【上位拮抗】コントラチェックは休み明けの前走を強い内容でクリア。能力高く動きも前走以上で重賞Vに期待。エールヴォアも世代上位の力量示す。力強い動きいで好時計マークと態勢も整いチャンス十分。ランブリングアレーも力感前走以上でこのメンバーでも。既走馬相手に初戦Vのマルーンベルズは上積み期待。エフティイーリスも脚力あり、メイショウハナグシやシャドウディーヴァなども侮れない。

【才能がより鮮やかに】コントラチェックの才能が一段と冴え煌めく。前走の菜の花賞はフェアリーS除外明け。一週延びたことで、テンションは上がってはいないか?。体重は2キロ減、パドックで時折り耳を動かし、デリケートな部分は残ってるものの、その前のサフラン賞よりはしっかりと歩けている。

　好発を決め、テンの2F目は10秒9を計測。変に抑えつけず、馬任せのリズムで行く--ルメールや陣営の決意のようなものが、1000m通過・58秒3というHラップに込められていたが、脚色衰えることなく上り3Fを11秒9-11秒5-12秒1、ゴールテープを切った時には抑える余力があった。

　1分33秒8という走破タイムは前日の古馬1000万より0秒8速く、同じ開催の3歳OP・ジュニアCと同タイム。前走後の調教も坂路・Wを交えつつ、最終追い切りは丸山が手綱を握り、併走内でしっかりコントロールが効いていた。

　本線はエールヴォア。四肢も首も長く、大きな背中もピンと張った、牡馬と見間違うかの女丈夫、ウオッカの若い頃を思わせる良質中距離型だなぁ。なんて、三走前の阪神1800mを1分46秒8で走破、後続に1秒差をつける圧勝(同日古馬500万は1分47秒0)だった。

　続くアルテミスSは、瞬発力に勝る二頭に3着と敗れたが、11秒を切るようなマイルは自分の土俵ではない。阪神JFにも一応登録したが、遠くオークスをにらみ2勝目を加算すべく、次走は2000mのエリカ賞へ参戦。自己条件ならハナを切るレースプランもあったのだろう。1000m通過・1分2秒2のスローに落とし、残り4F目から11秒8にギアを上げ、11秒5-11秒3-12秒5でまとめあげた。持久力、ロングスパートという約束事を改めて確認。前走後はここ一本、乗り込みも丹念だ。

　三番手はシャドウディーヴァ。東京2000mを4戦し[1210]。持ち時計は2分0秒2、最速上りは33秒0を計測。初の右回り、コーナー4つの中山替わりが鍵になるが、決め手勝負になれば上位二頭のどちらかに食い込む可能性もある。

　ランブリングアレーは、デビュー二戦目の白菊賞を、ラスト4F・11秒台のラップを計測。1分33秒9という好記録で、がっちりと2着は確保した。

　エフティイーリスは、フェアリーSを僅差4着。母はオークス2着、跳びの大きなフットワークを思うと、マイルよりは1800mのほうが流れも適性も高い。1F延長とイレ込みが心配だが、ミモザイエローの前走の上りは33秒1、ラスト2F目のレースラップは10秒8だった。

　過去10年の成績を振り返ると、前走未勝利組・500万組・重賞組の成績差があまり無い。複勝率ではむしろ500万組が上位になっているが、大きな差ではない。

　それだけ混沌としたレースなのに、全馬を均等買いした場合の回収率は単59%・複62%とむしろ堅い部類。10番人気以下の馬も4頭馬券に絡んでいるが、もともと人気割れしている年もあって、超のつく長打にはなりにくい。
　
　今回は「前走500万勝ち」に該当する馬から入ると決め打ちでいく。前走500万で1着だった馬は[4-2-3-9]と複勝率50%で回収率も単110%・複93%と悪くない線。これは阪神で施行された2011年を含み、その2011年が500万組1,2,3着だったという事情があるが、あくまで前走クラス別成績なのでコースは関係ないと割り切っていくことにした。

　◎エールヴォアと○コントラチェックの2択になるが、前者を取ったのは重賞好走歴があるため。人気になりそうなので、1着固定でいく。

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【順当】4コントラチェックは今回も主導権が取れそうで、押し切る可能性が高そう。7エールヴォアも素質上位で好位付けからの逆転に期待ができる。3エフティイーリスは前走内容が良好で、立ち回りひとつでチャンスがありそう。2シャドウディーヴァはコース替わりがカギだが決め手がいきれば善戦以上が考えられる。5ミモザイエローは相手強化だが流れ込みに少々警戒。休み明けも素質秘める10ランブリングアレーにもマークしておきたい。

※3/10時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山の1800で行われる桜花賞のステップレース。器用さと先行できる足がある子が有利なコースなので、コントラチェックを本命にします。前走は、好位にとりつき快勝。脚質からも、力関係からも信用できる一頭でしょう。

※3/9時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　関西馬エールヴォアが軸となる。阪神で未勝利戦を勝った時が1800m1分46秒8。これは相当に速い。前走・エリカ賞も隙のない逃げ切り。坂には対応可能だ。

　コントラチェックも強力。逃げて坂上では全く追わなかったにもかかわらず好タイム勝ち。こちらも高い素質を誇る。シャドウディーヴァも未勝利Vが好タイム。初の中山に対応できれば争覇圏内に。ミモザイエローは牡馬相手の前走惜敗。中山には実績がある。

※3/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　前走の内容を素直に評価したい一戦。「前走の4コーナー通過順が3番手以下、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以下だった馬」は2015年以降2015年以降[0-0-0-26]と上位争いに食い込めていません。

　なお「生産者がノーザンファームだった馬」は2015年以降[0-1-1-13]、「前走の条件が“JRA、かつオープンクラスのレース”だった馬」は2015年以降[0-1-0-16]と、それぞれ期待を裏切りがちです。面白そうな馬は何頭かいますが、特に楽しみなのはエールヴォア。このメンバー構成なら実績上位ですし、コース替わりはプラスに働くと思います。

※3/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　◎エールヴォアの父ヴィクトワールピサ産駒は芝の勝利132勝中、3割を超える47勝が1800m。本馬も1800mの未勝利戦が6馬身差圧勝と最も強い競馬を見せており、ここはベスト条件に近い。父が4歳時に中山記念を圧勝した舞台でもあり、エールヴォア自身も、ステイゴールド、ショウナンパンドラ、サッカーボーイらが出た牝系出身という魅力の血統馬だ。

　○ミモザイエローの母ロックマイハートは独オークス4着馬。これまでは1600mと1400mしか経験がないが、オルフェーヴル産駒はエポカドーロがスプリングS2着、ラッキーライラックが中山記念2着など中山芝1800mの重賞で好走歴がある。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　フラワーCの勝ち馬が桜花賞に出走したのは、最近では2012年のオメガハートランドが最後。以降の勝ち馬は、オークスやそのトライアルに向かったり、あるいはバウンスシャッセやファンディーナのように皐月賞に挑戦したり。桜花賞への最終便というより、中距離志向が強い牝馬のための、3歳戦で最初の目標レースという位置付けになっている。

1.良馬場なら大型馬が強い

　過去10年の勝ち馬の平均馬体重は479.8kg(阪神開催の2011年を含まず)。唯一重馬場で行われた2012年を除くと487.5kgにまで上がる。ちなみに、前述9年の全出走馬の平均馬体重は451.7kg。パワーと持続力が求められる中山芝1800mでは、馬力のある大型馬を狙うのがセオリー。

2.先行スピードが勝利の条件

　過去10年間のうち、重馬場の2012年と阪神開催の2011年を除く8年における、勝ち馬の4コーナー通過順位は、新しい方から順に「4・2・1・1・4・3・3・1」。「行った行った」の決着になることは稀で、2着には差し馬が届くケースが多いのだが、勝ち馬に関しては、4コーナーで先団に取り付いていることが必須条件だと言える。

3.極端には荒れない

　過去10年で1番人気が6連対。1番人気のロックディスタウンが大敗した2018年も、2、3番人気で決着した。重賞実績がある抜けた実績馬が出走することが少なく混戦のように見えながら、結局は順当に収まるのが通例だ。過去10年間で馬連が万馬券になったのは2015年だけ。その年も1・3着馬は1、2番人気だった。

　コントラチェックは中距離重賞を3勝したバウンスシャッセの半妹。父はディープインパクトに替わったがこの馬も中距離適性は高い。フェアリーSを除外されて回った菜の花賞では、自らレースを作って3馬身差の圧勝。勝ちタイムもフェアリーSを2秒以上上回った。レース内容次第では、フラワーC勝ち馬として久々の桜花賞挑戦も考えられる。

　エールヴォアはエリカ賞の勝ち馬で、アルテミスSの3着も脚を余しての悔しいレースだった。逃げ差し自在でレースセンスが高く、中山替わりも問題なさそうだ。ジョディーは赤松賞の勝ち馬でクイーンCでも強敵相手に3着と健闘した。距離延長は課題だが、自分のリズムで進めれば。

　エフティイーリスは、体質が弱く思うような調教ができない状況でフェアリーS4着。アネモネS除外で、実績あるこの距離に替わるのは吉と出そうだ。以下、不器用さはあるが終い確実なシャドウディーヴァ、テンションの高さが課題も好馬体で素質秘めるランブリングアレー、骨っぽい牡馬と戦ってきた経験が活きそうなルタンブル。

【小波乱】エールヴォアは長くいい脚を使える。伸びしろが大きいランブリングアレー。ルタンブルはしぶとい。

同距離コースのいい数字あれば有利だが、まだ出ていないというか持っていないメンバー。しかし同じ中山で前走すでに102を出している○コントラチェックは良さそう。だが軸はわずかに平均値トップ◎エールヴォアのほうに。数字を上げている▲シャドウディーヴァ。さらに2戦目に96と上げている☆ランブリングアレー。あとは初戦勝ち馬含め、伏兵をキッチリ押さえきれるかの△勝負。

叩いた効果で変わり身は必至の4コントラチェックが優勢。菜の花賞の走破タイムは破格でここは能力の違いで押し切れる。次位は7エールヴォアで重賞で好走した実績から互角。▲は3エフティイーリスで先行力があり重賞でも通用する。

　3週後に控えた桜花賞よりもオークスへ、そして更にその先に繋がる一戦。近年はメンバーレベルも低くはないが、今年もまた少なくとも先週のフィリーズレビューよりはタレント揃いだと言える。ただ、このレースを勝つには目下の勢いが重要だ。最近5年で、未勝利や500万を勝って臨む馬が7頭連対しているが、勝ち馬に限れば全てこのパターンである。

　◎はコントラチェック。前走は、1週前のフェアリーSを2秒以上も上回る優秀な時計だったが、ペースの違いがあったとはいえ、自ら逃げてラップを刻んだという点では時計を素直に評価できる。距離も経験済みであり、極端な馬場の悪化さえなければ、まず崩れることはないだろう。

　相手は、エールヴォア、シャドウディーヴァ、ジョディーへが本線で、以下は、レオンドーロ、ルタンブル、フラルまで押さえる。