【少頭数でも好素材4頭】
ヴィエナブローは牝馬クラシックの、いわゆる隠し球? 東京2000mの新馬は7着止まり。自分は何者か、競馬とは何かを理解できずにいた。ただ、上りは33秒6。能力の在りかを何気に示していたが、叩き一変。前走は1000m通過1分ジャスト―マイル通過1分36秒6という平均ペースを悠々3番手、レースの上りを1秒上回る11秒台半ばの加速ラップでゴボウ抜き。1分48秒6という走破タイムも良質、藤田菜七子Jにとっても将来を占う、重要かつ重賞パートナーになる。
当面の敵は
ヒシイグアス。こちらも初陣の東京1800mは、上り33秒2を計時しながら2着惜敗。なるほど、勝ち馬は先週の
京成杯を快勝、次走の中山を2分1秒5で楽勝も納得か(ただ1800m通過は1分48秒8)。レース後のコメントを見ると、ルメールは1800mくらいがいいとにおわせていた。
単穴は
グラディーヴァ。
母カノーロは、2戦1勝で引退。祖母は
ソニックグルーヴ、牝系の大本は
エアグルーヴ、そして
ダイナカールへと続く血統馬。性格はのんき。1000m通過1分2秒2のスローにも、緩めの芝にも、あわてず騒がず。11秒3-11秒8-12秒0(3Fは35秒1)というレースラップを、34秒6でグイとひと差し。柔軟性と瞬発力が特徴的な中距離牝馬重賞候補。
フォークテイルは、新馬戦・上り3Fすべてで11秒台をマーク。成長をうながすため意識的に間隔をあけ、ジックリ乗り込んできた。
ドラウプニルも調教は長目を乗り、ここが正念場。