【震える】
リアアメリアは、週中の体重計測では、デビュー戦から20キロ増えたという。とてつもない才能に、肉体が追いついてきたのかな?新馬戦は、1000m通過は1分1秒6のスロー、上りのレースラップは11秒5-11秒4-12秒0(34秒9)。走破タイム・1分36秒5など、レースの数字とすれば凡庸。ただ、ポジションなどおかまいなし。呼吸を確かめ自分の走りに専念、あっという間に直線入り口では先頭。残り1F標識では流すだけ。それでも上りは34秒4(ラスト1Fは推定11秒5)、後続に1秒3差の大楽勝をとげた。昨年の同時期の阪神マイル、
サートゥルナーリアの新馬も衝撃的だったが、アメリアの切れはサートゥルに勝る。
稽古も果てしなく、怖いくらいに動くが、この時期は攻めるよりはまだ成長期間。先週CWで6F・84秒7を課し、直前は芝で上り1F重点に置き伸びを確かめた。この頭数なら、たぶんヨーイドンの上り勝負、走破時計は大したことはないだろうけど、スローならラスト3Fの中で10秒3-5の快ラップを見てみたいもんです。
対抗は
サンクテュエール、世代きっての怪物マイラーに、今ある力で全力で挑む。母は北米8勝(
バレリーナS)。1番仔
ジークカイザー(
父ディープインパクト)は、現役4勝。2番仔は、ダートGI・ウッドワードS、芝GI・ターフクラシックSを優勝した世界の
ヨシダ(
父ハーツクライ)。5番仔にはディープを配合、新馬戦の造りは、正直まだ細く薄い。後肢の送りもやや甘めながら、夏の陽ざしにチョ
コレート色の肌が照り映え、パドックから戦闘意欲満々。返し馬の止め際は乱暴、発馬でジャンプするなど、随所に幼さも目に付いたが、1000m通過は62秒8のスロー、向こう正面中ほどで2番手につけた。意外や直線、鞍上の指示に反応はやや遅れ気味、逃げ馬は意外にしぶとい。
一瞬ドキリとしたけれど、よく見ると上りは推定11秒5-10秒9-11秒2。しっかりと10秒台の実測数値はマークしている。相変わらず3F中心の馬なり調教ながら、この中間はコースが解放され、坂路から負荷を大きくすることが可能になった。できればこちらも20キロ増で出てきてほしいくらいだが、ルメールも才能の在処と進歩は理解している。
ルーチェデラヴィタは本命馬の翌週、阪神マイルを新馬勝ち。レースラップは11秒5-11秒2-11秒9(3Fは34秒6)、自身の上りは34秒3。ラップ形態は
リアアメリアに近い。
コスモス賞連勝も納得、1分50秒5は、開催時期は異なるものの、
札幌2歳Sの決着タイムと0秒5差だった。ただし、イレッポ。モタれたりして操縦が難しい。ゴール前ブレーキがかかるようなら、
ラインオブダンスが代わって連下圏に浮上。坂コースの阪神9Fで上り33秒7はパワフル。完成度とスピードなら
オータムレッド。
オムニプレゼンスの前走時計は重馬場で1分36秒2。重賞ではともかく、2勝はすぐのファイターです。