※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
安田記念に向けた
ステップレースで、古馬のマイル戦としては数少ないGII戦(他には牝馬限定の
阪神牝馬Sがあるだけ)。2012年に阪神最終週から京都開幕週に移動して、よりスピードが要求されるようになった。その反面、底力は求められなくなった印象で、京都に移動後の過去7年間、
マイラーズCを
ステップにした馬が
安田記念で連対した例は皆無だ(昨年2着の
モズアスコットは安土城Sを挟んで
安田記念を制覇)。GIへの関連性という意味では微妙な位置づけにある。
1.実績馬の壁は高い
2018年は上がり馬の
モズアスコットが2番人気、
ロジクライが3番人気に支持されたがそれぞれ2、7着で、勝ったのはすでに
スワンS勝ちの実績のあった
サングレーザーだった。阪神時代を含む過去10年間で、斤量56kgが連対率10.3%、57kgが18.6%、58kgが20.0%。56kgは総数が多いので数字を押し下げている面はあるが、斤量が重い(=実績上位の)馬ほど成績が上がる傾向が出ている。
2.スピードが求められる
京都に移動した2012年以降の7年間で、前走で1400mに使われていた馬は[2-3-0-6]で勝率18.2%・連対率45.5%。出走数はそれほど多くない中で、前走1400組は最近4年間続けて連対馬を出しており、昨年は前走1400組でワンツーだった。開幕週のスピードレースで流れに乗るために、短めの距離を走ってきた経験が活きる、というデータ。
3.3F33秒台の上がりが必要
過去5年間で勝ち馬がマークした上がり3Fの推定タイムは、昨年から33.2、32.9、34.0、32.9、33.2。良馬場ながら雨の影響が残っていた2016年を除けば、勝った馬はいずれも33秒そこそこの脚を使っている。
安田記念を勝つ
モズアスコットが昨年2着と勝ち損ねたように、
パワーや底力よりも軽いキレ味が求められる傾向にある。
ケイアイノーテックは昨年の
NHKマイルCを上がり3F33.7秒の脚を繰り出して勝利した。それを含めてこれまでの3勝は、いずれも上がり3F33秒台をマークしている。キレ味が要求されるレースで持ち味を最大に発揮できる馬だ。前走の
根岸Sはダート挑戦だったし、前々走の
阪神Cとその前の
マイルCSはいずれも外枠から外々を回されての敗戦。流れが噛み合わずに凡走が続いているが、適条件に変わる今回は別の結果が期待できる。
ダノンプレミアムはダービー以来だった
金鯱賞で1着と底力を示した。今回は久々のマイル戦が鍵になるが、主導権が握れそうなメンバー構成で不安は少ない。
インディチャンプはここに来て3連勝と充実著しい。最近2勝はいずれも上がり3F33秒台前半をマークしていて、決め手勝負には自信を持つ。
モズアスコットは期待外れのレースが続いているが、今回は相手弱化ということで真価が問われる一戦になる。以下、
京都金杯など京都マイル(内回りを含む)で3勝を挙げるコース巧者
パクスアメリカーナ、決め手の鋭さは見劣らない
ストーミーシー、立ち回りが巧みで大崩れしない
グァンチャーレ。