【混戦】プリモシーンはもまれ弱さあるも脚力はここでも上位。中間も鋭い動きを見せており初騎乗の鞍上の手腕にも期待。ダイアトニックは成長顕著。マイルも許容範囲内で活気にも溢れ初重賞でも。ギベオンは57・5キロがカギも昨年のNHKマイルC2着馬で素軽さも十分。カツジは推進力前走以上で巻き返し見込める。ダイワキャグニーは右回りにも対応中で、ドーヴァーやヒーズインラブなども差はない。

【坂上一気】ドーヴァーの成長急。キャリア5戦目にして中山マイルを1分33秒5という好時計で駈け、一気にオープンに駆け上がるかと思われた素質馬。ただ、アドマイヤムーン産駒だけにテンションは高め、戦法は追い込み一手。準オープンで足踏み期間も長かったが、ニューイヤーCは506キロにビルドアップ。1000m通過・56秒2-1200m通過・1分7秒9という前崩れの展開にも恵まれたとはいえ、レースの上りが36秒2に対し、自身のソレは34秒6。坂上一気に先行勢をなぎ倒し、1分32秒4・2着を0秒5とチギる圧勝を果たした。斤量は56キロ据え置き、20日の坂路では、重心低くスピード感は満点、50秒4-36秒3-12秒7という好時計を楽々叩き出した。

対抗はプリモシーンの切れ。スタートや折り合い、そして55キロの斤量も含め約束事が多く、前回のターコイズSのように馬群に包まれ行き場をなくすケースもあるが、昨夏の関屋記念は、1分31秒6という好記録で年長古馬を一閃。スムーズに進路が取れれば首位も有望。

マイスタイルは2017年のダービー4着馬。2000mの福島記念で2着歴もあるが、マイルの京都金杯を好位から2着と上手に流れ込んだ。1600mではまだ底を見せておらず、スタイルチェンジの起点としたい。

ギベオンも金鯱賞は休み明け、距離は2000m。GI馬たちの迫力に6着と息切れしたが、NHKマイルC2着。春の目標である安田記念のためにも、ここで結果が欲しい。フィアーノロマーノは栗東坂路で上り11秒台を連発、もう一段階上がり目を期待できそう。決め手勝負に徹すればカツジの巻き返しも十分。東風Sで最速の上りを計測したダイワキャグニーも、モツれた展開になれば右回りでも怖い。

　ダービー卿CTでおなじみなのが「前走準オープン組を買う」だ。過去10年の前走準オープン組は[4-2-1-7]で、該当出走馬の半分が馬券に絡んでいる。回収率も単282%・複159%と高い。

　今年は2頭が該当。◎フィアーノロマーノは昨年4月にこのコースで準オープン勝ち。スローの後方からだったが、捲って自ら活路を拓いての勝利だった。

　もう1頭の○ダイアトニックは1回このコースに出走して負けているのでシルシ順をこうしたが、○が負けた外房特別は前残りの競馬で、この馬自身はかなりよく追い込んでいた。馬券上の扱いは◎○平等にして、馬連の二丁流しでいきたい。

　前走GI・GII組がさほど強くはなく、オープン特別組やGIII組が強いのもこのレースの特徴。そしてオープン特別・GIII組はハンデに関わらず前走着順がここでの結果に繋がりやすい。その点とコース適性を意識して▲以下を決めた。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

【波乱含み】混戦だが、再度のマイル戦で前進が見込めそうな8ダイワキャグニーを主軸に指名。12プリモシーンはひと息入ったが決め手がいきれば勝機がありそう。11カツジは詰めひと息だが流れ込みには注意が必要。4ドーヴァーは連勝の勢い魅力で重賞でもチャンスがあるだろう。6ヒーズインラブは近走成績がいまひとつだが、昨年の優勝馬だけに穴で一考。堅実に差を詰めてきそうな2フィアーノロマーノも押さえておく。

※3/24時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　安田記念につながる大事なステップレースで、中山の1600で行われます。このコースはとてもトリッキーでこのレースも波乱傾向にありますから楽しみです。

　本命は、カツジです。前走はでおくれてしまい、追走で一杯になりましたが、ニュージーランドTでは、のちのG1馬をおさえて快勝。中山コースを攻略したのも同時に評価できます。今回は少し穴目になると思いますが、むしろこのレースは穴馬から狙うべき。

※3/22時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ダイワキャグニーに初重賞制覇のチャンス到来。前走・東風Sは初めての片ブリンカーが利いてラストは素晴らしい伸び。中山にもメドを立てた。勝負どころでスムーズに運べれば。

　ギベオンは強力メンバー相手の金鯱賞でも直線でいったんは先頭に立って見せ場。距離短縮も面白い。ドーヴァーは前走が完勝。連勝で勢いに乗った感。この相手でも互角に戦える。マイスタイルの前走は待機策が裏目。積極的に運んで巻き返しを狙う。

※3/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　若さや勢いを重視したい一戦。「馬齢が6歳以上だった馬」は2013年以降[0-2-1-47]、「前走の着順が4着以下・競走中止だった馬」は2013年以降[1-3-2-61]と、それぞれ苦戦しています。

　ちなみに「“中山芝1600ｍ外、かつ重賞のレース”において連対経験がない、かつ前走の着順が4着以下・競走中止だった馬」は2013年以降[0-1-1-48]でした。これらの条件をクリアしているジョーストリクトリ、ダイアトニック、ダイワキャグニー、フィアーノロマーノあたりが有力です。

※3/24時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　◎ギベオンはディープインパクト産駒で、母は米G1テストS(ダート7F)、米G1エイコーンS(ダート8F)を勝った快足馬。2000mの中日新聞杯を勝っているが、昨年のNHKマイルCでも2着に入っているように、ベストはマイル戦と見ている。

　○プリモシーンの母モシーンはオーストラリアで芝1600-2500mのG1を計4勝している名牝。既に古牡馬混合の関屋記念を勝っているように、この路線で十分やれる馬だ。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　安田記念を決勝とするならば、マイラーズCと京王杯スプリングCが準決勝で、ダービー卿チャレンジトロフィーはいわば準々決勝に当たる。本番にはまだ間があるGIII戦ながら、ダイワメジャーやショウワモダン、モーリスのように、ここでマイル王への足がかりを築いた馬をしばしば輩出している。マイルGIへの登竜門と位置づけられるレース。

1.格は関係ない

　過去10年間で、前走が重賞だった馬が3勝、前走オープン特別が3勝、準オープンが4勝。連対率で言うと、それぞれ9.8%、9.5、42.9%となって、分母が小さいぶん前走準オープン組の良績が際立つ([4-2-1-7])。また、前走でGI、GIIを使われていた馬は[0-3-4-21]と不振。

2.勝つのはキャリアが浅い馬

　過去10年で4歳馬が3勝、5歳馬が6勝。2着もこの両世代で6頭を占める。2018年は6歳のグレーターロンドンが1番人気で5着と、6歳以上のベテランはなかなか勝ち負けになっていない。勢いが重要なハンデ戦ということもあり、キャリアの浅い4、5歳馬を狙うのがセオリー。

3.大型馬のパワーが活きる

　2018年は522kgのヒーズインラブと544kgのキャンベルジュニアがワンツーして、3着も520kgのストーミーシーだった。2017年は1着ロジチャリスが560kg、2着キャンベルジュニアが536kg、3着グランシルクが506kg。キレ味よりもパワーが求められる傾向が強く、馬体重の大きな馬がレースを進めやすい。

　フィアーノロマーノは前走準オープン勝ちの5歳馬で、近2走の馬体重は540kgオーバー。中山マイルにも勝ち鞍があって、おそらくこの条件はドンピシャのはずだ。大型馬ながらポン使いの利くタイプで、主戦の川田将雅騎手を配して臨むここは勝負の一戦だろう。ここまでまだ10戦とキャリアが浅く、今後の躍進が期待される一頭。

　プリモシーンはターコイズSを8着に敗れたが、スムーズさを欠く場面があって0.3秒差なら悪くない。本来の末脚を発揮できれば牡馬相手でも十分戦えるはずだ。ドーヴァーはここに来て2連勝。脚をためる競馬が板について能力を安定して出せるようになった。過去に中山マイルで4勝を挙げるコース巧者で、この舞台なら重賞でも見劣らない。

　ヒーズインラブは昨年の当レース勝ちを含めて、当コースで3勝と関西馬ながらここを稼ぎどころにしている。近走はあと一歩足りないレースが続いているが、中山替わりで前進が期待できる。以下、金鯱賞凡走もスピードが活かせるマイル戦なら一変があり得るギベオン、本来の末脚を活かす競馬で巻き返したいカツジ、苦手の右回りでも進境が見られるダイワキャグニー。

【小波乱】ギベオンは地力上位。発馬を決めてヤングマンパワーが前進。フィアーノロマーノは仕上がりがいい。

前走同距離コース118という◎ドーヴァー。これでいてハンデ56に収まったのは好材料。さらに113☆キャプテンペリーもけっこういい。まあ前レースでの好走2頭は評価したい。ただこの2頭で決まるほど簡単ではないだろう。相手4歳で平均値トップ○ダイアトニックと▲プリモシーン。時計勝負ならば一発△ヒーズインラブ。

休養明けになるが気配は良好な12プリモシーンが有力。マイラーとしての資質は高く決め手勝負なら抜け出せる。次位は11カツジで展開に注文はつくが能力でカバーできる。▲は5ギベオンで距離短縮は歓迎で自在な脚は魅力。

　ひと昔前に頻発していた大波乱のイメージが、近年ではなくなってきているとはいえ、最近10年でハンデ頭は僅か2連対と苦戦の傾向。今週からのBコース替わりによる馬場の高速化も考慮したい。

　◎はフィアーノロマーノとした。重賞挑戦は2度目となるが、シンガリ負けを喫した昨年5月の京王杯SCの時と比べて、かなりパワーアップした印象を受ける。すでに5歳となっているが、8月生まれの豪州産で、これからの活躍が期待できる馬。実績が示す通り、ベストのマイル戦なら、ここでも勝負になると見た。

　相手は、プリモシーン、ドーヴァー、ギベオンへが本線で、以下は、ロードクエスト、ヒーズインラブ、エイシンティンクルまで押さえる。