【上位拮抗】レイデオロは昨年の勝ち馬。追われる毎に反応良化し活気も十分でダービー馬の意地に期待。ウインブライトは海外遠征明けも乗り込み入念。3連勝の内容秀逸で中山も滅法得意。クレッシェンドラヴは力量アップ顕著で重馬場適性もあり好勝負まで。ミッキースワローは中山二二適性高く斤量減も魅力。スティッフェリオも力を出せる態勢で、グレイルやゴーフォザサミットなどにも注意が必要。

【コンタクトとれた】レイデオロが引退を表明、幕引きまでに三戦。緒戦のオールカマーから、大事に、全力で、必勝態勢で挑む。3歳春はダービー制覇、秋は古馬相手にJC2着に食い込んだ。4歳秋は、オールカマーをステップに、天皇賞(秋)を1分56秒8で制覇。2着に敗れたものの、有馬記念2着の奮闘も印象深い。宝塚記念はスローに加え、終始内に押し込められる苦しい展開。

　ストレスがたまり、力み多い走りで末をなくしてしまったが、リフレッシュ期間を長めに設け心身ともに充電完了。パワーが有り余り稽古でも制御するのに苦労する馬だが、最終追い切りで福永Jががっちりとコンタクトをとった。中山コースは[3101]、58キロでGI勝ちもあり、多少馬場が悪化してもパワーでこなせる。

　対抗のミッキースワローも、中山2200mは、セントライト記念優勝、AJCC2着など、[2100]とパーフェクト連対を誇る。七夕賞は57.5キロを背負い、4角マクリでガブり寄り。前走後の仕上げも丹念、切れ味をいかせる芝なら好勝負必至。

　ウインブライトは、GII・中山記念を去年に続いて連覇、香港GIをレコードで駈け、世界の競馬ファンをあっと言わせた。2200m適性が微妙だが、58キロで中山金杯勝ちを果たしている。

　クレッシェンドラヴはジワジワと勝ち星を積み重ね中山コースは4勝。福島民報杯2着に続きGIIIの七夕賞も2着にくらいついた。馬場が渋れば、なるほどステイゴールド産駒だったかという可能性があり。グレイルは昨年のセントライト記念3着馬。少し記録は古いがショウナンバッハもAJCC3着歴があり、直線勝負に徹すれば連対の目が出てくる。

　前走GI組が強いレース。ここは海外GIも含めると○レイデオロと▲ウインブライトがいるが、◎スティッフェリオが馬券のどこかに割り込む前提で馬券を組み立てたい。

　昨年6月に函館で逃げた競馬(1000万条件の北斗特別)ほど極端な形にはならないだろうが、丸山元気騎手がこの馬に乗ったときはいずれも積極的な位置で競馬をしているし、福島記念や小倉大賞典ではそれが良い結果にもつながった。

　今回は頭数が少なくて逃げ馬不在。逃げるとしたら2勝クラスの短距離馬トニーファイブになるかもしれない。同馬は当然、距離が長すぎることを念頭にペースを作るだろうから、そうなると上がりが速くなる。

　◎自身も決め手で勝負するタイプではないが、○も▲も上がり勝負が歓迎なわけではないし、☆ミッキースワローはそもそも初手の位置取りが後ろ。有力馬の中では一番位置が取れる◎にとってはよい状況だ。

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【上位拮抗】1ミッキースワローはこの距離での成績が良好で、今回も差し脚を長く使えそう。8レイデオロは休み明けでも仕上がり良好で、連覇の可能性が十分ある。7ウインブライトは中山コースで安定しており、この条件でも首位争いが狙えそう。3クレッシェンドラヴは堅実に差を詰めるタイプでここでも上位食い込みが考えられる。4グレイルは力量的に微妙だが、長休明け2戦目での前進に注意。

※9/15時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山の2200メートルで行われるレースで、このコースは外回りを使用しているために長く脚が使える子から買いたい。秋のG1戦線を目指す馬も多数使って来るので、過去の実績を素直に見極めるのも大事です。それでも私は穴党なので、3着までに食い込んでくるであろう美味しい子から勝負します。

　本命視しているのはミッキースワローです。G1経験もある子で目立ちはしないものの大きく負けてはいませんし、長く脚を使える子です。前走の七夕賞では最重量の57.5キロを背負いながらも勝ちきるパワーを見せて、中間の追いきりの動きもいいのでたのしみです。

※9/14時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ミッキースワローに白羽の矢。桁違いの鋭い脚でアルアイン以下を差し切った3歳秋のセントライト記念が忘れられない。同条件のここでもう一丁。レイデオロは目標が先であることは承知だが、5着だった宝塚記念を見ると、のんびりはしていられない。一戦必勝でくるはず。ウインブライトは世界に名を売ったが、ここは1F長いか。それでも中山なら上位争いに加わってくる。クレッシェンドラヴも前走、脚は見せた。

※9/14時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　臨戦過程に注目したい一戦。「前走との間隔が中5週以内だった馬」は2012年以降[0-0-0-36]ですし、「前走の条件が“GIのレース”以外、かつ前走の出走頭数が14頭以下だった馬」も2012年以降[0-0-2-40]と苦戦していました。また「出走数が27戦以上だった馬」も2012年以降[0-0-0-43]と上位争いに食い込めていません。

　中心はやはりレイデオロ、ミッキースワロー、ウインブライトあたり。「“前年以降、かつJRA、かつGIのレース”において5着以内となった経験のある馬」は2012年以降[5-4-3-9]と堅実でしたから、無理に捻る必要はないでしょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　天皇賞(秋)へのステップレースのひとつとして、勝ち馬には優先出走権が与えられる。しかし、ここをステップとして天皇賞(秋)を勝ったのは86年以降では昨年のレイデオロのみであり、親和性は高くない。それよりも、14年のエリザベス女王杯を勝ったラキシス、15年のジャパンCを勝ったショウナンパンドラ、エリザベス女王杯をワンツーしたマリアライトとヌーヴォレコルト、16年の有馬記念を3着したゴールドアクターらの秋の始動戦として選ばれており、より長い距離のGI戦線を占う上での重要性の方が大きいと言えるだろう。

1.前走GI組が中心

　ここ4年の1、2着馬は全て前走がGI(海外含む)だった。その中でも、17年に勝利したルージュバックは前走ヴィクトリアマイルで10着、16年に勝利したゴールドアクターは前走天皇賞・春で12着、2着のサトノノブレスは宝塚記念で8着など、前走GIを凡走していた馬が巻き返してくる。

2.休養明けの馬優勢

　新潟開催だった14年を除き、中10週以内だった馬が勝利したのは09年のマツリダゴッホが最後。2着も13年のメイショウナルトを最後に途絶えている。上の前走GIという条件と重なる面はあるが、基本的に夏場使われてきた馬は精彩を欠きやすく、夏場じっくり休養してきた馬が好走しやすい。

3.スピードが要求される

　オールカマーと同じコースで行われる古馬重賞AJCCでは、今年も含めた過去5年の平均勝ち時計が2分12秒9で勝ち馬の平均上がり3Fタイムが34秒9なのに対し、オールカマーは過去4年の平均勝ち時計が2分12秒2で、勝ち馬の平均上がり3Fタイムは34秒2。野芝のみを使用した馬場で行われることもあり、全体時計も上がりもオールカマーの方がやや速い。よって、過去9年の勝ち馬中6頭が4角4番手以内だったように、前々で立ち回るスピードが必要になってくる。

　登録時点で先行馬が手薄であるので、ここは楽に先行していけそうなスティッフェリオの巻き返しに期待したい。一昨年のセントライト記念で苦しい展開の中4着に粘っており、コースは問題ないだろう。前走の宝塚記念では7着だったが、レイデオロとの差は0.3秒。一線級相手に悲観する内容ではなく、今回56kgなら善戦以上も可能と見た。

　ウインブライトはクイーンエリザベス2世CでGI初制覇。完全に本格化したと言って良いだろう。復帰初戦でも仕上がっており、得意の中山なら勝ち負けを期待できる。レイデオロは実績最上位も昨年ほどの勢いが感じられない。週末の雨予報もマイナスで、立て直されてどこまでといったところ。

　グレイルは前走プラス16kgの休み明けで、流石に太目残り。近走は出遅れ癖がついてしまっているのでその点がカギとなるが、コースは合っており叩き2走目のここで見直す余地はある。以下、相手なりに走れるのでここでも上位争いを期待できそうなクレッシェンドラヴ、現状中山2500mの方が向いていそうだが、2200mでも上がりが掛かる展開になればくい込み可能なミッキースワロー。

【小波乱】グレイルはこのコースが合う。積極策でスティッフェリオが踏ん張る。ウインブライトは地力十分。

昨年は人気上位の4歳勢3頭で上位独占。しかし今年の4歳は平均値で下位になってしまっている。今年も平均値重視ということになるのだろうか。◎レイデオロを今年も評価。相手に中山では安定の○ウインブライトとした。3番手▲ミッキースワロー。一発は4歳から☆グレイル。ただ状況としては昨年よりは堅くないような感じはあるので△割り込み期待。

条件はベストな1ミッキースワローを推す。入念な乗り込みで仕上がりは上々。うまく末脚が引き出せればチャンス。次位は7ウインブライトで中山巧者で今期重賞3連勝の勢いから期待できる。▲はレイデオロでまだ復調途上だが地力でカバーできる。

　過去10年の連対馬の前走に注目してみると、宝塚記念組が圧倒的な数字。15頭が出走して〔3・4・2・6〕だから、5割近い連対率と、5割を超える馬券対象の確率だ。直近のGIなのだから当然かもしれないが、同じ距離に加えて共にロングスパートが利きやすいコース形態であることも、その要因と言えるかもしれない。

　◎はレイデオロとした。昨年もここを秋の始動戦として勝利したが、今年はドバイの後に宝塚を使えた分、調整もしやすかったはずだ。調教の動きも、素軽さの中に重厚感があり、一段とパワーアップした印象。復権をかける王者として、久々でも負けられないところだろう。

　相手は、ミッキースワロー、クレッシェンドラヴ、ウインブライトへが本線で、以下は、スティッフェリオ、ゴーフォザサミット、ショウナンバッハまで押さえる。