【上位拮抗】ミッキーチャームは重賞初挑戦の秋華賞で2着と能力示す。久々も上々の伸びを見せており重賞初Vに期待。ノームコアも伸び盛り。調整順調で中間も迫力十分の動きを見せており中山も好相性。ランドネも4歳世代トップクラスの力量があり気配も前走以上。アドマイヤリードも地力あり牝馬限定戦で改めて。フローレスマジックも素軽さ十分でクロコスミアやワンブレスアウェイなども差はない。

【滑らかになる】舞台が中山なら、ノームコアの走りはもっと滑らかになる。愛知杯は立ち遅れに加え、1000m通過は1分2秒2という超スロー。追い込み届かずの2着に敗れたものの、55キロを背負い上り33秒5という最速ラップを叩き出した。中山コースは[2010]、三走前の紫苑Sは後半1000mのレースラップはすべて11秒台、1800m通過は1分46秒8。なおかつ自身の上りは33秒6、中山の急坂を推定10秒台の加速ラップで駈け上り、1分58秒0というレースレコードを叩き出している。近場の関東圏の競馬とあれば、調教も前走より大きめの負荷がかけられ、デキも闘志も前回以上。

　二の筆頭はウラヌスチャームの決め手。前走の愛知杯は長丁場の2200mを走ったあと、10Fの流れに戸惑いもあったか。しかし勝ち馬とはわずか0秒2差、ゴール前の脚色はノームコアに次いで優勢だった。同型との兼ね合いと戦法がデリケートだが、スピード指数と才能ならミッキーチャームも負けていない。秋華賞は1000m通過・59秒6-1800m通過・1分46秒6というタフなミドルラップを牽引。アーモンドアイという才能の塊に最後は圧倒されたが、残り1F標識まで、もしかしたらという見せ場を作った。

　56キロだと微妙に伸びが鈍るが、アドマイヤリードはタフなミドルラップで流れた中山金杯を、坂上でもうひと粘りしてもがいている。フロンテアクイーンの近走は、エリザベス女王杯2200m、ターコイズSはマイル。どっちつかずの競馬になってしまったが、自己ベストは三走前の府中牝馬S・1分44秒8。1800mなら激変があっても不思議はない。愛知杯優勝馬ワンブレスアウェイの実績も連下にリスペクト。連穴はデンコウアンジュの差し。

　毎年人気サイドでは収まらない中山牝馬S。最近はそうでもないが一時期は前走から斤量減になる馬が多く穴を出していた。それとも関連するが前走条件戦組の好走も目立ち、条件戦の負け組が馬券に絡むこともあってそれが波乱に繋がった。

　もともと牝馬のG3はハンデそのものの効果というよりちょっとしたきっかけで着順が入れ替わりやすい面がある。格上タイプの馬も、そもそもハンデG3を使っている時点で隙があるというか、能力だけでは押し切れない状況になっていることが多い。愛知杯などではこういった構図がファンにも意識されやすいのだが、中山牝馬Sではなぜか素直な馬券が売れてしまう傾向がある。ここはひねってナンボでいきたい。

　最低人気を争う存在かもしれないが、ここは◎アッフィラートを狙う。コース巧者の軽ハンデ。ここは前に行くタイプが多く、混戦の末に差し馬が穴をあけるチャンスがあると見た。馬券は3連複と3連単3着固定、そして複勝。シルシは打ったがフォーメーションの2列目は総流しで。

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【差し注意】ハイペース必至のメンバー構成なら、好位差しの形が取れそうな2ノームコアに期待。1アドマイヤリードは復調気配で展開的にも向きそうだ。9ウラヌスチャームは決め手上位で仕掛けが決まれば逆転が視野に。11フローレスマジックの差し脚にも警戒が必要だ。7フロンテアクイーンは決め手に欠けるが立ち回り次第で善戦可能。4アッフィラートは格下でも差し脚堅実で、軽量がいきれば一発も。

※3/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山の芝1800メートルで行われるレース。小回りのコースを1周するので器用さが求められ、なるべく前の位置が取れる子から勝負したいです。ハンデ戦でもあるのでハンデも加味して考えます。

　本命視しているのは、アドマイヤリードです。過去にエリザベス女王杯を制した実力馬。それ以降はなかなか存在感を出せないレースが続きましたが、2走前に、初めての中山コースで高い適性を見せ、前走の中山金杯は、牝馬ながら勝ち馬に0.1秒差の4着。唯一の牝馬ながら堂々のレースぶり。勢いに期待します。

※3/1時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　例年に比べ、ハイレベルなメンバーがそろった印象。ノームコアが主役だ。前走・愛知杯(2着)はスタートでつまずき、挟まれてポジションを落としたことが最後まで響いた。ここでは決め手は最上位。巻き返す。

　行きたい馬は多いが、その中で注目はミッキーチャーム。昨年は夏場に3連勝して秋華賞2着。アーモンドアイに一瞬、冷や汗をかかせた。ここも楽しみ。

　クロコスミアも地力上位。同型の出方次第だ。デンコウアンジュも決め手が鋭くなった。

※3/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　臨戦過程に注目したい一戦。「前走との間隔が中2週以内だった馬」は2013年以降[0-0-0-20]、「前走との間隔が中14週以上だった馬」は2013年以降[2-0-0-14]ですし、「前走の出走頭数が15頭以下だった馬」も2013年以降[1-0-1-27]と苦戦していました。

　さらに「“JRA、かつGI・GIIのレース”において7着以内となった経験がない、かつ前走の着順が4着以下だった馬」は2013年以降[0-0-0-29]。実績馬と前走好走馬を高く評価すべきでしょう。

　今年のメンバー構成ならアドマイヤリード、デンコウアンジュ、フローレスマジック、フロンテアクイーンあたりが楽しみです。

※3/1時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　◎カワキタエンカは昨年の勝ち馬。ここ2走、16着、14着と冴えないが、右回りの芝1800mは5戦して3勝2着2回という好成績。ディープインパクト産駒は昨年、本馬の他にはカンタービレがフラワーCを制するなど、この中山芝1800mで43戦11勝と、2位のステイゴールド(19戦4勝)に大きな差を付ける好成績を残している。

　ステイゴールド産駒の登録も多いが、その中では、このコースで勝利経験のある○アドマイヤリード、▲ワンブレスアウェイ、△ウインファビラスに注意しておきたい。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　古馬牝馬の重賞は概ね1か月に1回行われるが、距離的な問題で2月の京都牝馬Sよりは1月の愛知杯との関連性が高い。3月のレースということで、ここを最後に繁殖入りする馬もいれば、ヴィクトリアマイルへの叩き台として始動する馬もいて、各馬の思惑も仕上がりもさまざま。なかなか一筋縄では収まらないレースだ。

1.距離短縮が強い

　阪神開催の2011年を除く過去9回で、前走で2000m以上の距離を使われていた馬が6勝して勝率が9.2%であるのに対して、前走1800m以下を使われていた馬は3勝で勝率4%。2000m以上を走れるスタミナの持ち主が優位に立つ。

2.愛知杯組が中心だが

　愛知杯が1月に施行されるようになった2016年以降、前走が愛知杯だった馬が毎年3着以内しているが、愛知杯で最先着した馬は2016年のアースライズ(3→8着)、2017年のサンソヴール(2→7着)、2018年のエテルナミノル(1→5着)と、いずれも馬券圏内を外している。求められる適性が異なっているので、愛知杯での着順は当てにならない。

2.大型馬有利

　小回り急坂の中山コースということで、優先されるのはキレ味よりもパワー。馬体重の大きな馬の活躍が目立つ。2016年は502kgのシュンドルボンが勝って、2015年は524kgのバウンスシャッセが勝利。2014年も526kgのケイアイエレガントが10番人気で2着した。


　ランドネは愛知杯で3着、紫苑Sでも3着。重賞ではあと一歩足りない成績だが、これまで芝1800mでは[2-1-0-0]。馬体重が前走で512kgという大型馬であり、パワーとスピードが活きる中山芝1800mはベストに近い条件だろう。逃げなくても競馬はできる馬で、競馬の上手さが武器になる。

　ミッキーチャームは秋華賞が見せ場たっぷりの2着。3連勝した1800mに変わるのも好材料だ。テンションが上がりやすい面があり、関東圏への輸送が課題になる。ノームコアは愛知杯では脚を余す形で2着に敗れたが、ほんらい前での競馬もできる馬で、スタートがまともならば大崩れはしないはず。

　フロンテアクイーンは昨年の2着馬で重賞での2、3着はこれまで7回を数える。晩成タイプで6歳でも衰えはない。以下、愛知杯と重賞連勝を狙うワンブレスアウェイ、昨年の勝者カワキタエンカ、中山だとレースぶりに安定感があるアドマイヤリード。

【小波乱】レイホーロマンスは流れに乗り差し切る。力をつけているアッフィラート。スピードの持続力があるミッキーチャームが踏ん張る。

100台だけでなく110台も出せる馬たち。それがハンデ戦になっている。平均値順での上位が6歳勢で占められるのを見ると、まだ4歳勢の指数が反映されていないようにも感じる。おそらく人気はその4歳○ノームコアと▲ミッキーチャームだろう。しかし人気薄かもしれない◎フロンテアクイーンが平均値トップ。ならばこちらを軸抜擢での穴勝負。一発に前走値110☆ウインファビラス。

久々を叩いた変わり身は必至な2ノームコアが優勢。中山は2勝、紫苑Sの実績から巻き返せる。次位は13ミッキーチャームで積極策から押し切りは可能。▲は9ウラヌスチャームで自在な脚があり能力は高い。

　このレースにおいては、小回り中山特有の締まったラップになることが意外と少ない。ならば純粋な決め手勝負になるかと言えばそうでもなく、最近5年の連対馬に上がり3ハロン最速馬が一頭もいないように、一瞬のキレ味だけでは戦えないのだ。好位で脚を溜めて抜け出すか、もしくはコーナーで負荷しながら長く脚を使えるタイプ、狙い目となるのはどちらかであろう。

　◎は、アドマイヤリードとした。前走同様に内枠を引いたことで、戦法もおそらく好位で脚を溜める形。その前走、中山金杯では一息伸びを欠く形でのコンマ1秒差4着にとどまったが、これは2000mが気持ち長かっただめであり、1800mなら脚が鈍ることはないはずだ。ここがラストランとなるようだが、引退の花道を飾ると見た。

　相手は、ノームコア、ミッキーチャームへが本線で、以下は、ウラヌスチャーム、ワンブレスアウェイ、フロンテアクイーン、ランドネまで押さえる。