【夏季稼働型】レイエンダに体の張りと覇気が戻ってきた。5-9月期は、2019年のGIII・エプソムC優勝を含め[4103]。北海道シリーズは、2歳夏の札幌でデビュー勝ち、翌年3歳、函館で3勝目をあげている。夏場は新陳代謝が進み皮膚が薄くなり、身のこなしも軽くなる。

　今年のエプソムCは湿地帯のような不良馬場、先行絶対有利、しかも17番枠。ぬかるんだ芝に脚を取られ先団に取りついていけない。直線ギアが入りかけたが、前とは絶望的な開きがある。もがくようにして10着に流れ込んで終わったが、素早く函館に移動。ストレスの少ない滞在競馬は調教も思い切って攻められる。ブリンカーも装着、集中力さえ維持できればGIIIなら好勝負。

　当面の目標はトーラスジェミニ。エプソムCはロスの少ないラチ沿いをひたひた、あわやの0秒2差・3着に粘り込み、次走の巴賞逃げ切りにつなげた。1F延長が微妙だが、体調にも戦法にも迷いはない。56キロの斤量で都大路Sを首差2着に急追したバイオスパークも好調。中間の調教の動きも健やかさいっぱい、今の状態のよさならGIIIでも戦える。

　ニシノデイジーは、2歳夏の函館で初勝利をあげ、札幌2歳Sを連勝した洋芝巧者、変わり身に注目だ。

　カウディーリョは、2400mのメトロポリタンSでも4着と戦えたが、滞在競馬はテンションもおさえられ距離短縮もプラス。新潟大賞典3着のプレシャスブルーの決め手。乱戦になればミスマンマミーアにも出番あり。

　函館記念は例年、巴賞上位馬がぱっとせず激走するとしたら巴賞の大敗組、それよりなにより他場の重賞を好走してきた馬がいればそれがいちぱん信頼できる軸となる。

　ただ今年は前走重賞好走馬というと新潟大賞典を14番人気3着してきた☆プレシャスブルーくらい。前走鳴尾記念6着のアドマイヤジャスタでもかなり良いほうに入るが、前々走以前を考えるとさすがに手が出ない。巴賞以外の組については前走着順を妥協するか前走が重賞であることを妥協するかになるが、後者を選択し◎バイオスパーク。○カウディーリョでもいいのだが、人気の差を考えた。

　今年は雨が絡んできたので例年と馬場コンディションも違うが、例年の函館記念だと内枠から位置を取れるタイプは有利。和田騎手もそのような競馬が得意なタイプと見ているので、上手い立ち回りを見せてほしい。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

【実力伯仲】久しぶりのレースとなった前走でも見せ場は作った5カウディーリョ。1戦1戦しっかりと走れており、今回も間隔はとったが余計な心配なし。逃げずに競馬が出来る面も魅力。9レッドサイオンは前走使ってしっかり体調アップ。3ミスマンマミーアは函館初見参も適正はありそう。

※7/12時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　函館芝2000mで行われるハンデ戦。舞台となる函館2000mは小回りコースだけに先行馬重視で狙いたい。

　本命視しているのはカウディーリョです。好位からの競馬ができる子で、函館コース経験はないものの洋芝適性が高いのに加えて小回りコースを得意としている子。毎度着順以上に堅実に走ってくる子なので期待します。

※7/12時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　レイエンダは3歳時の当地での松前特別が出色の強さ。タイムも非常に速かった。あの時以来の函館戦。コース相性の良さを示す。バイオスパークは階段を着実に上がるようにオープン入りして、前走2着。インで器用に立ち回れるタイプで函館は面白い。カウディーリョの前走は勝負どころで狭くなって追い出しを待たされるロス。見直したい。巴賞の覇者トーラスジェミニはマイペースなら連勝可能。すっかりたくましくなった印象だ。

※7/12時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　格の高いレースを使ってきた馬が中心。「“前年以降、かつJRA、かつ2400ｍ以下、かつGI・GIIのレース”において11着以内となった経験のない馬」は2013年以降[1-0-1-44]と信頼できません。

　あとは多頭数の中長距離戦に対する適性も重要。「“JRA、かつ2000ｍ以上、かつ2勝クラス以上、かつ出走頭数が13頭以上のレース”において1着となった経験のない馬」は2013年以降[0-1-1-43]でした。

　ちなみに、前走の出走頭数が14頭以下だった馬も2013年以降[0-1-3-41]と期待を裏切りがちです。

　今年のメンバー構成なら、不安要素が比較的少ないカウディーリョ・ニシノデイジー・マイネルファンロンあたりを高く評価すべきでしょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　サマー2000シリーズの第2戦で、今年は函館開催の締めくくりとして行われる。近年は2分を切る勝ち時計も珍しくなくなってはきているが、開催の進んだ洋芝で行われるため、他場と比べて特殊な適性が問われるレースであることには違いない。

1.前走GII・GIII組が中心

　過去10年で、前走GIIかGIIIを走っていた馬が9勝をあげており複勝率は27.4％。対して、前走がオープン・リステッドだった馬は1勝のみで複勝率は11.1％にとどまる。

2.逃げ先行馬に注目

　ここ3年で3着以内に入った9頭はいずれも4角5番手以内だった。過去10年で見ても、4角5番手以内の馬は[8-7-6-38]で複勝率35.6％に上る。タフな馬場と言っても、前崩れになって最後の直線で一気に形勢が変わることはあまりない。

3.ステイヤー血統に要注目

ハーツクライ、シンボリクリスエス、メイショウサムソン、ステイゴールド、ジャングルポケット、マンハッタンカフェなど、近年の勝ち馬の父には、自身が長距離GIを勝っていたり、父として長距離路線で活躍する産駒を出しているステイヤー血統が並ぶ。なお、父がミスタープロスペクター系の馬は過去10年で[0-1-3-18]と苦戦気味。

　昨年2着のマイネルファンロンに期待。2走前の福島民報杯で早め先頭の見どころある競馬をしたように、2桁着順が続いた昨秋より調子が上向いているのは確か。前走のエプソムCは12着に敗れたが、出遅れたのが全てで結果は度外視できる。適性のあるこの条件に替わって巻き返しを期待したい。

　ニシノデイジーは目黒記念で負け過ぎなのがどうかも、条件替わりはプラス。後ろから行く馬なので展開面がカギとなる。バイオスパークは近走堅実に位置を取れるようになっている。昇級でいきなりどうかも、時計の掛かる芝は合いそう。

　プレシャスブルーは小回り替わり不問。ただしじっくり運ぶタイプであるから展開面がカギとなる。以下、巴賞を負けてきたローテーションにはむしろ好感が持てるナイトオブナイツ、条件合うが過剰人気のレイエンダ、底を見せていないカウディーリョ。

予想コラムにも書いたようにこのレースは大きく狙っていくべきレース。逆に堅く収まったら仕方ないと割り切る。ただ荒れるからこそ、オッズがどうなるかまではわからない。狙うのは巴賞から2キロ減◎レッドサイオン。人気薄であって欲しい。相手に○トーラスジェミニ、▲ベストアプローチ。一発に☆ドゥオーモの巴賞組。以下に人気△レイエンダ、△バイオスパークを入れていく。

5歳夏を迎えて本格化してきた2バイオスパークを狙う。パワーが要求される芝は得意で馬場適性は高い。うまく末脚を発揮ならチャンスはある。次位は8ベストアプローチで叩いた効果は大きく決め脚は侮れない。▲は5カウディーリョで叩いた効果は大きく成長力は十分。