナットコートも天皇賞6着で復調気配がしっかり見えた。

　ブラストワンピースの参戦が話題だが、背負う組はあまり良くないし、前走GI・GII組は人気になるぶんうまみが少ないレース。前走オープン特別∼GIII組でひどすぎない負け方、具体的には1秒未満の負け方できた馬が狙い目。◎ルックトゥワイスから。

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【伏兵注意】混戦の顔ぶれなら、初の重賞でも流れに乗れそうな12パリンジェネシスが通用と判断。5アイスバブルも発の重賞で試金石だが決め手を発揮できるとみて対抗にマーク。10ルックトゥワイスは差し脚を長く使えるタイプで上位食い込みに要警戒。1ウインテンダネスは近走ひと息だが昨年同様の流れ込みに警戒しておく。6ブラストワンピースは地力上位だが、休み明けとハンデが微妙とみて押さえまで。コース替わりで流れ込みが狙えそうな4ムイトオブリガードが連下の穴。

　東京の芝2500メートルで行われるレースで、ハンデ戦でもあり、波乱の起きやすいレースです。瞬発力勝負になりやすく、なるべく前の方につけれる子が有利。

　しかし、ブラストワンピースは有馬記念馬で実績十分。斤量も背負うでしょうが、ここはGI馬としての意地をみせてほしいです。

※5/17時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　昨年アルゼンチン共和国杯2着のムイトオブリガード。まさに極限の上がりともいうべき脚を使っていた。その後の3戦は相手が強かった。ここで見直す。厳しい重量を覚悟してここに臨むブラストワンピースは意地を見せての連確保というイメージ。

　ルックトゥワイスもいい脚を使える1頭。休み明けを2度使って体調万全。アドマイヤエイカンは前走、パドックがひと息。調子さえ戻れば好勝負に持ち込めるはずだ。

※5/19時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　コース適性が最大のポイント。「“前年以降、かつ東京芝2400ｍ以上、かつ1600万下から上のクラスのレース”において連対経験のない馬」は2016年以降[1-0-0-28]ですから、評価を下げるべきだと思います。

　また「前走の条件が“JRAのレース”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以下だった馬」も2016年以降[0-1-2-31]と勝ち切れていません。

　これらの条件をクリアしているアイスバブル、マイネルヴンシュ、ムイトオブリガードあたりに注目しておきたいところです。

※5/17時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ルーラーシップ産駒は東京芝2400-2500mでディープインパクトを上回る勝率、連対率を誇る。◎ムイトオブリガードはそのデータを裏付けるように、この条件で4戦して3勝、アルゼンチン共和国杯(勝ち馬は天皇賞・春3着のパフォーマプロミス)の2着が1回という好成績を残している。

　ハーツクライ産駒もこの条件に強く、これまで目黒記念1勝、アルゼンチン共和国杯3勝を数える。昨年の青葉賞勝ち馬で、0秒4差の7着に終わった日本ダービー以来の東京コースとなる○ゴーフォザサミットは絶好の狙い目。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ダービーのほとぼりが冷めやらない中で目黒記念は行われる。1932年に創設された、現存する重賞の中では最古の伝統あるレースだ。非根幹距離で行われるハンデ戦らしく例年波乱傾向にあることでも知られる。

1.スタミナ実績

　数字だけ見ると2400mよりも100m長くなるだけなのだが、東京2400mはスピードタイプの中距離馬が押し切るシーンも多々見られるのに対し2500mになると途端にそうはいかなくなる。というのも、その100mの延長分というのがそのまま高低差2mの上り坂になるからだ。つまり2400mに比べ上る坂が一つ多くなり、タフなコースに様変わりするわけだ。現に過去10年の連対馬の内、過去に2400m以上のレースで連対経験があった馬は実に18頭。スタミナの実績が必要になる。

2.勝ち切るには末脚が必要

　過去10年で逃げ馬が馬券に絡んだのは1回のみ。また、過去10年で前走の4角位置取りが6番手以内だった馬が(3・4・6・61)なのに対し7番手以下は(7・6・4・75)、複勝率は17.6%と18.5%でほぼ五分だが、連対率は9.5%と14.1%と差が出ている。2着以上は差し馬が優勢と見てよいだろう。その証拠に不良馬場だった09年を除けば勝ち馬9頭は前走で「上がり3位以内」か「4角10番手以下」いずれかの条件を満たしていた。スタミナを活かすタイプの先行馬は2-3着止まりというケースが多くなる。

3.格よりも適性

　過去10年で最も勝ち馬を出しているローテは前走オープン特別組で4勝。(4・4・4・51)で複勝率19%と上々だ。3勝を挙げている前走GIII(JpnIII)組も(3・0・2・13)で複勝率27.8%と好成績。前走1600万下組も2勝を挙げている。しかし前走GI(JpnI)・GII(JpnII)組は(1・4・3・53)、複勝率13.1%と不振。格上だからと言って闇雲に評価を上げることはできない。

　ポポカテペトルは9か月半ぶりの実戦となるが、条件の合っているここでいきなり期待したい。昨年の同レースでは外目を回る形となったが0.2秒差の4着と善戦。不良馬場の菊花賞で善戦したようにスタミナに不安はないし、極端な上がり勝負にならなければ中団から図太く差して来れる。

　ルックトゥワイスは前走の新潟大賞典を4着。上がり33.2の脚を使い最後まで詰め寄った好内容だった。距離は延びて良いし、前走以上を期待出来る。ブラストワンピースは前走大阪杯を6着。休み明けで外目を回る形、さすがに厳しかったか。格が物を言うレースではないが、ここでは能力が違う。

　アイスバブルは末脚が上々。休み明けは問題ないし、目黒記念という舞台は合っていそうだ。以下、スタミナに不足はなく2400mでは凡走したことがないアドマイヤエイカン、前走の大阪杯で上がり2位の末脚を発揮したムイトオブリガード、中山より東京向きのゴーフォザサミット。

【小波乱】ルックトゥワイスは自在性がある。地力十分のブラストワンピース。パリンジェネシスは勢いがある。

さすがに平均値トップは○ブラストワンピース。でもこの59キロがどうか。ならば比較的軽量55キロの◎ルックトゥワイス抜擢。新潟の前走値は112。ハンデ55キロは恵まれた。そこに▲ムイトオブリガード。一発☆ポポカテペトルでいく。

GI馬6ブラストワンピースが雪辱を果たす。叩いた効果は大きく59キロでも能力でカバーできる。対抗は10ルックトゥワイスで他力本願だが東京でレーンなら侮れない。