【ダイナ
ミック】
皐月賞の助走、
ヴェロックスが
ステップV2。三走前の
野路菊Sは切れ負け。東京スポーツ杯は、勝負どころで押圧されるロス。首差しも腰回りも薄く、まだ思うように動けない、動かせない。
鍛えつつ甘やかさず、どういう身体を造るかにポイントを置いてきたが、
若駒Sの体重は、プラス8キロの490キロ。もう10キロくらい大きくなってもいいくらい?--前回よりは
テンションの高さもマシ、薄くは見せても返し馬の動きあっぱれ。今日は決める、踏ん張りが効くとみて、1000m通過・1分1秒6というスローを、直線入り口ではもう先頭。上り3Fの推定ラップは11秒3-11秒3-11秒6(34秒2)。
過去の
若駒Sのタイムと比較すると、大したことないように見えるかもしれないが、年明けの京都は
パワー馬場。2分0秒7と上り34秒2という記録は、実は宝物。母は独
オークストライアル馬、血統背景はタフ。次走は皐月、遠く近くダービーへの布石を、もうひとつ打って置きたい。
二の筆頭は
ミッキーブラックの巻き返し。新馬を勝ち中山2000mの
芙蓉Sではロングスパートを決め、さあクラシックと意気込んだが、
京都2歳Sでは引っかかり癖が頭をもたげ、
ホープフルSは折り合いに気を遣うあまり、レースの流れにまったく乗れなかった。不完全燃焼を払拭すべく、調教に工夫をほどこし造りを見直してきた。
内回りの2000mが少しやっかいだが、
ワールドプレミアもここで2着以上の結果を出し東上を果たしたい。
つばき賞は前半1000m通過・58秒6という乱ペース。道中はおっつけゝ、「道中一回、どうしてもズブくなるね」と、
武豊Jがコメントを残していたが、我慢強く闘志を鼓舞し、推定11秒台のラップを2連続並べ1分47秒3。重賞仕様の記録はできた。
連下妙味は
ハバナウインド。
フジキセキ産駒の母は、芝1400m、1600m、そしてダート1700mなど3勝。母の
シルエットによく似ており、
ハービンジャーにしては、幅が薄く、菅骨も小さめ。ならばと使い出しは芝1400mをチョイス、1分22秒9で逃げ切り。ただ、思いのほか終いの脚に粘りがあった。
二戦目は
きんもくせい特別--福島の1700mなら、距離延長も無理筋ではない。スタートで出遅れ。初戦とは違うレース構成になったが、大勢が決着したあととはいえ、レコード決着の0秒6差。直線モニョモニョと伸びていた。
あすなろ賞・2000mに距離を延長、小倉なら10Fでも負荷は軽い。差しの競馬も前回でマスター、やや重で1000m通過1分0秒4という平均ペースも向いたが、思惑通りの直線強襲。馬場差は1秒以上くらいのタフな芝で、レースの上りが12秒4-11秒9-11秒7(3Fは36秒0)に対し、自身のソレは35秒1。2分2秒9という全体時計も馬場差を考慮すれば悪くない。
終わってみれば、やっぱり
ハービンジャーの仔。昨年の
皐月賞馬
エポカドーロは、小倉の
あすなろ賞を
ステップとして急浮上。
あすなろ賞は名前通り、クラシックへの登竜門、隠れ良質レースとして知られている。
東京2000mの
フリージア賞を2分0秒1・上り33秒9で2着した
シフルマン。
モズベッロも連下なら。