【艶々
ピカピカ】
ダノングロワールの本質と将来像が見えてきた。母はG1・スピナウェイSなど北米5勝。長男
サトノエターナル(
父ディープインパクト)は、コンパクトな筋張ったマイラー。1勝をあげるのにも時間がかかったが、父が
ハーツクライにかわり、二つ年下の弟は、筋肉の束がぷっくり浮き出た栗毛色のマッチョに
バージョンアップ。
新馬は4着、二戦目も4着、こんなはずではないと前走は意識的に促し先手を奪いに行った。1000m通過は62秒2のスロー、上りに比重が高いのは当然とはいえ、上り3Fは11秒4-11秒0-11秒4。最速の上りで二枚腰を使い、後続を楽々と4馬身と振り切る楽勝。10秒台のラップこそないものの、2400mの長丁場を走っても好ラップが使える、ステイヤーよりの中距離馬ということはわかった。2300mの
新緑賞も、前走とほぼ同じ感覚で乗れば連続V。遠く近く、秋は
菊花賞など思う。
本命が勝った未勝利戦で離れた2着の
リスペクトが対抗。口向きの悪さも徐々に矯正、順当に次走で未勝利を勝ち上った。
山吹賞は道中後方、実質脚を使ったのは直線だけという、決め打ちに近い騎乗だったが、あと100――坂上からの脚は際立っていた。ただ、体重は12キロ減の458キロ。446キロで走っていたこともあるが、トモなど尖り気味で、さて次走はどうか?
疲労がたまり本来のパフォーマンスが発揮できないようなら、かわって
クロスザルビコンが浮上。初陣の中山2000m・2分1秒6、上り35秒4というタイムは、新馬戦・未勝利の水準レベルを1秒近く上回る好内容だった。ゆりかもめ賞は、力み多く空回り。道中、そして勝負どころで前をふさがれ棒立ち。馬としっかりコンタクトをとってリードしてあげれば一変があっていい。
取り消し明けのぶん次位にとどめたが、
ブラックマジックの前走・2分15秒4は、翌日の古馬2勝クラス・初咲特別の決着タイムとわずか0秒2差だった。
マイネルインパクトの充実度。
ウインキートスも簡単にはバテない。