【GI馬への階段】4歳馬チュウワウィザードの充実著しい。デビュー以来、ダート戦績は[6220]。迷路に入ることなく、一歩ゝクラスの壁を乗り越えてきたが、飛躍を確信したのが二走前の東海S。前半1000m・1分1秒5というタフなミドルペースを4番手で追走、最速の上り35秒8を繰りだし、後のフェブラリーSの覇者インティに0秒3差に迫った。2着ながらも自身の1分50秒1という走破時計も、GI・チャンピオンズCと同レベル。そのレース内容と記録の意味を、ダイオライト記念圧勝で証明した。斤量は58キロに増えるが、京都コースは直線がフラット。勢いのついたダート馬は止まらない、今なら斤量もコースもアッサリ克服できていい。

　次位はアナザートゥルース。本格化は5歳春と少し回り道もしたが、兄サウンドトゥルーの成長過程をなぞるように、前走アンタレスSでGIIIを奪取。ブリンカーを装着し後肢の送り込みも深くなり力強いフォームへと変わった。条件時代ではあるが57キロにも勝ち鞍があり、距離延長も問わない。

　三番手はサンライズソア。京都1900ダートは[1010]、昨年の平安S・1分57秒3の逃げ切りが、コース適性と特性を物語っている。ロンドンタウンは、マーチS2着、アンタレスSも3着。コースや馬場を選ぶことなく上位争いを演じており、56キロの斤量は比較上有利。実績と資質なら、東京大賞典勝ちの4歳馬オメガパフューム。ただダート馬にしては450kg前後と軽量、59キロは文字通り骨身に堪える? サトノティターン、ジョーダンキングは京都でマクりが通用すれば超一流の仲間入りが可能になる。

　時期移動などもあったので過去10年を通算してデータを見るというわけにもいかないが、いまのタイミングで行われるようになってからは先行馬優勢と若い馬優勢が明らかな傾向として出ている。また、前走先行などからここで逃げるぶんはいいが、前走で逃げている馬、逃げしか戦略のない馬には手を出しづらい。逃げてもよし、控えてもよし、とりあえず前にはいるという若い馬が一番歓迎できる。

　今回、若い馬かつ実績がある馬といえば▲オメガパフュームだが、脚質的にこのレースに向いているという感じではないし、59キロも少し気になるところ。上位に来そうではあっても勝ち切れないとか、場合によっては3着止まりということもありうる。

　そこで馬券は◎チュウワウィザードから流したい。中央の競馬だと地方側でのレースほど位置は取らないかもしれないが、それでも勝負圏内から進めてはくれるはずだ。

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【混戦模様】昨秋、韓国で勝って以降の2戦の内容が良い16ロンドンタウン。4歳馬は強いが斤量面から付けこむスキはある。8サンライズソアは京都でマイペースに進めば、現役屈指の粘り腰。15サトノティターンは前走鮮やかもベストの距離よりは短かった。100mでも延長の今回はますます期待度アップ。

※5/10時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京都のダート1900で行われるレースで先行馬が有利です。本命はサンライズソアです。昨年のこのレースの覇者。先行できるのが魅力。前走はインティがペースメーカーになり、自分の流れを作れず6着。しかし今回のメンバー構成を考えればオメガパフュームにも先着していますし、今回こそ。

※5/10時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京マイルは合わない感じだったオメガパフューム。間隔を空けてリフレッシュ。改めて狙いたい。チュウワウィザードは全く崩れない。前走も船橋で快勝。ここも上位争い必至だ。

　ロンドンタウンは以前とは馬が違う。韓国遠征で何かをつかんだ印象。引き続き要注意。サトノティターンは気持ちの面で難しさを抱えていたが、ここ2戦を見る限りは常識にかかってきたようだ。引き続き、この馬をよく知る石橋なら。

※5/10時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　現在の施行条件に変わってからは、前走好走馬と若い馬が中心。「前走の着順が6着以下、かつ馬齢が5歳以上だった馬」は2013年以降[0-0-1-28]と苦戦しています。

　また「前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の馬体重が500kg未満だった馬」は2013年以降[1-1-1-38]。馬格のある馬を重視すべきでしょう。なお「前走の条件が“JRA、かつ1600万下から下のクラスのレース”だった馬」は2013年以降[0-0-0-12]と上位争いに食い込めていません。

　今年のメンバー構成ならサトノティターン、ロンドンタウンあたりに注目したいところです。

※5/10時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京都D1900mは76戦13勝と、ネオユニヴァース産駒の勝率(17.1％)が良いので◎グレンツェントを狙う。一昨年のこのレースは10着と敗れているが、出遅れて調子もイマイチだった。前走のマーチSは7着ながら勝ち馬と0秒3差で、内容は悪くなかった。

　23戦5勝と出走数は少ないが、カネヒキリ産駒の勝率も21.7％と良いので、○ロンドンタウンにも注目。この馬も一昨年のこのレースは12着と敗れているが、松山弘平騎手はパサパサの馬場を敗因に挙げていた。その後力を付け、近3走も1着、2着、3着と安定しており、馬場が渋れば好走の確率はグッと高まる。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　昨年京都で行われたJBCクラシックを除くと、JRAでは唯一1900mの距離で行われるダート重賞。13年に東海Sと入れ替わり現在の形となった。GIIIと言えども、帝王賞や夏以降のGI戦線を目指す古豪と新興勢力の上位層が多く集まり、しのぎを削り合うハイレベルなレースが毎年繰り広げられている。

1.阪神での成績

　平安Sが1900m・5月開催となった13年以降の6年間で馬券に絡んだ延べ18頭の内、実に16頭が過去に阪神のダートで勝利経験があった。また勝利経験のなかった2頭はいずれも前走がアンタレスSで3着以内だった。京都で行われる重賞だが、阪神での成績にも注意しておきたい。

2.馬格のある馬が優勢

　過去6年の出走馬の成績を馬体重別に見てみると、当日500kg以上だった馬は(5・5・4・36)で複勝率28%なのに対し、500kg未満だった馬は(1・1・2・41)で複勝率9%と苦戦傾向にある。基本的には馬体重が重く、馬格のある馬を中心に狙いたい。当日の発表を注意して見ておく必要があるだろう。

3.先行できるかどうかがカギに

　この6年間で中緩みがなかった年は17年のみ。それもあり過去6年の優勝馬は全て4コーナーの位置取りが3番手以内、馬券になった延べ18頭の内4コーナー10番手以下から差してきた馬は2頭だけだった。最初のコーナーまでの距離が長い分先行争いは1-2コーナーまでには落ち着き、先行馬が息を入れる余地のある展開になりやすいなのだろう。基本的には前々で流れに乗れる馬を重視したい。


　ロンドンタウンは前走のアンタレスSで3着、前々走のマーチSでは2着と今年に入り高いレベルで安定した成績を残している。好位から長く良い脚が使えるので今回の京都1900mという条件は合っていそう。国内での勝利は約2年遠ざかっているが、充実している今なら惜敗続きにピリオドを打つことが出来る。

　サンライズソアは昨年の同レース覇者。また同コースのJBCクラシックを3着しており、実績は一枚上手。久々がどう出るかだけだろう。クイーンマンボは昨年の2着馬。紅一点だが、牡馬に見劣らない雄大な馬体と強靭なパワーはこの舞台で活きるだろう。

　チュウワウィザードはデビュー以降馬券内を外していない安定感の持ち主。ここも能力は上位だが58kgの斤量がカギとなる。以下、昨年の東京大賞典の覇者でこれまで右回りでは崩れていないオメガパフューム、前走アンタレスSを勝利してここに臨むアナザートゥルース、武豊騎手の手綱で先行力を活かすハイランドピーク。

【条件合う】久々になるが、実績上位で条件適性の高さもある08サンライズソア。稽古でいい動きを見せているように、仕上がりは上々だ。57キロという斤量も有利で、瞬発力が要求される京都ダ1900mもいい方向に出るはず。相手は、16ロンドンタウンと05アナザートゥルースの2頭を上位に取った。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で、チョイ荒れを狙う。

【小波乱】ジョーダンキングは条件が合う。充実しているアナザートゥルース。チュウワウィザードは安定度が高い。

当然ながら110台レベルの争いになる。わりとそれが出せる馬ばかりなのでカンタンではない。平均値上位で前走値も良く、斤量も57であれば◎サンライズソアを筆頭にしてみたい。相手に○チュウワウィザード、▲サトノティターン、☆オメガパフューム。あとはわりこめる可能性のある△選びも肝心だろう。

4歳を迎えて中身が充実した7チュウワウィザードが優勢。先行力がありうまく流れに乗れれば抜け出す。次位の5アナザートゥルースは重賞を勝った勢いでここも抜け出す。▲は8サンライズソアでうまく先行力が発揮できればチャンス。