※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
年明け初めて関西圏で行われる古馬の中距離重賞で、今年で66回という長い伝統を誇る。ハンデ戦ということもあって、実績馬は翌週の
AJCCに向かうことが多く、メンバーレベルは高くなりにくい。過去3年続けて前走が条件戦だった馬が連対しているように、「格より勢い」という傾向が顕著である。
1.4歳馬が強い
過去10年で4歳馬が6勝、2着5回で、勝率18.2%・連対率33.3%。最近6年間でも5勝を挙げている。昨年は4歳馬の出走がなく、6歳の
パフォーマプロミスが勝ったが、同馬は休養期間が長くここがまだキャリア12戦目だった。ベテランのキャリアよりも若い馬のフレッシュさを重視したい。
2.大敗馬の巻き返しは困難
過去10年の連対馬のうち、前走で1秒以上離されて負けていた馬は、2009年に逃げ切った
テイエムプリキュア1頭だけ。GIを大敗後の馬が人気になることが少なくないが、2015年の
タマモベストプレイは2番人気7着、2014年の
ラブイズブーシェは3番人気8着。勢いが途切れた馬は苦戦を強いられている。
3.リピーターレースではない
2017年の勝ち馬
ミッキーロケットは、連覇を狙った2018年も出走したものの4着に敗れた。同じことは以前もたびたびあって、2016年は前年の勝者
レーヴミストラルが10着、2015年も前年の勝者
サトノノブレスが11着、2009年も前年勝者
アドマイヤモナークが5着に敗れている。過去の好走例は当てにしづらいレース。
グローリーヴェイズは、
菊花賞で不利な大外枠から最速タイの上がりを繰り出して5着。終いの脚色は次走で
有馬記念を勝つ
ブラストワンピースを脅かす勢いだった。関東馬ながら京都ではこれまで3回走っていて、昨年の
きさらぎ賞で2着がある。直線が平坦でキレ味が活きる京都外回りは得意条件だろう。
ミルコ・デムーロ騎手騎乗時は[2-1-0-0](2着は
きさらぎ賞)で、この馬の「勝負騎手」と言っていい。
シュペルミエールは休養期間が長く、6歳馬ながらキャリアはまだ11戦。これまで唯一3着を外したのが
菊花賞(6着)と、コースを問わず能力を出し切るタイプで、重賞でもまったく見劣りしない。
ムイトオブリガードは
アルゼンチン共和国杯で2着。出遅れが響いての敗戦だったが、上がりの速い競馬に対応できたのは収穫だった。2400m近辺では安定感がある。
サラスは
オリオンSでは上がりが速い競馬に脚を余した印象の3着だった。反応の鈍さを補える京都外回りに替わるのはプラス材料で、重賞でもハンデ戦なら争覇圏内だろう。以下、
菊花賞大敗から巻き返しを期す
メイショウテッコン、相手なりに走れる
ルックトゥワイス、2400mでは2戦2勝の
アフリカンゴールド。