【西船橋まで行っても】
セリユーズの馬体が、ミッシリと張ってきた。デビュー時496キロだった身体が前走は514キロ。18キロ増は、数字通り筋肉量の増加、首差しと腰回りの充実。二走前まではダッシュが鈍く、エンジンの掛かりも遅かったが、前走はすかさず好位。ラスト3F・11秒4-11秒3-12秒1(34秒8)というレースの上りを34秒6でひと差し。マイル通過は1分34秒9、1分47秒0という走破タイムは、三週目の古馬1000万・
テレビ山梨杯より0秒2速かった。中間調教の精度をまた一段上げ、南Wを長目6F追いを敢行、
スプリングS出走の
ディキシーナイトと互角併入をはたしている。
相手は
ブーザー、まともなら西船橋まで行っても一騎打ち。秋の東京といえば堀厩舎。毎年2歳10月の東京に有力馬をつぎ込んでくるが、先兵が調教一番の
ブーザーだった。近親に
ワールドエース(皐月書2着)に名が連なる良血、ただ
マンハッタンカフェ産駒ながら反応はビビット。スピードと瞬発力を重視し、初陣は芝1400mを選んできたが、直線進路を取り切れず外に切りかえ、ドキリとするシーンもあったものの、モレイラ様はあわてず騒がず。11秒6-11秒4-11秒4(3Fは34秒4)というレース上りを33秒8で強襲。
ラスト1Fの脚が特に、際立って速い(1F延長もOK)。今度は右回りのマイル、一息入ったが、不安よりはわくわくするような才能に期待。こちらも追い切りは
スプリングS出走の
ヒシイグアスと併せ馬でビシバシ。内外どちらの才能があるのか、見分けがつかないほど動いた。2頭を軸に、
ブランクエンド、
プロスペリティ、
スペキュラース、
ガトンへ流し馬券。