【夏は牝馬、
武豊Jは52キロ】夏は牝馬、
パラスアテナが急上昇。
ルーラーシップ×
スペシャルウィークという
パワー配合でもあり、デビュー戦そして次戦とダートを使ったが、芝に転じてレース内容一変。福島・芝2000mを絵にかいたような好位差し、二着を0秒9差に突き放す圧勝劇を演じた。時計のかかる稍重馬場だけに走破時計・2分2秒7は一見地味に映るものの、同週の古馬1勝クラスを1秒2も上回っていた。前走の
カーネーションCでは、1000m通過・58秒9というタフなミドルペースを経験。11秒9-11秒3-11秒4(3Fは34秒6)というレースラップを33秒3の切れ脚で一閃、高速決着でも結果を出した。ゴール前の加速力には
武豊Jも、ほほうとびっくり?。同騎手が52キロで乗ることはめったにない。それだけに意気込みも相当なんでしょう。夏は牝馬の格言通り、馬体減りなく調教の走りも活気に満ち満ちている。
初の右回り、福島コースを考慮し対抗としたが、
グレイトオーサーは経験馬相手にデビュー戦は最速の上りでG前強襲。次走は一転、単騎逃げ。上り3Fを11秒0-11秒0-11秒7(33秒7)の上りラップで悠々後続を突き放した。母は
フローラSなど重賞3勝。姉ディアドアマドレは、
府中牝馬Sなど重賞タイトルは3つ。兄
サンマルティンは6勝、
ドレッドノータスはGII・
京都大賞典勝ち。現4歳カウディリーニョは4勝。どんな種牡馬でも狂いなく走る血統だが、本馬が兄弟一番の、そして
ノヴェリストの最高傑作になるかもしれない。調教の動きも迫力満点。折り合いさえつけば
サクラトゥジュールもきわどい勝負に持ち込める。1月の
ジュニアCを1分33秒8で3着するなど、素質の片鱗は示していたが、前走は1000m通過・57秒0という厳しい流れを二番手追走からスパリと抜け出す楽勝。1分31秒7は古馬オープンと遜色なく、折り合って進めば単まで有望。
ルリアンの勢いも右肩上がり。2歳7月の中京2000mの新馬戦は0秒1差の2着に敗れたが、復帰戦の3月・阪神2200m戦は、496キロから520キロへと増量しアッサリてっぽう勝ち。前走はマイナス6キロにひと絞り。1000m通過は1分2秒2のスロー、しかし追撃態勢の足取りは軽快。残り4F標識からロングスパートをかけ、11秒9-11秒9-11秒5―11秒8(3Fは35秒2)という底力勝負を34秒6で楽々と抜け出してきた。枝分かれはしているが牝系の大本は
バレークイーン、血統も一本筋が通っている。
アルサトワは
若葉Sを1分59秒4で4着、
パワー勝負の阪神2000mを2分0秒3の好タイムで後続を完封してきた。開催日は異なるものの、
ディープキングはデビュー三戦目に阪神2000mを2分0秒4で2着。ふと見れば「藤原英=戸崎」コンビ、狙いすましての一発があるかもしれない。