【スケール大きい】
ルヴォルグの資質を改めて問いたい。母は北米産、GIII勝ち。ただ日本にコレといった近親が見当たらず、イメージが沸き辛い馬だったが、デビュー戦の体重は506キロ。四肢も背中も十分な長さがあり、適度に幼いけれどパドックでは活気ある周回。薄皮一枚削ぎ落せる、藤沢厩舎流の余裕残しの造りながら、反応も敏感だな。中団から馬任せで好位にとりつき、直線線入り口ではもう先頭。緩ペースの典型的な上り勝負とはいえ、ラスト3Fの上りは推定11秒4-11秒0-11秒2(33秒6)。4から5回の東京戦の新馬で、上り33秒台の決着はいくつもあったが、ラップの精度の高さは一番に近い。東京スポーツ杯は、中二週。強行軍の影響か、身体に張りや覇気がなく、9着に失速したが、丹念に乗り込み違う造りができている。
対抗は
リオンリオン。3着に敗れたが、
水仙賞のレース内容はなかなか秀逸。1000m通過・59秒7というHピッチで展開、マイル通過・1分35秒7、1800m通過・1分47秒7、2000m通過・1分59秒5というHペースを踏み、決着タイムは
セントライト記念なみの2分12秒5。0秒2差の3着は、500万クラスらなら胸を張っていい。
次いで、
水仙賞0秒4差の
アイスブラスト。
サトノソロモンの取捨は微妙。血統やセリの値段は知っているが、新馬戦は相手にも恵まれ内容が平凡。かなり上積みはあるけれど、それを足しても時計不足?
ヒルノダカールのキャリア。
ダノンバリアント、
クールウォーターが連下押さえ。